読解の技術⑪~what SVとthat SVの違い~
(a) We know what children learn.
(b) We know that children learn.
どちらも「~こと」と訳せるが、文法的違いと意味的な違いがある。
①文法的違い
→後ろに従える文に違いがある。
what SV (Oがない不完全文) =SがVすること/SがVするもの
that SV (完全文) =SがVするということ
したがって(a)の文ではlearnが他動詞として使われていて、目的語が抜けている。それに対し(b)のlearnは自動詞であると言える。
ただし、どちらも名詞のかたまり(S・O・C)になることに注意。
②意味的な違い
(a) what children learn =子供が学ぶこと
(b) that children learn =子供が学ぶということ
一見すると違いはないように思えるかもしれないが、以下の違いがある。
what=the thing whichなので、what you learnは学ぶ“対象”を指している。
間接疑問文の「子供は何を学ぶのか」と同意なので、(a)の文は、「我々は子供が何を学ぶのかを知っている」とも訳せる。
それに対してthat children learnは「子供が学ぶ」という“事実”を指している。したがって訳は「子供が学ぶということ」。
この違いは英作文のときに特に注意すべき。
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