手のひらの東京タワー
地方出身者の私にとって、東京タワーは「きらめく東京」の象徴みたいな存在。
夜、内幸町から浜松町まで歩くことがある。その途中、御成門付近でうわっと現れる東京タワーに、いつも胸がときめく。
山手線に乗って新橋から浜松町駅に入線する瞬間右手に見える、大門の向こうの東京タワー。六本木ヒルズでいつも誰かがバックに写真を撮っている東京タワー。六本木交差点から飯倉方面の坂の下にそびえ立つ東京タワー。どの東京タワーも見えた瞬間、ささやかな幸福感に包まれる。
流れるようなフォルムでそこに佇み続け、僕はここだよ、とビルの谷間から教えてくれる。そんな東京タワーが大好き。
脳内で鳴るのは、いつもユーミンの「手のひらの東京タワー」。いつか東京タワーに行って、金色の鉛筆削り買ってこようか。私の手のひらにも、東京タワー。
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