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口にした言葉が本心とは限らない

心が弱り切って自尊心がぺしゃんこになり、しんどくてしんどくて、恋人に小出しにつらいってことを伝えようとするのだけど全然察してもらえず、「ああもう嫌だ、別れる!」と頭に血が上ってそう言った後に自分が口にした事の重大さに気づいて泣きながら謝る。そんなことが若かった頃あった。

その時口にした「別れる」って、その言葉で本当に伝えたかったのは「別れるって思うくらいつらいの!」ということ、つまり「こんなにつらい気持ちを抱えてるのにどうしてわかってくれないの⁈」という寂しさとか苛立ちとか甘えたい思いだったわけで。

そんな物騒な言葉をぶつけなくても、素直に苦しいって言えばいいのに、弱り切ってしまうとSOSを出すのも下手くそになってしまう。不器用だった。

そんな言葉が頭をよぎったら、相手にぶつける前にちょっと一息おいて、その言葉の奥にある「本当に伝えたいこと」は何だろうって考えよう。年齢を重ねてそう思うようになってきた。必ずできてるわけではないけれど。

瞬間浮かんだ言葉が自分の本心とは限らない。気をつけて。といくつになっても自分に言い聞かせ続けてる。

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