朝の割り込みには「ダチョウ倶楽部メソッド」で

朝は慌ただしい。そして朝は自分なりの決まり事をなるべく守りたい人が多い。さらに朝は基本的に不機嫌な人が多い。

これが揃うと、一触即発なできごとが数多く発生する。

たとえば、よくあるのが「さりげない割り込み」。エスカレーターなどに乗り込もうと列を作っていると、すーっとカバンが横から入ってきてそのまま前に入り込まれる。ななめ後からオラオラオーラを出して「急いでるんだ、どけ!」とでも言いたげな様子で前にどすんと入ってくる。耳にヘッドホン、手にはスマホで割れ関せずの様子で前に入り込んで動かない。他には「電車の扉のところで奥に詰めずに動かない(すぐに降りるため)」等々。

その都度「えっなんで」「いい大人がなんで割り込むかなあ」と困惑し、苛立ちや怒りを感じて阻止しようとする狭量さを発揮したこともまったくないわけではない。でも、一度阻止できたとしてもその後さらに追い越しをかけてくるので結局は同じことだった。何か事情があってものすごく急いでいるのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。(朝は似たような時間帯に行動するため遭遇するのはたいていは常連で、そういう人たちはひたすら自分のペースを守ることに集中し、周りは見えていないように思えたが。)

なので、「ダチョウ倶楽部メソッド」を使うことにした。

どうぞ、どうぞ~。

脳内で彼らが手を差し出しながら言う。

どうぞ、お先に~。

その人を先に行かせたからといって自分が遅れるわけではない。
自分が同じようなことをしていないか、鏡のようなものだと思えばいい。そういう人たちに自分の心を持って行かれることはない。

朝は慌ただしい。そして朝は自分なりの決まり事をなるべく守りたい人が多い。さらに朝は基本的に不機嫌な人が多い。だからこそ、少しでもご機嫌に過ごせるように。

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