花びらのいたずら
散りそうで散らない、今を盛りの満開の桜。風が吹くとさあっと花吹雪が起きるこの時期は、外を歩くときもつい桜の木の下を選んで歩いてしまいます。
そんな桜の木の下で信号待ちをしていたある時。
風がふわっと起きて、さらさらと花びらが散って私にも降りかかってくるのですが、その中の一枚がシャツのボタンをひとつ開けていた私の胸元にするっと滑り込んでしまったのです。
一瞬のできごとに「あれっ」と思いつつ、表でシャツの中を確かめる訳にもいかず、あとでそっと見てみたら、小さな花びらが谷間にちんまりと納まっていました。
あらあらまあまあ、よくもまあこんなにうまく入り込めるものだなあ、と花びらの技量に感心してしまった春の午後。
記念にいたずらものの花びらを撮っておきました。
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