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cliphopperの名前の由来

cliphopperのサイトをリニューアルしました。

「cliphopper」という名称は、私が個人事業主としてWebの仕事を開始した1996年から使い始めた屋号です。
最初の投稿では、私がなぜフリーランスの在宅ワーカーになったのか?という当時の経緯と、この屋号の由来を書いてみようと思います。

株式会社CSK(現在のSCSK)でC言語のプログラマをしていた私は、入社してたった二年目で寿退社(←完全、死語ですね)したものの、体調もメンタルもぼろぼろ、再就職を試みるもことごとく不採用で、失意のどん底でした。

そんな中、「Adobe Illustratorを使えるかた募集!自宅でOK。全国のマクドナルドの地図を作成するお仕事です。」という募集を見て、「これだ!!今の私に必要なのは在宅の仕事だ!!」と、当時非常にレアだったこの在宅ワークの募集に、急に元気付けられたような気になりました。

幸い、前職で少しだけIllustratorに触っていた私は、慌ててMacとAdobeのパッケージを購入。トライアルテストをなんとかパスして、憧れの在宅ワークを手に入れました。
地図1枚のギャラは300円。
最初の月の収入は7,500円でした。

それからというもの「在宅ワーク」と名のつく募集を片っ端からチェックし始めた私は、やがて「ホームページ作れるかた」という募集が増え始めて来たことに目をとめます。当時はまだインターネットもホームページも黎明期で、作れる人も本当に少なかった。
慌てて本を買い、一夜漬けのにわか勉強で、またもやなんとかホームページ制作の仕事をゲット。htmlを覚え、javascriptを覚え、そのうちに「中村さん、flashって使える?」というお声がけをいただくようになりました。

Macromedia Flash。
調べてみて、本当に驚きました。
C言語であんなに苦労して実現したグラフィカルなUIが、こんなに簡単に!こんなにクリエイティブに!作成できるなんて!!
じゃあ、もしかしたらこれを使えば、うさちゃん列車やまきがめ(懐かしい)みたいなパズルやミニゲームのコンテンツも1人で作れるのかな。これを使えば、例えば世界史の地図を重ねて地域ごとにアニメーションさせたりする教育コンテンツも作れるのかな。
という具合に、このとき私の頭の中で一気に、いろんな発想が弾けました。

一番はじめに作成したのは、クローゼットのお洋服をアバターにドラッグ&ドロップして着せ替えて遊ぶコンテンツでした。(将来的にアパレルメーカーとタイアップして大きくしてみたいなー、という野望まで持ってました。ww;)
この時、止まっている画像をきりぬいて(clipして)動かす(hopさせる)のが何より快感で。静止画が急に生き生きと動き、遊び始めるような喜びの感覚を、ずっと制作のモチベーションにしたいな、と思い、屋号をcliphopperに決めました。

その後ご縁をいただいて、私はFlash制作者としてさまざまなコンテンツを制作させていただく機会に恵まれました。
MacromediaはActionscriptを進化させて、さらに洗練されたツールに。
でもそれが、結局Flashにとっては仇になったのかもしれません。
制作ツールの進化と、成果物の創造性とは、果たして比例するものなのでしょうか?この話はまたいつか深掘りしたいと思います。

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