のぼコンのジャッジをして思ったこと

スポーツクライミングのコンペに「のぼコン」というコンペがあります。主旨としては子供達になるべく多くの競い合う場を提供する、高め合う楽しさを知ってもらう、というタイプのコンペですね。そのため「のぼコン」にはクライミングを始めたばかりのライト層の選手も多くいてそれはつまり親御さんもまだまだどうしたら強くなれるのかわかんないって方が多いかと思います。僕もまだまだ全然わかんないし手探りで色々やってますがコーチングなんてもちろんできないので親目線で8年間選手(つまり娘)と向き合ってて色々思ったことを共有してみます。

今回僕はルーフ課題のジャッジを担当してたんですが、ルーフは難しそうだからかな?あんまりキッズ来ないんですよ😂ある意味花形の壁なんですがあんまり来ない。お父さんお母さん、こうゆう壁は狙い目ですよ(ヒソヒソ)

今回のルーフには7級、5級、3級、2級、初段と5本(うろ覚え)あったんですが、どれもその下のグレードがメインの子がちょっとだけ頑張ればなんとかなる課題だったんですね。いい課題だなーって思いながら見てた。東海2戦目だったカクタス戦でスラブジャッジしてた時もそんなこと考えてました。のぼコンの課題ってガンバってセッターの声が聞こえてくるようです。でも、このちょっとだけってのが親も子供も計りにくいんだと思います。ムーブとかわからないですしね(未だに僕はよくわかってないので小娘に怒られます😭)

で、どーしたらいいのか。

全グレード対象のセッションコンペ、特にライト層にもアジャストしてるのぼコンであれば壁が空いてるならダッシュで触ってみる、を徹底するといいです。

みんなホームジムで自分の限界グレードはわかってると思います。でもホームの5級がよそのジムの5級であるとは限らない。よそなら3級表記だったり7級だったり平気であります。グレード感って信用ならない。であればよそのジムで開催されるコンペは普段より1グレード上はホームの5級かもそれません。狙う価値があるんです(もちろん逆もありますが)。例えばコンペ会場で「うちの子は普段5級までしか登れないから3級は無いな」と切り捨てて先入観を持つのはとても勿体ない。その3級、ひょっとしたらホームジムなら5級のテープ貼られてるかもしれませんよ😁

例えば今回のルーフの2級、ランジ課題でしたが、後半になって恐る恐る触りにきてあっさり落とせた子が何人かいました。3級もしかり。みんなきょとんとした顔をしてましたが同時に自信がついた顔をしてました😆普段より上のグレードだったのかな?いいですね、おじさんはそんな顔が見たいです😁

我が家の経験則から生まれた鉄則(というかスポーツクライミング界で)は「触らないグレードは一生登れないけど、触ってればいつか必ず登れるようになる、知らんけど」です。5級クライマーが稀に他所のジムの2級落とせたりするんですよほんとに笑。それがコンペで出来たら超成功体験となります。

身の丈より高グレードをよりによって勝負のコンペの場で勧めるなと言われそうですが、コンペの場のチャレンジは成長する振れ幅がすごく大きいです。そしてその成功体験は普段のジムの練習より何倍も記憶に残って選手の下支えをしてくれます。のぼコンというコンペはシリーズ戦なので毎月チャレンジの機会があります。失敗してもすぐ翌月取り返せる可能性があるのでチャレンジしやすいコンペだと思います。お子さんには是非「空いてる壁あったら高グレードさわっとけ!」と教えてあげて下さい😁失敗してもチャレンジしたことがどれほど凄いことなのか全力で褒めてあげて下さい。それこそが親の役目です。子供のチャレンジには親のフォローが必ずセットであるべきです(これ大事)。もちろん僕がジャッジしてるとこならそのトライを全力で応援(立場上あんまりアドバイスはできませんがw)しますよ🔥微力ですが😅

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