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Book 「成瀬は天下を取りに行く」

久し振りに小説を読みました。「成瀬は天下を取りに行く 」です。

この作品を知ったのは、鈴木保奈美がホストをつとめるBSテレ東の「あの本、読みました? 」。この番組にたどり着いたのは、万城目学さんが「鈴木保奈美氏から「二十年来、大好き(な作家)」と打ち明けられる日がくるとは、『東京ラブストーリー』を見ていた中学生の己には想像だにできない未来ですよ。」とツイートされていたのを見て・・・という、流れ流れてという経緯なのですが、それはともかく。

筆者は宮島未奈さん。2023年本屋大賞受賞作で、舞台が滋賀県大津市。昨年ひょんな偶然で夏休みに大津の宿に泊まり、今年もそこを夏休み用に予約していた私には妙なご縁を感じて、読み始めました。

これがもう、面白すぎ。主人公の成瀬がたまらなく魅力的だし、滋賀愛にあふれすぎていて「こんなに地元のことばかり書いていいのか、いや、いいんだ!」と自分の地元愛も再燃しそうな勢いになったり。


「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。(新潮社サイト より)

https://www.shinchosha.co.jp/special/naruten/

成瀬を取り巻く登場人物、みんなどこか微妙にズレていて、フツーなんだけどちょっと変。でもそこが愛おしく、読んでるこちらもいつの間にか成瀬に巻き込まれてパワーを分けてもらえる、そんな不思議なエネルギーに満ちた作品です。

今抱えてる仕事が終わったら、続編「成瀬は信じた道を行く 」も読むつもり。「成瀬」をごほうびにして、がんばります!そして夏休みには、昨年乗れなかったミシガンクルーズ に乗るぞー。

※トップの写真は、昨年大津に行ったとき撮ったびわ湖浜大津駅からの琵琶湖です

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