コロッケ物語
最近作った ほっこりメニュー
今年の夏は、本当に暑かったですね。この暑さ、いつまで続く、と思いきや9月に入って台風の後、嘘のように朝晩涼しくなり日中も25度前後と快適な気温となりました。涼しいのだけど、今までの反動で寒いと感じるときもありますよね。
前置きが長くなりました。
涼しくなってみて初めて、暑さを耐えていた体のダメージがじんわり、というかドヨンと出てきて、、なんか、、、ほっこりしたもの食べたいな、と。
今日は、最近作ったほっこりメニューにまつわるお話です。
<最近作ったほっこりメニュー>
・米麹から作った甘酒
・甘酒を使ったスイーツ
・ポテトのニョッキ ホワイトソースがけ
・コロッケ
その中で、今回取り上げるのは ”コロッケ”
庶民の味 コロッケの由来
コロッケって、フランスのクロケット(croquette)、オランダのクロケット(kroket)からきているそうです。
クロケットは、もともとはホワイトソースをベースにしたものですが、日本人はクロケットの具を、ジャガイモにし、肉を入れたり他の野菜を入れたりしていろいろなバージョンのコロッケを作っていったようです。
祖母との思い出
私にとってコロッケは、祖母が手間暇かけて作ってくれた温かい懐かしい食べ物のイメージです。今にしてみれば、ジャガイモ、ちょっとのひき肉、玉ねぎ、と安価な材料で作れるコロッケは、家計のお助け献立だったのかもしれません。祖母のコロッケは、素材の味がする素朴な味でした。塩が少しきつかったり、あまり塩味がせず物足りなかったりといろいろでしたが、その時々で、それはそれなりにおいしかったな。祖母は、ジャガイモや、玉ねぎ、肉の割合、塩加減を、その都度実験のようにして作っていました。「今日は、こうしてみよ」とボソッと独り言を言いながら作っていたような記憶があります。
そういえばコロッケが一度食卓に出ると、しばらく頻繁に食卓に出てきていました。祖母が、納得のいくコロッケになるまで試行錯誤していたんですね、きっと。「納得のいく味になったのかな?ね、おばあちゃん」って、今なら聞いてみたい。何も考えずにただ食べていた私。
手作りコロッケのポイント
久しぶりのコロッケ。コロッケって工程がいくつもあり、少々面倒だから自分では、そんなに作りませんよね。お店にも売ってるし、、。
だけど、お店に売っているものは、どうしても衣が厚く油っこい。
今日は、涼しくなったし、よし、作るぞ!!
まずは、ジャガイモをゆでます。私は皮付きのままゆでます。
弱火でゆらゆらゆでたジャガイモは、温かいお湯のエネルギーが芯までじんわりいきとどき、ねっとりほくほくです。水がお湯になったら弱火でゆらゆらゆでるのがポイントです。早く火を通したいからといって強火でゆでると、皮がやぶけ熱がゆきとどくというよりは、熱が突き抜けてしまい雑な味になるような気がします。
なので、焦って作ってはだめ。食事の準備や片付けなど、いろいろやることがある時間を使って、ゆでていきましょう。ジャガイモさん、ゆらゆらと気持ちよさげにしているかな、と、ときどき目を掛けてあげながら、弱火でゆっくりと時間をかけてゆでてあげることです。
ジャガイモが成功すれば、私としては、ほぼ成功って感じです。
コロッケのお味は?
さてさて、やっとできたぞ。おー、本当に久しぶりー、コロッケ作ったの。うれしいなあー。
いただきまーす!
サクッ サクッ うん、おいしい。玉ねぎの甘みもするぞ、塩加減もいいぞ。何より、この サクッ サクッ・・・・いいねえ。
サクッ サクッ と 娘
サクッ サクッ て食べてたら、娘のことを思い出しました。
娘が小さい頃、よく揚げ物を作っていました。娘、小さい頃、フライ物大好きだったんです。エビフライ、メンチカツ、チキンカツ、トンカツ、魚のフライ、コロッケ。
中でもエビフライは大好きで、お弁当によく入れていたな。
大好きなエビフライ、メンチカツやチキンカツを食べているとき、娘が、よく言っていた。
「ねえ、お母さん、揚げ物って家で作るのが一番おいしいよね。ほら、こーんなに衣が薄くって、カラッと揚がっていて、おいしいよね。」
今日作ったこのコロッケも、ほら、こーんなに衣が薄くってカラッと揚がってサクサクしてる。(パン粉は、細かめの物を使うので、なお衣が薄く仕上がってます。)
今度、娘が帰省したら揚げ物を作ろう。
そして、また、聞けるかな、あのセリフ。
「お母さん、揚げ物ってさ、・・・・・・・・・。」
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