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医療へのハードルを下げ、かかり続けてもらうことを目指す。クリニックTENメンバーが大事にしている4つのこと

「次世代型かかりつけクリニック」をコンセプトに掲げる、クリニックTEN渋谷(以下、TEN)。

TENのビジョンは、「医療接点をなめらかにし、目の前の人の可能性を拡げる」です。このビジョンには特に働き世代の医療へのハードルを下げ、かかり続けてもらえるクリニックを目指すという想いが込められています。

人生100年時代と言われる昨今、いくつになっても日々に活力を持って生きるためには健康寿命を伸ばしていくことが大切です。そのためには若いうちから日常の中に自分の体や健康に対して理解や情報をアップデートできる導線が必要だとTENは考えます。

しかし、働き世代や若い人たちのなかには、医療機関との接点がない人も少なくありません。そのため、健康への意識を高めようと思ってもなかなか難しいという現実があります。

だからこそTENは、医療というものにいかに興味を持ってもらうか、アクセスしやすくするかを意識しています。予約から問診までWEBで完結するシステムや、受診したあとにLINEでメッセージを送るのもその挑戦の一環です。自費診療の美容皮膚科や医療脱毛を設けているのも、美容という身近なことから医療へのハードルを下げたいという想いがあるからです。

まずは美容の悩みをきっかけにTENに足を運び、その際に気になる健康の悩みを医師に話せたり、健康について考えるきっかけづくりができたら、と思っています。

クリニックTENは、いつでも立ち寄れて、時におせっかいで、自分の人生と向き合うことをサポートするクリニックを目指しています。

働き世代に通いやすく、寄り添えるクリニックになるために、クリニックTENのメンバーが大切にしている4つのキーワードを紹介していきます。

1.自分がファンになれる場所を作る

TENで働くメンバーが大事にしていること、それは「自分がファンになれる場所を作る」ことです。まずはメンバー自身がTENという場所を自信を持って大事な人に紹介でき、自分自身が居心地がよく、働くことに誇りを持てる場所=ファンになれる場所にすることを意識しています。

実際に、私たちメンバーはTENの体験を「すごくいい」と自信を持って友達や家族に勧められます。もちろんまだまだ改善できる点もありますが、それでも革新的なチャレンジをしているし、そのプライドからいいものができている、と自信を持っています。TENのメンバーは現状の医療システムに課題意識を持ち、現状への違和感を課題として認識し、言語化できている人たちです。

自分にとって大事なものが明確で、それを大事にしているからこそ周囲の意見を受け入れられ、柔軟に動けるメンバーが集っています。現状の医療システムの中で0から新たな仕組みづくりに挑む中で「本当にこれであっているのか?」と悩むことも日常茶飯事。それでも、自分たちの美学を貫くために、ともに悩み、考え、TENを少しづつ前に進めています。

そんな私たちがTENの一番のファンであるから、TENに関わる全ての方を幸せにしたい、たくさんの人にファンになってもらいたいと心から思えるのです。

2.目の前の患者さんを幸せにする

TENには開業前からキーワードにしている言葉があります。それは、「n=1」です。

渋谷という日本で一番人の行き交う場所でクリニックを開業するにあたって、さまざまなペルソナを知るために、開業前には渋谷で働く300人にインタビューを行うなど、リサーチを実施しました。

その過程で気づいた一番大切なこと。それが、「n=1」です。

TENは100万人に届けるサービスではなく、目の前の患者さんを幸せにする場所

TENが大切にしているのは、目の前の一人の患者さん。もちろんマーケティングとしてたくさんの人の声を聞き、最適化していくことも大切ですが、TENを作るにあたっては「自分や家族や大事な人が頼りたくなる場所」を最も突き詰めて作っていきました。

そのきっかけとなったのは、開業準備中のTEN立上げメンバーが、TENの医師である石黒剛先生の訪問診療を視察したことでした。剛先生は、TENと並行して愛知県・豊田市でいしぐろ在宅診療所という訪問診療を専門にした診療所で医師をしています。

高齢化が進んだ豊田市で剛先生が診るのは死に直面したおじいさんやおばあさん。剛先生は医師としてはもちろん、それ以上に高齢者の方々の最期の人生をともに過ごす人としてそこに存在しているのだ、と訪問診療の場面を見ていて強く感じたのでした。

そして、医師を超えて信頼される関係性が自分や大事な人たちにもあったらいいな、と素直に感じ、「自分や家族や大事な人が頼りたくなる場所」を作る必要性を再確認しました。

そんな、TENにとっても「原体験」とも言える経験があったからこそ、「n=1」をキーワードに、人生にも寄り添える診察を目指しています。

3.できる限りエビデンスに基づいた説明をする

このようにエモーショナルな部分をとても大切にしているTENですが、診察で最も大事にしていることは「エビデンス」です。魅力的で個性的な先生がいるTENですが「この先生が言っているから正しいはず」「この先生に見てもらっているから安心」と思われるのではなく、エビデンスに基づいているから信頼できる、と思われたいのです。

もちろん、医師はプロなので「プロが言っていること」には信頼性があります。けれど、TENの医師のスタンスは「プロだから正しい」ではなく「エビデンスがあるから効く」。
先生への信頼以上に「客観的に科学的に説明ができる」を最も大切にしています。

それは自分で自分のことを知って健康リテラシーを高めて欲しいから。日本は国民皆保険のもと、全員が保険証を持ち安く医療が受けられます。それはとても良いことですが、一方で「病気になったら病院に行けばいい」という考え方を持ってしまっている人もいます。そうした影響もあり、先進国の中でも病気を未然に予防する「予防医学」が遅れていると言われています。

この先生だから安心、病気になったら見てもらえる、という視点ではなく、自分自身の健康を自分で管理したい、そのための情報をTENに聞きにいく、という風にTENを使ってもらいたいと思っています。

4.様々な分野のプロフェッショナルなメンバーで議論して作っていく

TENには様々な役割や職種のメンバーが在籍しています。日々の診察を診る医師や看護師、UXを最適化していくデザイナーやエンジニア、経営を考えていく経営チーム。

クリニックの経営にこれほど多様な職種が集まることはなかなかないのでは、と思います。通常、クリニックの経営は医師の声が最も大きく、医師がやりたいことをやるという組織体系が多いですが、それだと思想がひとつだけになります。

TENでは医療関係者以外にも予約システムを作っているエンジニアやコンサルの経験が豊富な経営メンバーなど、多様な目線からTENを見て、クリニックの最適解を日々模索しています。複数の目線から、同じ課題感を持って未来を見据えているチームで運営するTENは、人数が多い分時間はかかるけれど確実に時代に求められるものを作っていけると確信しています。

例えば、TENの提供する健康診断にもその目線は活かされています。
「健康診断って流れ作業でなんのためにやっているのか分からない」。
そう言い出したのはUXデザイナーで、既存の健康診断の在り方を見直すきっかけとなりました。

「365日の中で健康診断は誰もが自分の身体と向き合う時間。せっかくのそうした時間を徹底的に自分の身体と向き合えるように設計することが健康診断の本質的な意義なのではないか?」と、TENでは受診者が移動することなく、1つの部屋で全ての健康診断が完結する設計を生み出しました。

当たり前のようになっている医療設計に疑問を持ち、医療従事者・患者・デザイナー・エンジニアと様々な目線からどうしたら最適な体験が作れるか議論ができる、TENだからこそ叶えられることだと思っています。

実は日本の医療制度の枠組みのなかでは、たくさんの利益を生み出すにはたくさんの患者を次々に診ていくしかありません。

ラーメン屋であれば、個室で食べられる手の込んだラーメンに高い価格をつけられますが、医療ではどれだけ手をかけても費用は同じ。

そうした現状の保険システムがある中、TENは「個室」で「1人と向き合って」診察をすることを軸にしています。これは、私たちの覚悟の表れです。

現状への違和感とそれぞれの美学を持ち、メンバー一同で目指すビジョンを共有し、ともに全体の体験やフォローをしあい、全体の体験を形作っています。

以上、クリニックTENにとって大切な4つのことをお話しました。
TENでは患者さんにもTENで働くメンバーにも自分自身を大切にして幸福でいてほしいと常に願っています。そしてTENという場所を上手に利用して、人生を豊かにしてほしいと思っています。

TENと関わる全ての方の人生を尊重し、TENが進化をすることで見える世界を広げていきたい。その想いのもと、メンバー一同邁進していきます。

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