読解の技術②~ofの訳し方~
A of B=BのA
と訳すのが一般的だが、これ以外の訳も身に付ける必要がある。
そのままBのAで訳してもいい場合もあるが、別の訳を当てられる可能性も考えておく。
以下の3種がある。これはBがAに対してどのような関係を持っているかで変わる。
①主格のof
A of B =BがAすること/BがAであること
→BがAの主語になっているもの。
したがってBには、主語につける助詞「が」がつく。
ex1. the arrival of a new age=新時代が到来すること
ex2. the vastness of modern knowledge=現代の知識が広大であること
[主格のofの特徴]
Aが自動詞の名詞形
(arrivalはarriveという自動詞の名詞形)
Aが形容詞の名詞形
(vastnessはvastという形容詞の名詞形)
②目的格のof
A of B=BをAすること
→BがAの目的語になっているもの。
したがってBには、目的語につける助詞「を」がつく。
ex3. the knowledge of the fact=その事実を知っていること
ex4. the understanding of his character=彼の性格を理解していること
[目的格のofの特徴]
Aが他動詞の名詞形
(knowledgeはknowという他動詞の名詞形)
(understandingはunderstandという他動詞の名詞形)
③同格のof
A of B=BというA
→BはAと同格(意味的に同じもの)。
BでAの内容を具体化するもので、上記2例とはやや一線を画す。
ex5. the activity of speech=話すことという活動
ex6. the story of his succeeding in his business=彼が仕事で成功したという話
[同格のofの特徴]
Aに内容が抽象的な名詞があり(抽象名詞とは違う)、BにはAの内容を具体化する内容がある場合。Bに動名詞(Ving)が置かれることが多い。
[コメント]
全てのofが以上3種に収束するわけではない。
そのまま「Bの」と訳した方がいいものも存在する。
しかし、以上の3種を身に付けることで英文理解が促進される場合がよくある。
例題:以下の英文を、ofに気を付けて日本語に直しなさい。
While the ability of women to love their young derives from their inherent acknowledgement or acceptance of their role, the process of men taking on the role of a father is often filled with conflict and doubt.
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