読解の技術⑭~疑問詞か関係詞か~

問:以下のwhichは疑問詞か関係詞か?
Thus you find that there are many possible alternative answers, and you have no way of determining which of the many possible answers is the best.

文中にwhat/which/who/whose/whomが出てきた場合、
疑問詞から始まる間接疑問文なのか、関係代名詞節なのか迷う時がある。

違いは以下の通り。

(1)疑問詞のとき

文中に出てくる疑問詞は間接疑問文で、名詞のかたまりをつくる。名詞はS・O・Cになるので、以下の形の時は疑問詞に確定する。

①Sになるとき
[疑問詞 S’ V’ ~]+V
→かたまりが終わった時にVが出てくる。
ex. [Which you choose] is significant here.
(あなたがどちらを選ぶかがここでは重要である)

②Oになるとき
S V [疑問詞 S’ V’ ~]
→疑問詞の直前に他動詞。
ex. I don't know [which you choose].
(あなたがどちらを選ぶかを知りたい)

SVO [疑問詞 S’V’~]
→疑問詞の直前にaskやtellなど4文型をとる“動詞+人”
ex. He wants to tell me [which you choose].
(彼はあなたがどちらを選ぶかを私に伝えたがっている)

前置詞+[疑問詞 S’V’~]
→疑問詞の直前には他動詞があるかaskやtellなど4文型をとる“動詞+人”の後に置かれる。
ex. He is caring about [which you choose].
(彼はあなたがどちらを選ぶかについて気にしている)

③Cになるとき
S is [疑問詞 S’ V’ ~]
→疑問詞の直前にはbe動詞がある。
ex. The important thing is [which you choose].

(2)関係代名詞のとき

関係代名詞は名詞を修飾するので、形容詞(限定)のかたまりである。形容詞(限定)の場合は文の要素にならないので、関係詞節から始まるかたまりを削除しても文として成立する場合は、関係代名詞に決定である。
ex. He wants to know the books (which you choose).
→which you chooseの部分がなくても文は成立する。

冒頭の問題は、直前にdeterminingという他動詞のing形があるので、後ろにはdetermineの目的語(O)が必要。したがって、whichは疑問詞で以降は間接疑問文(名詞のかたまり)を作っていることが分かる。

訳:それゆえ多くの代わりとなる答えがあるのが分かり、[その多くの答えとなり得るもののうちどれが最善であるのか]を決定する方法がないのである。

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