「おやつ」に出会った衝撃!
友達の家で・・「おやつ」と出会う そして誓う
家にいることが長くなり、おやつを食べることが多い私です。おやつは食事とは違うホッと感がありますよね。私が小さい頃は、昭和40年代(年齢ばれちゃいますね、、今58歳)。まだまだ日本は発展途上で、我が家は農家ということもあり、家に帰って「おやつ」というすてきな響きの食べ物はありませんでした。あるとしたら、ジャガイモの甘煮がちゃぶ台に乗っていた程度でしょうか。
そんな私が、友達の家に遊びに行ったときのことです。小学校3年生ぐらいのときかなあ。
A子ちゃんの家に行くと、A子ちゃんが冷蔵庫から何やら甘くていい匂いの黄色いものを皿に出してくれました。
「プリン」でした。
もちろん、本格的ではなく、昔はやったプリンの素の粉を牛乳で溶かして固めるインスタントプリン。でも、「わーー」って思いました。
プリンのおいしさに「わー」じゃなくて、お母さんが、毎日作って冷蔵庫に入れてくれてるんだ!、、って、そのことに衝撃を受けたんです。
B子ちゃんの家に行くと、「おかえり」と言ってお母さんが家にいらっしゃいました。そしてお好み焼きのようなものをチャチャッと作って食べさせてくれたんです。具はなく、本当に小麦粉を水でマゼマゼして青のりをパラパラっとかけてフライパンで焼き、ソースをペタペタッと塗っただけのもの。
作っている様子を横で見ていたような気がします。ほー、こんなふうに作るのかあ、って料理番組を見ているような気持でした。
今思い出しても、薄くて硬いし油ぎっていて、美味しいとは言い難いものだったけど、なんだか羨ましかったのを覚えています。そんなに美味しくないけど、学校を終えた子供をねぎらってくれているようで、羨ましいと思いました。
ほほー、これが「おやつ」っていうものかーー。「おやつ」、、なんていい響きなんだ、、、
我が母をなじっているわけではありません。それぞれ家庭の事情があるのだから。
でも、ごめんなさい。やっぱり羨ましかった。
そして誓った。自分が母になったら、働いていて家にいなくても、「おやつ」らしきものは用意しておいてやろう!って。「おやつ」で「おかえり」の気持ちを伝えたいと思った。
だからといって、「母親のみなさーん、おやつ作りましょうねー」なんて言いませんよー、、。それこそ、いろいろ事情がありますから。私も、毎日手作りなんて、そんなことできませんでした。
でも、たまには、おやつ用意しておいてやろうかな、あるいは「おかえり」&ムギュッのハグだけでもしてやろうかな、と、相手が子供だけでなくて妻や夫に対しても(怪しまれますか~?)、そんな気持ちになれる社会だったらいいな、と思うのです。
「おやつ」 と 「毛糸のパンツ」
そして、私にも子供ができ、休みの日に「おやつ」と作っているときに、フッと思い出したことがあります。
最近お亡くなりになった、女優でもあり、ねむの木学園理事をしていらっしゃった宮城まり子さんのお話。
あれは、私が小学生高学年ぐらいだったと思います。たまたまつけたテレビに宮城まり子さんが出ていらっしゃいました。対談をしておられました。そのとき、私はこの方がどのような方なのか何も知らずぼんやりと見ていました。でも、なにか惹きつけるものがある方だなあ、と思いながら見ていたことを覚えています。
その中で、宮城さんが話していたんです。「私が小さい頃、友達が色がまちまちの毛糸のパンツを履いていて、友達が恥ずかしい恥ずかしいと言っていたの。でもね、私はね、すごく、その色がまちまちの毛糸のパンツが羨ましかったの」と。
若い人には分からないかもしれないので、解説します。昔は、暖房環境もよくなく、冬は冷え込みました。女性の敵は何?女性の敵は女性という人もいれば、男!という人もいるでしょう。でも女性万人に共通する敵がいます。そう、それは「冷え」です。昔は、女の子が冷えないように、母親は女の子に毛糸のパンツを履かせることが往々にしてありました。お友達の家は、きっとあまり裕福ではなかったのかもしれません。家にある何かを作ったあとのあまり毛糸で、お母さんがつなぎつなぎしながら毛糸のパンツを編んだのかもしれません。
B子ちゃん家のお母さんが作ってくれた「小麦粉オンリーのお好み焼き」は、宮城さんの友達が履いていた色がまちまちの毛糸のパンツをほうふつとさせ重なるのです。
食べ物は、その時その時で、いろいろなシーンが浮かんできます。
私と娘の最初の「おやつ」レシピ紹介 ーママの味ー
娘と私が最初に大好きになった「おやつ」を紹介します。
やさしい「ママの味」、ヨーグルトケーキです。
グルグルまぜて焼くだけ、焼きっぱなしのケーキ。
そして、〇〇gとか〇〇ccとか一切なし。ヨーグルトのカップが計量器替わりです。
【材料と分量】
・ヨーグルト の量を1として
・砂糖 0.7~1(私は甘さ控えめ0.7ぐらい)
・サラダ油 0.5~0.7(しっとりは0.7)
・ 卵 1個
(ヨーグルトの量が200ccより多い場合は2個)
・薄力粉 2.5~3
・ベーキングパウダー 小さじ1.5くらい
【作り方】
①ボールにヨーグルトを入れ泡だて器で混ぜる。
②次に粉類以外の材料は、順不同で入れてよく、とにかく、入れては混ぜ、入れては混ぜしていく。
③最後に薄力粉とベーキングパウダーを入れて混ぜて、型に入れる。
④ヨーグルトの量が200ccだったら、160℃で35分くらい焼く。
※ヨーグルトの量が多くなると45分から50分になることも。竹串をさして何もついてこなければOK。
娘も私も時々無性に食べたくなる、素朴でとてもやさしい味のケーキです。
これを食べると、娘が小さかった頃を思い出します。♡幸せの味♡
↓ 無性に食べたくなって作りました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?