HiGH& LOWザ・ムービー2を観てきたよメモ2

https://note.mu/cloe/n/nb788e0ea644c のつづきです。ネタバレしかない。

・DOUBTの「選別」が一通り終わりかけたところでのジェシーの登場。ここひたすらジェシーの足元だけを映して、かかとを履きつぶしたデッキシューズを「これ! ここおぼえといてね!」と言わんばかりにアピール。その状態でコイン何枚奪ったんだジェシー。フォーやプリズンギャングの人間がどれだけジェシーを信じている(ここが蘭丸との違い)か、DOUBTとプリズンギャングが向かい合ってるだけでわかるのすごい。
・ITOKANでヤマトとナオミの会話。ナオミはDTC(ダン、テッツ、チハル)の心配をするし、実際お店を経営している立場だけど、結局九龍に兄を殺されている過去があるので「気持ちはわかるけど、でも九龍をゆるせない」というスタンスなのが山王街の行き詰まり感を表している。というかいくらなんでも、コブラに店の売り上げを左右できるわけなくない?
・そしてヤマトがナオミを安心させるわけですがラブシーンじゃないのがいいよねー。
・雨宮兄弟と琥珀さんwith 99が合流したあたりで「きますよね、きますよねー?」と思ってたら来るターミネーター源治SUKI。
ここから橋まで至る間にすさまじい密度のカー&バイクアクション展開。さらっと雅貴が「ほんとにあなたボーカルですか?」アクションをこなしているわバイクぐるっと回して敵を振り落としてバイク乗っ取るわ、雨宮兄弟USB受け渡しゲームは展開されるわ、九十九さんは走り出した車を走って追いかけてフロントガラスをぶちやぶって乗り込むわ、その車の上に源治が当然のように乗り移って日本刀を運転席の天井から突き刺すわ、アクションの濃度がおかしい。
・何を言ってるかわからないかもしれないが、観ている側も何を見せられているか理解できない。超人たちの超人によるバトルだ。撮影している側もおかしい。
・車内にカメラ設置したまま建築物にぶっこんだり、なんかもうアクション撮影する側も演じる側もやりたい放題している感しかない。観ている側に理解なんか求めてなくて「爆発!」「かっこいい!」「バイク!」「壊せ!」「車飛ばせ!」という製作者側のパワーがすさまじい。
・観た人みんな言ってるけど九十九さんの「琥珀さん…俺やっぱ車だめだわ」があんまりにだるそうで最高だったし、琥珀さんに煙草もらって喫ってるあたりがかわいい。ごほうびかよ。その手前で広斗に差し出されて迷わずに手を握って立ち上がる雅貴とかここの男四人の、ばらばらなんだけど同じ目的に向けて暴れ倒したぜ感。
・あと四人の背中だけ映すのがとてもよい。おつかれ、って感じで。
・もうここのUSB争奪戦だけでふつうの映画一本分くらい消耗するし「はー、よかったよかった」で終わってもいいレベル。
・だが終わらない。
・初見では「そういやICEは?」と思ったんですが、2回目観たときはここまであっという間だった。見れば見るほど時間感覚がおかしくなる、それがハイローザムビ2。
・あいかわらずMIGHTY WARRIORSのライブシーンはリキが入っている。ドラマでは「音楽じゃ救えない」といったセイラもなんだかんだ言ってMWの音楽気に入ってるんだろうな、と思った。そうじゃなきゃあんなにノリノリで酒ガンガン飲まないでしょ。
・ジェシーとフォーは暴れに来たのかと思えば「Hey, Bro!」でジェシーの人脈どうなってんの? ってみんな思ったよね?
・フォーをMWにいれたいって打診に対して、自分の手のタトゥーにキスして「OK」だけ答えるICEたまらん。
ジェシーの「あいつに子供が好きかって訊かれたら好きだって言っとけ」に対して「Why?」ってかえすセイラといい、必要最低限だけのやりとり最高。
・山王については「ここまで?」という感じなんですが、現実味を持ち出した分、ダンの提案がちょっとおかしいというか、USBはコブラの手を離れてしまっているので、いきなりあれを言い出すのが不自然だったかなと。ダンがノボルに対していい感情がないって描写がここでくるのはなかなか沁みる。
ダンたちにしてみれば、山王でやってきたのに出所してきたノボルがSWORDを危機に陥れようとしたあげく、ふつうに今はコブラの横にいて当然って感じだから、そのへんの思い入れの行き違いをきちんと吐露させたのはよかったなぁ。コブラも結局反論できない。ただやっぱり「おまえらコブラにいろいろ求めすぎでは?」感が否めない。
・コブラはコブラで正論を言ってしまうんだけど、でも商店街の経営がどうとか、山王連合会でどうにかできんの? とは思ってしまう。結局コブラたちが戦っていたのは、理不尽な暴力から商店街を守り、敵に回ってしまった琥珀さんを取り戻し、という流れでの「喧嘩」なので、建設的な相談はそこじゃないだろうと…。
・そしてもはやエアリアル・フェアリーとなってしまったスモーキー。君は森の平和を守るエルフか。頼むから3でもちょっとでもいいから出てね…と祈るしかない。
・「達磨さんはー、ころぶかなー?」
だけでもう村山の意思がはっきりしてるし、受けて立つ日向もなんだかんだいって村山に本気で勝つつもりなさそうなんだけど、とりあえず拳で話そうぜ、ってあたりがふたりらしすぎる。
・そしてホワイトラスカルズvsDOUBT(&金で雇ったギャングたち)
人数的に不利だってわかっててそれでもついてくるラスカルズのメンバー、どれだけロッキーを信じてるんだよと思ったし、決戦でもしないとずっと闇の因果が終わらないっていうロッキーの苦渋。
・あまりに優勢なんで「やらなきゃだめか」と訊くフォーに「まぁ、おしごとですから? Make Money~?」としれっと殴りあいに混ざるジェシー最高にかっこいい…この辺から記憶中枢が壊れるので、ピンチだー!→山王がきたぞー!→ピンチだー→おやこー→だるま→RUDE(順番忘れた)とSWORDが集結するのがもうカタルシスでクライマックス連打状態。RUDEが混ざると動きが上下左右ナナメにがんがん動き回るし、佐野岳くんのユウはもはや三國無双のキャラかな? 状態だし、ZENくんのピーのワイヤーを使った戦闘も最高of最高でこのへんについて深く聞くな。
・ピーがへたりぎみのKOOさんに「休憩か?」って軽く聞いてKOOさんが「今日は非番なんですけどね」とか返すやりとりとか、ほんとにたまらない。スパロボのイベント発生かよ的な会話ですよね。本来は違うチーム同士なんだし。
・ピンチのキジーになんで助けに来たか説明してるRUDEの面々もかわいかった! そしていい役もらったよね、白爆…。
・村山ちゃんの騎馬戦ドロップキックとかもういちいちあげてくとキリがない。
・集団戦闘の中で、コブラvsジェシー、ロッキーvs蘭丸、ヤマトvsブラウン、ノボルvsフォーという1対1を混ぜてメリハリつけているのが、前作からさらに進化したなという感じ。
・コブラvsジェシーはほんと、NAOTOさん演じるジェシーがすごすぎてえろすぎてつよすぎて死ねます。ジェシーが本気になったら靴のかかとをちゃんとなおします。これまめ知識じゃなくて観てたみんな知ってる。
殴り合いはじめたしょっぱなの、飛び込んでややくずれた態勢を筋力と跳躍だけで瞬時に立て直して次の攻撃につなげる動きがおかしすぎる。このふたりの戦闘だけでもふつうに映画一本ぶんのアクションしてないか大丈夫か。
・SWORDが押し返した! のところでワーッとくるMWがずるい。双方戦力がどんどん湧いて出るぜ! な勢いがずっと続く。こんな映画ほかにあるかよ…。
・関ちゃんが「ICEだ!」って騒いでたけどそうだよ君、ザ・ムービー1でICEにボコられてたよね…こういう「生まれ行く関係性」にオタクはよわい。SWORD同士で顔見知りとかになってる雰囲気とか。
・まぁここまで勢いづいたら、オトナ(ヤクザ)ものりこんでくるよねー。
・劉の電話に「サンキュー、リュウ」て返すICEの声音が「身内向け」だよね?
・「人並み以下の連中が群れになって人並み以上になったつもりで」ってヤクザに言われたくない気もしなくもない。しかしあれが岸谷五朗さんだって最初わかんなかった。九龍ほんと豪華俳優陣だな…。
・スタッフロールがはじまっても着席したままでいなきゃいけないのは前作と同じです。でも、でもさー…広斗が野生のカンで異変をおぼえるあたりや、照準が弟に向いてると気づいた瞬間の雅貴がほんとうにしんどい。
総評:書ききれない。

とりあえず2回目鑑賞までのやつをざっと書いたんですがヌケやモレが多すぎる…。

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