クライマーの親として何をすべきか

こんにちは、ナギパパです。2児のクライマーの親をやっております。一応15年以上のジムクライミングの経験者ですが技術的には素人以下のレベルです。

そんな私が娘や息子のスポーツクライミングのサポートを始めてはや7年が経過しました。まだまだ未熟な選手ではありますがたまには全国レベルのキッズ達と戦える程度には成長してきたのでキッズクライマーの親として自分なりの育て方などを綴ろうと思います。尚、これはあくまで我が家のやり方であって他所様の教育方針を卑下するものではありません。間違いなく言えるのはどちらの親御さんもお子さんの為に必死にサポートしてらっしゃるということ。そのやり方全てに敬意を持ち参考にさせていただく際に自分なりにかみ砕いて子供達に落とし込んだ結果としてこんな感じでやってるよってお話です。みんな子供達のために悩んでるんですよねほんと。。。

まず子供達には目一杯期待はしますが選手として追い込むことはまだしていません。選手として厳しい日々を送ることが悪いことだとは思いませんが、まだ小学生の娘や息子に「クライミングしかない」という意識を持たせたくないと考えています。子供って可能性の塊です。親の期待で方向性を縛ることはしたくないのです。私は昔から言ってますが突然子供が手芸に目覚めてもサポートするつもりでいますし多分同じ指針でいくだろうと思います。スポーツクライミングでは仮に選手として厳しいトレーニングをして小学生の内にどんな初段も登れるようになれた場合、これからもクライミングを続けていく中でジムで触れる上位グレードが二段と三段(三段は滅多にない)しかなくなります。それが果たして続けていくモチベーションを保てる要素になりうるのか、そう考えた時に「少なくともうちの娘はならないだろう」と考えました。

また、クライミングは厳しくすればするほど怪我のリスクも高まるスポーツです。怪我をして強くなるという考え方もありますがやはり怪我はしないで欲しい。無事これ名馬といいますしプロ野球(私、野球大好きなんです)でも結局怪我せず安定した成績で長く戦える選手が1番凄いと考えているので怪我のリスクは極力排除したいと考えています。

では子供達を親としてどう導くのか。スポーツクライミングは「登山」「ロッククライミング」を発祥としています。山や壁を乗り越えていくことを「楽しむ」ことがスタートなんです。だから子供と一緒に徹底して「楽しむ」を実践しています。幸いスポーツクライミングは3歳くらいの子供から70代のおじいちゃんでも楽しめる人生を通じて楽しめるスポーツです。キッズにとって親が最初のライバルであり生涯のクライミング友達でもあります。また例えばスポーツクライミングの1つ「リード競技」ではクライマーの命綱を握る「ビレイヤー」とペアを組みますがそのビレイヤーを親がやることで一緒に戦い成長できるスポーツです。親として選手として関われるこんな楽しいスポーツはかなり珍しいのではないかと思います。

またクライミングは競技としてもボルダリング・リード・スピードとありジムごとに登る課題が変わるだけでなく屋外で岩を登ったりと非常に幅の広いスポーツです。全部楽しまないと損じゃないか、そんなことを子供に伝えたくて人見知りなのによその親御さんと連絡を取り合いキッズ同士のセッションの機会を作らせていただいたり自分なりに必死に勉強しどんなことにも首を突っ込んで自分が楽しむ姿勢を見せることを徹底してきました。恐らく娘は小6時点では全国でも屈指の「クライミングに関してはなんでもやったことがあるクライマー」じゃないかと思います。(全国優勝はまだない笑) ほんと「何でもとりあえずやってみる」ができてる。クライミングが劇的に強いわけではないですがこれがクライマーとしての彼女の最大の強みだと思います。

これからはわかりませんが現時点ではたまにギャラリーを驚かせることもあり怪我もなく沢山の仲間にも恵まれてひたすら楽しく登れているクライマーになってくれたので親としては方向性は間違って無かったなと感じています。


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