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「ある雪の夜の話」安房直子 35歳

 安房直子さんの物語を 自分なりに分類しようと思っています 
 好きな表現 と 分類する時のヒントになるワード
 を書き出しています
 ネタバレを含みます

*遠い地平線 ほのかなばら色から うすむらさきに変わり
灰色の帆のトラック タイヤのチェーンをちりちり
 
鳴らしながら走っていきました
*凍りついた雪を さくさくとふみしめながら

*トラック 助手席の男のたばこの火・・・ぽちりと赤くともる
*一面の雪野原の上・・・じっと空を見つめているひとつぶの赤いりんご

父親 亡くなっている
母親 どこか遠くに働きに・・・めったにお金を送ってこない

*おばあさん 内職 五人の子供(孫?)
*黒い種 五つぶ残りました

*一番大きくて 一番明るくて 一番美しい 
 よくひびく 澄んだ声 小さな銀の鈴のような声 
*手袋をしていない 白いやさしい手 きれいな少年 髪も目も青い 
 着ている服・・・つゆ草の花のような色

「この夜のできごとを 知っている人は 誰もいません
みわたすかぎりの 雪野原には
赤いりんごの皮がほそく うずまきながら 落ちているだけでした」
絵 味戸ケイコ
1978年6月 月刊MOE
1987年11月 木の葉と魚ー詩とメルヘン絵本 サンリオ
1980年6月 南の島の魔法の話 講談社文庫 (Kindle版)
2005年12月 安房直子 十七の物語 夢の果て 瑞雲舎
秋元紀子ひとり語りCD安房直子シリーズvol5」収録作品
 

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