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知的欲求が能動的学習を誘発する仮説に対して、施策を論理的に組み立てる話

勉強が楽しくない、というのは学校に通っている時によく感じると思います。

それは、「知りたい」という欲求をくすぐることなく、詰め込もうとするのではないか。そんな仮説を立ててみました。

仮説をもとに考えると、「知りたい」を誘発できれば、勉強はイヤではなくなるという事になります。

知りたいを誘発できるようにするには、どうしたらいいのでしょうか。

知的欲求は、知らないということを認識した時に起こると思います。(これも仮説ですね)

例えば、買い物をしていて、1500円の品が15%OFFでした。一体いくらなんでしょうか。仮にその計算方法を知らなければ、どうやって計算するのかを知りたくなるのではないでしょうか。

知りたい!と思った衝動を抑えるのは、苦手意識があるかも知れません。

「数字は苦手だなぁ・・・でも安くなるんでしょ。ラッキー」

と、それ以上考えることをやめてしまう事があります。

知りたいという欲求と、それ以上考えるのはストレスなのでストレスを避けたいという欲求が天秤に乗るんですよね。

どちらが良いのかという判断は、ほとんど無意識に起こるため、理性や論理で口説こうとしてもダメなんですね。一瞬で判断されますし。

注意すべきは、ストレスを避ける本能は強いということ。これと戦うのが容易であれば、とっくにダイエットできてるはずなのです。強敵ですね。

それよりも強い衝動で「知りたい!」と思わせるためには、そこに至る文脈が有効です。

1500円の15%OFFを知っていたら、人気者になった奴を知っていて、そいつのモテ具合に自分も憧れている、という文脈があれば、知った先にはモテるという期待が生まれ、本能を上回る可能性があります。

つまり、知的欲求が満たされるとなんらかの期待がされる状態を描ければ良いのです。

期待をするためには、現状になんらかの課題があるがなければならないでしょう。

災厄の後に希望があったという、パンドラの箱状態です。

子どもたちが持つ課題は、みんな(友達や家族)に認められていない、という事があると思います。「勉強しなさい!」というのは、認められていないから言われる事なので、「お前を認めていないぞ!」という意味のセリフを毎日浴びているのです。

こうして、考えてきたことをまとめると、

みんなに認められたい(課題)

知らないことを知る事が出来れば、認められるかも知れない(期待)

知りたい(知的欲求)

能動的学習

となるのではないでしょうか。

しかし、そう簡単ではないんですね。実際にこの考えに基づいて、実践してみました。息子を相手に。

最初の「みんなに認められたい」を認識させるところでつまづきました。

すでに「勉強しなくてはいけない、イヤだな、逃げたいな」状態にあり、テンションがめっちゃ下がっている時に、認められたいを認識させることは、天秤ではめっちゃ負けていたのです。

勉強しなければならないが発動する前に、認められたいを認識させなければならず、認められる経験と認められない経験をしておく必要があります。

認められない経験は、親が無意識にしてしまっているので、これ以上はいいでしょう。

認められる経験を日頃からしておく事が下地になり文脈になります。これが上手くいけば、勉強が楽しいに結びつくはずです。

認められる経験とはなんでしょうか。

ちょっとしたことでいいと思います。

・家事を手伝ったら褒める
・面白いことを言ったら笑う
・話を聞いてあげて、して欲しいと思われる反応をしてあげる

なんだか遠回りに思えますが、実はロジック的にはそういうことかも知れません。それに面倒に見えて、実は「勉強しなさい!」というストレスよりも効率的で簡単かも知れません。

あくまで仮設なので、実践してみます。


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