オープンダイアローグと出会って・・・３９　ジュリアのこと

ここから、話は少しオープンダイアローグと離れます、興味の無い方は、スルーしてくださいね。

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アメリカンコッカースパニエルのジュリアは、私が最初に飼った犬です。

乳がんで右乳房を全摘出した手術の後、私は建ったばかりの新築の家で、新しい自分と格闘するかのような日々を送っていました。

術後しばらくは、右腕が思うように動かせず、ふくよかだった胸はえぐれて、下着に詰め物をしないと外出も出来ません。過敏性大腸とパニックを抱えていたので、その詰め物（ブレストフォーム）を買いに行くことすらおぼつかなかったのです。

そんな私に夫はある決断をします。

それは、犬を飼うこと・・・・でした。

新築の家に引っ越す前はアパート暮らしで、動物を飼うなんてことは考えてもいなかったのですが、乳がんの術後でしばらくホルモン療法が続くこと、年齢的に不妊治療ができないなら子供は諦めるしかないと思い悩んだ果てに夫が出した結論は、子供のかわりに私の支えになる子（犬）を育ててみようということだったのです。

つづく