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やっぱり1年の振り返りと抱負は書かないとだめっぽいぜニューイヤー!(2022年振り返り版)

あけましておめでとうございますのつもりが寒中お見舞い申し上げますの時期になっておりました。ありぱんこと高尾有沙です。

このnoteは「やっぱり1年の振り返りと抱負は書かないとだめっぽいぜニューイヤー!(2022〜2023年版)」の2022年振り返り編です。

もし「こいつの2022年が気になるぜ」という方がいたら(誰)、一緒に振り返ってもらえると嬉しいです。知人・友人は読んだら懐かしい気持ちになるかも。他の人も、2022年の空気感を思い出すきっかけになれば。

2023年の抱負はこちら

# 2022年はどんな1年にしたかったのか

過去の私の日記などから掘り出してきた、私の2022年の理想はこちら。(Twitterとかにはちょこちょこ書いてたっぽいんだけど、やっぱりnoteとかにまとめないとだめね…)

【理想の2022年はどのようなものか】
感謝と貢献の年
にしたい。
・仕事に対する達成感を持ち、自己肯定感を持ちたい。
人と信頼関係を構築しあうことで、新しい道が切り開けていく。
自分の身の回りがスッキリした状態で、混沌は仕事の領域のみにする。
周囲の混沌を片付けて整理することができる人であれるよう。
・自分の行動が、周りの人のなにかを叶えるための手段でありたい。
意識を高めるところに直接的に作用するものではなく、とにかくそのゴールへの推進を第一に、もくもくと遠くまで連れていきたい。また、結婚式を通じて、周りに対する感謝の気持ちが、周りに対してなにか報いたい、という気持ちにつながるといいなと思う。

【理想の背景】
自分というよりは周りの人の願いが叶うことで、誰かにとっての重要な存在であったと思われたいのかもしれない。自分が何かを叶える生き様よりも、周囲が幸せになることで幸せを感じたいからかもしれない。
私に与えられた能力を何らかの形で世の中に適切に還元・配分したいけど、その方法がわからないから、まずは身近な周囲にその力を全力で分け与えたい。できるだけ多くの人に知ってもらうことで、より適切な力の使い方をしてほしい。つまり、「自らの公共性を高めたい」ということなのかもしれない。

【理想の実現の鍵となること】
ただし、他者貢献にばかり目が向いてしまうことで、家族を置き去りにしてしまうのは良くない。重要な他人であると同時に「家族」である旦那さんの幸せの構築に関われないことは、夫婦関係を毀損する危険性があるので、避けたい。また、これらの願いをブーストする鍵となるのも家族の存在だ。現在継続している、夜の対話あるいは雑談の時間は、それを突破する力になり得る。逆に言えば、それがなくなると結構やばそうであるということでもある。

【2022年起こしたい変化はなにか】
ということは「他者貢献」というこれまでの軸は動かさないでいいが、夫婦で貢献できる領域を増やしていったり、家族を構築していくことを意識する必要がある。そのために、他人の力を借りてでもいいから「習慣」とか「期限」とかを意識したい。

# 実際、どんな1年だったか

上記の目標を冷静に振り返ると「かなり他者視点で自己犠牲的な姿勢だったんだな」という感想を持ちました。1年経つとほぼ別の人に生まれ変わっているようなものですもんね、今年を振り返ると、そういう他者貢献的な感じは残りつつも、それだけでは終わらなかった1年だったようにも感じます。

一大イベントだった結婚式とその準備の記憶がほとんどを占める1年でしたが、思い返せば仕事にせよプライベートにせよ、色々なことにチャレンジした1年でした。また、それを通じ、「身の丈を知った」1年だったし「自分に過度に期待しなくなった」1年でもあった気がします。

自分だけでは出来ない・やらないほうが良いことも分かり、他人を頼ることに迷いがなくなってきたのは大きな変化でした。というのも、前から「共同体感覚」のようなものはありましたが、そのためには「強くなる」ことが前提だと思っていました。

しかし、人それぞれに「強い面」は(「弱い面」も)予め備わっていて、

・それを(自他共に)いかに出せる環境を整えるか
・ある面が弱くてもいかに仲間と助け合うか

というほうがずっと大事だと思うようになりました。そう思うようになってからは、新しい領域に一歩を踏み出すことにそこまで迷いがなくなったようにも感じます。

# 2022年、何があった?

記憶と記録を掘り起こしてみました。ここは大体の人が興味がないと思うので、よっぽど暇でない限り読み飛ばしてください。

・1月:とにかく移動!の1ヶ月

家族でお正月スキー旅行→初詣で大凶→沖縄への新婚旅行→友人とスキー旅行と、1月だけで3回も旅行をしている。かつ、山手線一周チャレンジをしたり、ピューロランドにいってからそのままの流れでピアスを開けに行ったりと、とにかくアクティブに過ごしていた。あと1月は読書も色々したり、「死の体験」ワークショップをしたりと、思考も移動の幅が大きかった

・2月:「初めて」の多い1ヶ月

またもスキー旅行したり、美術館にたくさん行っていた。あとは新年会がちょっと遅れてたくさんやってきたり。確定申告をはじめて着手したり、仕事では外部の方と会う機会が多く、新しいものに接する機会が多かった

・3月:コミュニティエンジョイな1ヶ月

朝渋で一緒になったチームの人と飲みに行ったり、朝渋の神奈川県人会でお出かけの企画をしたり、浅草でパン活したり、INOUT LAB経由で知り合った人と話したり、ペア読のメンバーがうちに泊まりに来てくれたり飲みに行ったりピアス作ってみたり、好きなサービスのアンバサダーになったり(嬉)!

・4月:家も外も充実の1ヶ月

我が家に遊びに来てくれる人が多かった1ヶ月。ペア読のメンバーがうちに泊まりに来てくれたのを皮切りに、毎週のように人が遊びに来てくれて嬉しかった!それと同時に春が来てアクティブにもなり、テニスを毎週のようにしたり、富山に出張に行ったり、GWに入って伊勢神宮に厄払いに行ったり、イコラブのライブに2本参戦したり。仕事もMVPをいただいたり嬉しいことが多かった!

・5月:反動でスローダウン。自分と向き合う1ヶ月

一転してGW後半は湯治にハマる。法事などもあり、身近な人との付き合いを深める1ヶ月。初めてパーソナルカラーをやって、自分に似合う色を見つけられたり(ブルベ冬でした!)、『WAIS-Ⅳ』という自分の能力の傾向を調べられた(IQは128でGiftedではない普通の人であることが無事判明)りしたのは良かった。初めてノイミーちゃんを見たのもこのとき←おジャ魔女

・6月:仲を深める1ヶ月、そして結婚式の足音…?

先月のパーソナルカラーを受けて化粧品を整理したり、中学時代の友人とディズニーランドに行ったり、元同僚の結婚式に行ったり、元同僚の働くシーシャ屋さんに行ったり、従姉妹と初めて飲みに行ったりと、旧知の仲を深める時期。このぐらいから富山に関わる仕事が本格化してきたのと、結婚式の準備を始め出した。結婚式のドレスは身内が頼れず友達を頼るなどして無理やりモチベをあげだしたところで祖母が急逝しプチパニックに。しばらく落ち込む時期に入る

・7月:結婚式の準備のつもりが…

逃げられない結婚式準備と家族問題を前に、一旦家族を優先。結婚式の準備はドレスの試着に始まり、シミ取り施術などで一旦様子見。WAIS-Ⅳの結果を受け、心療内科に通い出したのもこの頃から。家族問題と向き合う必然性が発生し、能動的になんとかしようと意思決定したため親族とのやり取りや会食に。会社では周年イベントをやりきり達成感はあるものの、溜まるストレスを発散すべく、富山で自然に癒やされたり、イコノイジョイで富士急ハイランドまでぷち遠征したりピューロランドに行ったりとオタク的な活動で心を癒やした

・8月:お誕生日!そろそろ逃げられない結婚式準備…のはずが

誕生日は有休をいただきゆずのライブに行けて(滅多に家から出ないと話題の旦那も連れ出すことに成功)ゆず愛を確認。推しであるところの大西葵ちゃんのお誕生日をお祝いできて嬉しい…!シミ施術・結婚式打ち合わせ・小物合わせ・メイクレッスン開始・前撮り・招待状作成などに勤しみ始めたと思ったら、突然のコロちゃん。濃厚接触期間+発症期間+旦那の発症期間を含め、まるまる2週間くらい家に隔離。この期間に積もり積もった色々なストレスをリセットできたりおうちを片付けたり出来たのは本当に良かった…人生万事塞翁が馬。ちなみに喘息持ちなので症状自体は咳が死因になると思いながら過ごしました…

9月:観念して結婚式準備の日々…

やっと観念して、(本当は8月に送るべきだった)結婚式の招待状・主にアフター5に冊子の作成、休日にコルセット作成・花の選定・挙式練習・ブーケの作成依頼・試食会・ビデオ制作(自作+ディレクション)・補正下着作成・司会打ち合わせ・ブーケの発注相談・ヘアメイク打ち合わせ・プチギフト発注・ウェルカムスペースの写真現像に加え、ブライダルシェービングのプレ体験したりエステ行ったり。友人の結婚式に行ってやっとモチベが上がってくる。空いている日はライオンキングやピューロ、美術館鑑賞、オタ活に勤しむ。イコラブ5周年コンサートで神席を引くも、衝撃発表に顔面蒼白になる…

・10月:ALL FOR 結婚式 〜そして成仏へ〜

追い込まれないと頑張れないタイプなのでますます加速する結婚式準備。一番生活のなかで変化したのは「ジムとエステを爆増させたこと」と「飲みに行かなかったこと」。ヘアメイクリハーサル・前撮り・ウェルカムスペース準備・ビデオ完成→DVD反映(超期限過ぎてた)・協力してくれた人へのギフト選定・髪のカラー入れ・マツパ・眉毛サロン・歯のホワイトニング・小顔矯正・エステでガッツリハイフ・ブライダルネイル・髪のトリートメント・ブライダルシェービング・補正下着・冊子発注→確認・当日の印刷(発狂)→組み立て(辛かった)・当日の持ち込み物の確認など、タスクが多すぎて発狂。当日の景色で全てが浄化され私の魂は供養され、感謝に溢れた忘れられない一日に。仕事も続けながら結婚式の準備もできたのは、フレキシブルにスケジュールを組めた環境のおかげなので感謝しかないです

(結婚式のことは結婚式noteに書こう…)

・11月:抜け殻状態、とりあえずやれていなかったことをやる

結婚式が終わったこともあり、やれていなかったことをやる期間に。湯治、くず星初来訪、T-SITEでのんびりする、おうちでパン作り、朝マック、ペアドク、認知行動療法、映画『MONDAYS』鑑賞、妹と飲み、神保町探索、ニューグランド結婚式同士で打ち上げ、京都旅行など。初のニアジョイライブで神席を引き、大西葵さんと目が合った気がして無事に死亡(の後、SHOWROOMで『ありぱん見てたよ〜!気付いた〜?』と言われて更に死亡したことは一生の思い出)

・12月:登壇機会多し+美しいほどのリバウンドへ

仕事で新しく上司ができて歓喜。登壇イベントが多く、コミュニティ・マーケティング・SNS運用といろいろな場でお話する機会をいただく。それと同時に忘年会もありがたいことに色々行かせていただき(念願の1社目上司様と飲みに行けて泣いたり、ずっと行きたかった蒲田のいとやに行ったり)により、結婚式段階では年初比6kg痩せたのが12月末で5kg見事にリバウンド。食べすぎは明確にメンタルを損ねるし、可愛くいられるほうが絶対にお気持ち的に良いので来年は戻したいと誓う…が、楽しかったので一旦ヨシ!クリスマスは念願の江ノ島水族館ですワン!大歓喜。

という感じで、振り返ると色々なことが(ここに書き漏れていることも含めきっと色々と…)あった1年でした。結婚式の記憶が強すぎて他のことをあまり覚えていなかったのですが、自分なりに仕事や人間関係、家庭に対して「より良い状態」を考えていき、そして考えるだけではなく、実際に行動した1年だったのかなと思います。

# 2022年を1文字で表すと?

今年は迷わず「好」という文字を選びました。

去年くらいから力を入れていた「推し活」を通じて(いわゆる「認知」していただけたりして)周りを気にせず、素直に「好き」と伝えることに抵抗がなくなった(①)り、
結婚式を通じて、「大好きな人だけがそこにいる空間」に初めて身を置くことができたり(②)、
結婚式を支えてくれたプランナーの方が、幸いにも本当に素敵な方で、初めて「この人は憧れる」という感情を持てた(③)り、
いろいろな文章をSNSやブログなどで読むなかで「こういう文章が好き」というのを言語化できた(④)したからです。

それらを通じて、「好き」とか「憧れ」と思う対象がたくさんできたことが、2022年一番の収穫なんじゃないかと思い、この文字を選びました。

①:これまで、自分の気持ちがあまり良くわからず(自分の感情についてはネガティブなものしか観測できながちだった)、「どうであったか」という事実の質問には答えられても「どう感じているの?」という感情に関する質問にうまく答えられなかったのですが、今はよどみなく「好き」という感情を感じたり、伝えることができるようになったと思います。

②:結婚式に呼んだゲストの皆様は、特に自分の人生における超重要パーソンで、かつ、「人から嫌われている」と思い込みがちな私が心を許している数少ない人たちでした。前を見ても後ろを見ても安心できる場なんて、この世にあんまりないと思います。自分には味方がいる、という朧気な感覚が、具体的に具現化されたことは、自分の人生において明確にプラスになりました。

③:プランナーさんは、2022年最も感謝したい人ランキング第1位といっても過言でないくらい感謝していて。普通に「サービス」として考えたら(高いお金は払っているとは言え、それでも)ありえないくらい細やかに気遣い・気配りをしてくださり、「神は細部に宿る」という言葉を彷彿とさせるプロ意識をひしひしと感じました。「仕事が趣味」と豪語していられながらも(「好き」だけでは片付かないような面倒なことであっても)細やかに、ムラなく全般的に目を光らせていただき、私が細かいミスを頻発するなかで全部気付いてフィードバックしてくださったり…頼もしすぎるくらい頼もしいしごでき感あふれる対応の連続でした(前日の夜に誤字に気づいて部屋電かけてくれたのは感動を通り超えて土下座謝罪した)。また、精神性が本当に素晴らしく、私たち夫婦の打ち合わせ中にときどき発生する口喧嘩なども温かく見守ってくださったり、ニコニコ話を聞いて下さり(話すのが楽しすぎて3時間の打ち合わせがそこまで苦にならないくらいに)、チャーミングなお人柄が随所に光りながらも最後まで質の高い仕事を完遂してくださり。
私はもともとあまり尊敬する人とかこの人が憧れの人、みたいな概念を持たない(人それぞれに尊敬するポイントはあるが、尊敬する「人」レベルまで昇華させるという思考ではない方だった)なかで、「憧れるとするとこういうことなんだろうな」と実感できたのが、自分の人生においての大きな収穫でした。

④私はどこまで行っても「静かな湖面に小さく水を打つような文章」「外に広く啓蒙するのではなく、内側に深く潜り、はたと取り出すような文章」が好きで、そういうものに憧れていることに気づき、「なれないんだけど、目指すならこういうもの」というのが増やせた実感があります。

# 2022年のハイライトは?

客観的な事実は前の段で洗い出したので、2022年のハイライトを書いてみようと思います。

まずは結婚式に関連するお話。

■結婚式の大変さを知った

特に、結婚式が3ヶ月前に迫ってきてからは、本業が終わってからの数時間は毎日準備の時間に当てていたように思います。200ページにもわたる超大作な冊子を作り、たくさんの人の協力を得たのですが、入稿前は徹夜することも…お互いの職場がデスマーチな感じではなかったことから、このような無茶もできましたが、世の人はどのように働きながら準備をしているのだろう?と半泣き状態でした。期間限定で締め切りがあったからこそ成立したものの、プランナーさんは大変だ…と改めて尊敬の念を禁じえません。

■結婚式を通じて「変わろうと思えば変われる」「動こうと思えば動ける」を実感した

結婚式がもたらしてくれたのは、「仲間の安心感」「企画終了の達成感」だけではありません。PMとしてだけではなく主役としても着々と(かなりギリギリだったけど…)準備をこなしたり、情報を収集していくことで、副産物的に以下のような変化がありました。

・コスメや化粧の方法を学ぶようになった
・顔のケアに必要な成分に詳しくなった
・エステや美容施術を試して自分にあうものを選べるようになった
・ジムやヨガにも週2とかで通うようになった
・補正下着による肉移動がそれをブーストさせることが分かった

その結果として結婚式で約6kg痩せ(補正下着のおかげで笑、ウエストは-6cm!)た状態で壇上に上がることができました。客観的な数値を伴う変化は、小学校からデブと罵られてきた、万年ダイエッターな自分からすると衝撃的な事実であり、それなりの成果実感がありました。

お金や時間をかけることでそれだけの見返りが返ってきて、肌もどんどんきれいにできるということに気づけたことは、単にそれ単体としての意味だけではなく、自分という「器」が、もともと与えられたものだけではなく、磨けば綺麗になるということを知る契機ともなりました。結婚式ほど強烈な動機を持ったボディメイキングの機会は少なくなるとは思うものの、思い立ったら実行できる自信がついたのは、とても大きな変化だと思います。

■共同体としての「自分」の在り方を認識した

結婚生活が始まり、また、結婚式を行ったことで、自分の意思決定は自分だけでは決定できないというアタリマエのことに気づきました。それだけではなく、自分の意思決定や成果が、近くにいる誰かに影響を与えるということも。

これは独身時代にはなかった感覚で、学生時代から(部活はテニス部だったりして)個人プレイしかやってこなかった自分としては、いかに「チームとしてうまくやっていくのか」を考える機会となっています。

■周りとの関係性の構築方法は「(言葉を通じた)対話」によって構築できるが、それに頼りすぎることの負の影響も理解した

私は年始に「対話の可能性」について言及していました。確かに、(友人関係、パートナーシップなどの、持続可能性を前提とした)他者との関係性というのは概ね、対話によって構築できるものです(かつ、自分の家庭内では十分な対話が行えてこなかった自覚があり、対話こそが「良好な関係性」の礎になるのだ、と信じていました)。

しかし、「対話によってさまざまなものを明らかにすることで失うものもある」ということに気付いたのも、今年の大きな出来事でした。

前提として、私たち夫婦は(自分で言うのはあれですが)「言語化能力が比較的高い」人員で構成されています。そうなると、意見の出し合いは様々なものを詳らかにしていく行為であり、それなりのグロテスクさを伴います。言葉というのは不可逆性・暴力性をはらむものである以上、相手を傷つけると知って言葉を投げつければ、それは修復不可能な傷にもなりえます。

また、本来であれば曖昧にしておけばよかったはずのものであっても、露出してしまえば取り扱わざるを得ません。お互いの相容れない意思決定は、2人の関係を引き裂くものにもなりえます。

では「それでもなお対話を続けるのか」。そこには答えはありません。感性で選んで良い領域だと思います。ただ、そう思える関係性のみが、継続できるのではないか、とも感じます。

対話を続けるためには、知性・品性・忍耐・包容など、様々な要素が必要になることでしょう。こういう問題を「自己成長」の糧にするのは毛頭おかしな話ではありますが、そういう壁を乗り越えてみて初めて、得られる気付きもある、と信じています。だから私は、これからも「対話」という手段をあきらめたくない、と信じています。

「家」という概念についても、考える機会がありました。

■「家」という概念について考えた

この1年は、自分の人生で一番「家」という概念について考えた気がします。「家」に紐づく個人が、個人の意思決定を行えないシチュエーションがある、ということです。「家」という、主語であるようでないものは、その中を覗けば誰かの思惑だったり、何らかの思い込みが含まれることだってありえます。また、その幻想でもあるかもしれない「家」という概念は、その家特有の「文化」に支えられていたりもします。

今年も身内を失う出来事がありましたが、そういうタイミングは、「家にまつわる文化を継承できるかどうか」が問われるタイミングでもあると思います。また、答えを出すのは、他でもない、構成員1人1人です。

私は「家」をポジティブに続けたいと思ったし、その関係性は良好であるに越したことがないと考えました。また、それを親の世代に任せていると、次の代に継承するのが難しくなる、とも思いました。

私は幸いにも同年代のいとこが多いため、仲良くなったりLINEを作ったり飲みに行ってみたりと、今まで対面でろくに話したこともなかったようなところから、少しずつ、関係を構築できる方法を模索しています。これについても友人関係と同じで(血縁があるので友人関係ほど簡単には途切れないものの、)能動的に動かないと関係性は構築されていかないからです。

これらについては今年も継続的にやり続けていくことになるでしょう。とはいえ、家のなかの問題として矮小化するのではなく、難しいことは都度「社会福祉」など、外部に出してたほうが健全なのかなとも思っています。

社会のなかでの在り方や、生業、はたらくことについても考えましたね…これはいつもな気がしますが。

■「はたらく」について考えた

社会人9年目にして3回の転職をしており、これまで「UXコンサルタント」、「BtoBマーケター」、「採用人事」、「コミュニケーションマネージャー」というそれぞれ異なる職種に就いています。また、2021年の終わりに個人事業主として登録をし、2022年は初めて確定申告を行いました。

これまで「正社員」「転職」という軸でしか「はたらく」を眼差してこなかった自分にとって、「個人事業主」という在り方は未知の領域であったことや、社長として日々奮闘する旦那の姿を目の当たりにしたことから、改めて自分の置かれた環境や境遇を俯瞰する機会を得ました。

これは、今後キャリアコンサルタントとして活動していく上でも大きな視点の転換だったように思います。日本の現行の制度上でのそれぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自分は「勤めびと」として責務を果たしながら、いかに自分の望ましいと思える魂の使い方ができるか?を模索していき、それによって社会に自分の命を還元していきたいと思うようになりました。

■「背伸びや無理をしない」でやれることはあるのか?という思考を始めた

旦那さんと日夜対話をしているわけですが、「無理をしないで出来ることなんて何もない」と思っていた私からすると、旦那さんの「無理をすることが無理」というスタンスは、生きている中で最大と言っていいほどの衝撃でした。強迫観念ドリブンで、義務と締切に追いかけ回されている私とは全く違う生き方やスタンスで、自分の人生の勝ち筋を考え、遂行している彼を目の前にして、私は「背伸びや無理をしない」でやれることはあるのかという問いに対峙したように思います。思えば私の今までは、

キャパ限界までやって→ジェンガ崩壊して→ギリギリ息をして→息を吹き返すのを待つ→元気になったらキャパ限界まで→以下永遠ループ

みたいなことを繰り返しているわけです。これは持続可能性が非常に低く、人生が近視眼的、単発的なイベントごとでしかない原因の1つであることに気づきました。そこで、フルパワーで人と出会ったり新しいことをするのを少しずつやめてみたり、今まではお願いされたら引き受けていた仕事も、無理なら断る、ということをし始めてみた、という点で、今までと全く異なる行動をし始めた年でもありました。

強迫観念を手放すには遠く及んでいないものの、この思考を挟むことで「できないことはできない」と少しずつ認められるようになったように思います(例えば「知らない人との外交」とか…)。此処から先は「背伸びはしない」「けど成果が出る」領域を探すのが次のステップです。

■自分は今も昔もこれからも、「巻き込む人」であると気付いた

結婚式で収集したアンケートや、家にまつわる話、などを通じて、自分が仕掛ける側にいたほうが良い適材適所だと気づきました。恥の概念がバグっていたり声をかける障壁が低かったりという長所?だけでなく、電話がかかってくることやいきなり他人からメンションされること、日程調整されるのが苦手だったりと、プラマイ様々な要素が折り重なってのことですが。「関係性を重要視している」という前提の上で、「能動的に動かないと関係性は構築されていかない」と考えると、これは当然のことかなと思います。

プライベートな活動は、自分の人生に彩りをもたらしてくれ、自分の人生の大きな意味だなと感じています。

■よく旅行をした

これまでの感染症の状況と比較すると、少しずつ移動が許容されてきたように思います。今年は沖縄、熱海・函南、富山、京都など、国内の色々なところに赴きました。これまでと違うのは、そこに出張が含まれていたこと、色んな人と旅行したこと、そして、「行き先に会いたい人がいる」という状態だったこと。

ビジネス系かつIT職種のため、出張の機会にほとんど恵まれなかった自分としては、地方創生に関わり、現地に赴き実際に現場を見ることが何より嬉しかったです。また、単なる旅行ではなく、「行き先に会いたい人がいる」ことが、旅行をとても豊かにしてくれる、ということにも、当たり前ながら気づくことができました。

地味に大きな気付きだったのは、「旅行観」が人によって大きく異なる、ということです。言われてみれば当たり前の話かもしれませんが、

・旅行に癒やしを求める人
・旅行に学びを求める人
・旅行に刺激を求める人
・旅行に食が必要不可欠な人
・旅行に酒が必要不可欠な人

など、本当は色んな嗜好性があります。また、キャパシティもさまざま。

・1箇所をじっくり見ていきたい人
・時間の限り色々なところに行きたい人
・1箇所回るだけでヘトヘトな人
・同じ場所にいるとたちまち飽きてしまう人

嗜好性と制約をかけ合わせた先に、「この旅行に一緒に行くのに適した人は誰なのか」という問いの答えがある、ということに、強烈な体験に紐づく気付きが得られました。

これらに基づくと、「自分と相手の好ましい楽しみ方」と「自分と相手の旅行におけるキャパシティ」を最初にすり合わせたほうが良いということになるわけですが、何も全く同じである必要はありません。

別のものでも交わる点があったり、許容度がある者同士ならOKだし、最悪譲歩するポイントを見つければ良いわけです。「対話」のくだりでもありましたが、「明らかになっていないこと」のリスクが高い領域でもあるので、ここはすり合わせておくことが大事だなと思います。

■「推し活」の彩りについて考えた

2022年はイコノイジョイ(特に=LOVE野口衣織さんと、≒JOY大西葵さん)や、サンリオ(上半期シナモロール、下半期あひるのペックル)をたくさん推した1年でした。

特にダウナーな気持ちでずんと沈んでいて何も手につかないときや、実際にコロナでダウンしているときに、これらの存在に非常に支えられました。また、彼らの頑張りに引っ張られて、「自分も頑張らなきゃ!」(「もっと積みたい!」も含む)というプラスのモチベーションにもなりました。

特にアイドルの推し活については、

・結婚式で大好きなイコラブちゃんの音楽をかけたり、
・結婚式で推し色でサイリウム演出したり(ペンライト持ち込んでくれる友達がいて嬉しかった!)、
・毎月お話し会に参加したり(結婚式の寸前にも参加して、たくさんの元気と勇気をもらいました)、
・ライブで(イコラブ、ニアジョイちゃん共に)ステージの近くを引き当てたり

マイナスのときにはそっと支えてくれ、プラスのときには頑張る同士であり、思いっきり愛する対象であり…そんな尊い存在として、大切にし続けたいと思っています。

自分の限界と向き合った話もしましたが、自分をうまく乗りこなすことについて考えた1年でもありました。

■「WAIS-Ⅳ」「CAARS」の受験、心療内科への定期的な受診、認知行動療法の開始

「もしかしてADHDかも…」と思うことは、自分の人生のなかで無限にありました。やろうやろうと思ってできていなかったそれらの検査が出来たのも大きかったです。

・「WAIS-Ⅳ」:大人の知能検査のようなもので、個人の特性(得意なことや苦手なこと)がどのような点に現れるか、知能や発達の水準を客観的に明らかにするために行うもの
・「CAARS」:成人にみられる ADHD 関連の症状や行動を、複数領域にまたがり測定する手段。18歳以上を対象とした、注意欠如・多動性障害(ADHD)の症状重症度を把握するため、「注意不足/記憶の問題」「多動性/落ち着きのなさ」「衝動性/情緒不安定」「自己概念の問題」を尺度とするもの

(現在診断名として使われてはいないものの)いわゆる「ADD(注意欠陥障害)」である可能性が高いということが分かり、スッキリしたなと思います。もっと具体的には「注意集中を維持するのが難しい」「具体化されていない、曖昧な事柄を想像したり推測するのが苦手」「将来的な見通しを立てたり、計画的に物事をすすめることが難しい」「初めて扱う情報に注意を向けづらい」とか。

処理速度は早いのに、知覚推理が遅いというギャップよ…
曖昧なこと、新しいことを覚えること、抽象的なことが苦手らしいです…

困り感が何によって引き起こされるのか(それぞれの数値に差分があるところに困り感を持ちやすい)、どのように解決できるのかについて考えられたので、ただ困っているだけのときとは変わってきたのかなと思います。

「他人に相談して、今後の行動・計画を具体化する」「よくわからないことや名前などを聞いたら、すぐに調べたりメモする」をやるようにし始め、その後、この結果を踏まえ今までなかなか着手していなかった「認知行動療法」にも取り組み始めることができました。

■「コーピング」の概念の言語化ができた

「自分にとって何がリフレッシュになるのか?」ということを考えるきっかけがたくさんあったのも、今年の特徴だったように思います。

・ホットヨガ
・サウナ
・温冷交代浴
・シーシャ
・献血
・肩甲骨剥がし

など、「身体性と向き合える」ものがリフレッシュに繋がる(逆に言えば、今までは、「飲み」がリフレッシュの手段だったと思っていたけど、どちらかというと「身体性と向き合う」と逆行した行為だと気付いたため、コーピングの内容ではない)と言語化できたのは、自分にとっての収穫でした(ただ、例外なのは「睡眠の長さ」で、長いとメンタルが割と落ち込みがちになるので、適度な量であれば睡眠時間が多い必要はないとも気付いた)。

ちなみに、もともと温冷交代浴の民で、サウナを(陽キャっぽい趣味だな…)という理由から毛嫌いしていたのですが(こら)、温浴施設でついでに行ってみたり、友人から布教されてみたり、自分でも実際に実践することで少しずつその良さや使い方が分かってきたので、無理のない範囲で続けようと思います(とはいえよく倒れるので用法用量を守って正しく)。

# まとめ:2022年は「身の丈を知り」「好きを加速させた」1年

2022年は結婚式を中心に、自分の「やりたい」「好き」とつながりながら、それを源泉として物事を推進してきた1年だったなと思います。だからこそ、自分の「やりたい」の炎を絶やさない工夫が必要だと痛感した1年でした。

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UXコンサル、BtoBマーケ、人事を経てコミュニケーションマネージャー(広報、マーケ、採用広報、組織開発)なう。 書くこと:パン偏愛、可愛いもの布教、働くこと、生きること、1日1考、新サービス考察、旅行、読書録、銭湯、恋愛。 頂いたサポートは、もれなくパンの研究に使われます。