”偽善者”としてできること_私が、#気候危機止めるために学校休みます で立ち上がる理由vol.2
皆さん、こんにちは。
FFFSendaiで活動しているはるです。
大学3年で、大学では気候変動を経済的観点から捉える研究をしています。趣味はサイクリングと旅行です。
今回はこの場を借りて、ぼくがなぜ学校をストライキすることに決めたのか、話したいと思います。
”偽善者”としてできること
突然ですが、みなさんは今、両手両足が自由に動かせますか?
おそらく多くの人は自由に動かせるでしょう。私も動かせます。
そして自由に手足が動かせるから、当たり前のように朝ご飯を食べられたり、通勤通学ができたり、寝るときに電気を消せるのです。
ところが手足が自由に動かせない方にとってはどうでしょう。今挙げたような動作は非常に難しくて、誰かの助けを借りる事もしばしばあると思います。
でも、そのような難儀は大抵手足の自由が利く人にとっては想像もできないし、自分事のように思うことも容易ではありません。
気候変動も、およそ同じような事が言えると思います。
日本においては、多くの人が未だ命を脅かす気象災害を経験したことがありません。一方で、世界に目を向けるとインフラ設備もままならない国で気候変動に喘いでいる方々もいます。そして私たちは、現在気候変動に苦しんでいる人々の気持の全てをすくい取ることはできないでしょう。さらに言えば、日本にも異常気象によって命を落としかけた、あるいは身近な人を失った方もいらっしゃいますが、そういった方々の気持は、実際に経験しなければ100%理解することはできません。
私も生まれてから二十余年、異常気象によって大きな被害を受けたことは一度もありません。だから気候変動に苛まれている人の気持を100%理解することはできないし、完全に想像することも叶いません。
気候変動の進行を阻止するため
アクションを実行すべき時が『今』
だけど、だからと言って気候変動の被害者や被害を受けている生物に寄り添わず、見殺しにしていいのか。
そんなはずはありません。
ではどうするか。気候変動の進行を阻止しなければいけません。
そのためには、然るべきアクションをする必要があります。
そのアクションを実行すべき時が今なんです。
4月から6月にかけて、気候サミットが行われ、日本の2030年までの温室効果ガス削減目標(NDC)が決まり、エネルギー基本計画が定まります。今の日本は2030年までに2013年比26%減ですが、ある調査では、日本はこの値を62%減にしなければ、1.5℃目標(世界の平均気温を1.5℃上昇に抑えようという目標)は叶わないと言われています。
ストライキは意思表示だ
そこで、ぼくは世論の関心を日本の気候変動対策に向けさせるために、学校を休んでスタンディングアクション(プラカードを持って街頭に立つアクション)をすることを決心しました。
でも実際にその場に立ってみると本当に怖い。
駅前でプラカード掲げたら冷笑されるんじゃないかとか、罵倒されたらどうしようとか、いろんな不安が頭の中で飛び交い、5分ぐらい何もできませんでした。数人の友達からエールをもらって、何度もプラカードの文章を推敲して、漸くプラカードを掲げることができました。アクション中も見知らぬ多くの人からの視線を一点に浴び、内気なぼくは心が暴走して、穴があったら爆速で入りたい気持ちでした。
それでも、心の芯は折れません。
なぜならビジュアル的に訴える事が、気候危機である事、今がその岐路である事を多くの人に切に訴えられる最善の方法であるからです。同時にそれは、自分が学校を休んでまでして、システムチェンジを起こして気候変動の解決に取り組んでいくんだという意志表示でもあります。
この運動が拡がって、あるいは反響を呼んで、少しでも社会に新たな息吹をもたらせたら、日本政府に社会的な圧力をかけ、NDCの大幅な引き上げが実現できると信じています。
”偽善者”としてできる最大限のこと
自分がどんなにアクションしても、実際に気候変動で苦しんでいる人の目には偽善者のように映るでしょう。
実際には気候変動の被害を受けていないから、アクションをする・しないを選択できる余裕があるのだと。ましてや通りすがりの人からも、綺麗事をのたまう偽善者のように映っているかもしれません。
でも、ぼくは可能な限り困っている生物や人に寄り添いたい。
そして、この母なる地球を、未来に遺していきたい。
そのために、”偽善者”としてできる最大限のことを挑戦していきたいなと思っています。
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