足の甲に包丁を落とす

[初出:くりおね あくえりあむ 2011/08/25 ]
※今はもう傷は完治しています

先日、うっかり足の甲に包丁を落としてしまった。

休日の午後、少し遅い昼食を取ろうと台所で支度をしていた時。
まな板の上に野菜やら皿やら包丁やらをごちゃごちゃと乗せていたのが、今から思えば敗因。
さあズッキーニを切ろうと右手を動かした瞬間、包丁に当たり、バランスを崩し、ひゅるっと足元へ落下。
あっと思う間もなく、包丁は床に。

あれ、と足の甲に目をやると、切れ目から血がたらりたらり。痛みはほとんどなく、大きさも2cm程度で小さいけど、すぱっと深そう。
そしてなかなか血が止まらない。ぼたぼたと滴り始め、床も汚してしまう。
これはまずいと後ろの冷蔵庫に寄り掛かり、シンクの端に足を乗せ、キッチンタオルでひたすら血を吸い取る。この深さだと縫わないとダメかもしれない、医者にすぐ行かないとまずいなあとぼんやり考えながら。2~3分もたった頃ようやく少し出血がおちついて来た様子に。

この隙に、ネットで近所に土曜午後に診療している医者を探すも、なかなか見つからない。たどり着いたのは東京都医療機関案内サービス「ひまわり」
「最寄り駅名」「外科」で条件を入力してみると、ラッキーなことに3件ほどヒット。電話して14時半から診察しているというクリニックに行くことに。助かった!

とりあえずガーゼで押さえてテープで止め、徒歩8分程のクリニックへ。しばらく待ったあとに名前を呼ばれ、医療補助スタッフの方に事情を説明し、先生の診察。「ああ、これは縫わないとダメですね。深いし、引っ張られるところだから」・・・やっぱり。

隣の処置室でしばし待ってる間にスタッフの方に「どのくらい時間かかりますか」と聞いてみると、「30分はかかると思います」とのお返事。実はこの 日は映画を観に行く約束をしていて、私がオンラインでチケット予約をしていたので、先に行って発券しておくつもりだったのに、それどころではなくなってし まう。携帯からメールで予約番号と電話番号を伝え、友人に発券してもらい、一人で申し訳ないけど映画を見ていてほしい、と連絡。映画が終わったあと合流し よう、と。

メールを出し終わると程なくして先生登場。私は処置台の上に横になり、足を延ばした先に先生が縫合の準備。
(ここからは見ていないので先生の発言から想像)
イソジンで周囲を消毒して、傷の中を洗い、部分麻酔をして(これはけっこう痛かった。歯医者の麻酔的な感触)、ちくちくと縫合。縫合が終わるとスタッフの 方に交代し、イソジンを落として傷をガーゼで保護し、テープで止めて念のため包帯も巻いて終了。親指が動かせないことが気になる、と途中で訴えたところ、 日曜も診察しているから来るように、とのお達し。化膿止めの抗生物質と痛み止めを処方されて診察終了。私はそのまま友人のいる有楽町に向かったのだった。

今から思えば縫合してるんだから、家でおとなしく休んでいてもよかったのだろうけど、友人に一人で映画を見せてしまったからには行かないわけにはい かないだろう、と足を少々ひきずりながら電車に乗って行ったのだった。やはり怪我で判断能力が鈍っていたのだと思う。結果的には特に悪化することもなかっ たのでよかったが。

翌日クリニックに行くと、昨日とは違う先生(おそらく整形外科の先生)が見てくれた。傷を見てもらい、親指以外を押さえてどこまで動かせるかなど試 して、たぶん傷が痛んで動かせないのではないか、腱が痛んでいるとは今のところは思えない、とのこと。ただし可能性がゼロではないので引き続き様子を見る ように、とも。

抜糸はどのくらいかかるかと聞いたら、10日程とのこと。それまで傷は濡らさないように、と。抜糸まではシャワーのみということで。

結局4針縫っていた。傷の様子はこちら。(閉じてはいますが、傷口などの画像が苦手な方は開かないことをお薦めします)抜糸のあとはメディカルテープやサージカルテープなどでしばらく保護する必要があるのだろうなあ、と昔腹膜炎の手術痕にそうしていたことを思い出したりした。

まあそんな訳で、台所は危険がいっぱい。
たまたま包丁の落ちた場所がよかったおかげで最小限の傷で済んだわけだが、下手したら貫通していたりもっと大きな傷になっていた可能性もあるわけで、大怪我せずに済んだことを本当にありがたく思う。私を守ってくれている諸々に感謝。
「整理整頓は安全衛生の基本」というのは職場の話だけではない、ということで。

ちなみにシャワーの時は、ドラッグストアで見つけた 防水フィルムを貼って保護中。なかなか優秀です、これ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?