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エプロンをかけためんどり 安房直子  47歳

 安房直子さんの物語を 自分なりに分類しようと思っています 
 好きな表現 と 分類する時のヒントになるワード
 を書き出しています   ネタバレを含みます

 *庭のの花が やっと一輪咲いた日 
 *年があけて山の雪がとけて がぽつぽつ咲きはじめるころ
 *婚礼当日 の枝をつぼにかざっていました
 *の木の根もよに にわとりの白い羽が たくさんこぼれていました
 *梅の木のところにかけていって いつまでもそこにしゃがんでいました
 *お墓 の枝を1本さす 
 *庭のの花 みごとに咲いて すっかり散って 村じゅうがやさしい緑  につつまれるころ
 *小さな草 はこべ 小さな白い花 緑のじゅうたん
  *十一月のはじめの朝 の木の下 一列にならんで空にむかって
  羽をひろげているのでした
 *いとさか い光る
 *月夜の月夜のひなげし
 *くてかなしいひなげし

② 
  *の粉 の果物 の花
  *糸・・・星 一番星 色 三日月
  *い糸・・・ひなげしの花・・・血のようにく 悲しくおそろしい
  *い糸・・・小さない馬・・・胸いっぱいの勇気 死んだ母さんに         会いにゆける
  *うす紫の雲 
  *星 いいにおいのするネムリの粉(おしろいのにおい)
  *とうきび畑 杉の木の上
  *こわい 
  *たたみのへりの幅だけ残して 一本の細いひも(電灯の光)
  *へやからこぼれる ほそいリボンのような電灯の光の中
  *目が黒いのも 羽がまっ白なのも とさかが赤いのも 
  *あの光る黒い目と まっ白いエプロンを見ると
  *白い洋服 頭に白い
  *両手をひろげて にわとりたちを つかまえようとしましたが
  *ケーッとさけぶ するどい声
  *初美は 頭が くらんとして 思わず目をつぶりました

③ 
  *三十郎さん(お百姓さん)
  *子ども三人 初美 五つ のビロードに白いえりのついた服
         志津 三つ  おそろい                       政吉 赤んぼう
  *母    ちょっとした病気がもとで死
  *めんどり 白色レグホン 右足の赤い足輪 魔法の道具
        エプロン(たっぷりレース・大きなポケット
        のりがよくきいている) 
        小さなのふろしきづつみ
       (とても小さななべ 赤い針さし 糸のたばが三つ)    
        かれたやさしい声は母さんの声にすこうしにていました
        ホットケーキ

  *村のよろず屋のおばさん 
  *しまやのおばさん 
  *新しい母さん 真っいたび 青い鼻緒のぞうり の着物  
          青い花を一輪だけ飾った髪 (初婚ではない?)
          いっしょうけんめい わらっていました
          細い白い腕 思いがけなく力持ち
          そっと手を合わせて 長いこと おがんでくれました
          オムレツ
  * ひよこを羽(赤い足輪 黄色足輪 青い足輪)

 *あまいたまごやき お赤飯 みつばのおつゆ たいの塩焼き 
  えびのてんぷら 豆のきんとん
 *お赤飯 みつばのおつゆ たいの刺身 とりの肉だんご 
  とりのからあげ とりの煮つけ

 ⑤
 *だいじに だいじに育ててもらいました
 *とてもかわいがられていましたが せまい庭 せまいとり小屋が 
  いやになり
 *おてんとうさまの国(空の果て)←自立 
 *実際は飛べない鳥 にわとりが飛ぶ←自由になりたい


 よろず屋のおばさん
 ←なぜ三十郎さんが病気になったときには世話を焼きにこなかったのか

 *すこし胸がいたかったけれど 
 *あれは ただのめんどりだ 
 *とりをつぶして料理にするなんてことはどこの家でもやっていること
 *あのころの苦労を すこしわすれていました
 *おかず だんだん気に入らないくなりました
 *子どもたちが ばかにめんどりになついているのも おもしろくない
 *初美だけが どこか知らない遠い世界へ つれさられるような 

身勝手・恩知らずな三十郎に怒りを覚えたけれど
自分だって「命をいただく」をしているのだから
「罪なき者 石を投げよ」 
三十郎を責めることはできない・・・気もする

安房直子作品で嫌いな登場人物怒りの感情が出たのは
「エプロンをかけためんどり」がはじめて
 
の花言葉  上品 高潔 忍耐 忠実

*呼び方「三十郎さん」から「だんなさん」にかわる
いつもより ずっと長いことかかって 白い大きなたまごをうみました
 ↑
 めんどりさん 自分がどうなるか 気づいていた
 メリーバッドエンドの名手 
 オスカーワイルド 「ナイチンゲールとばらの花」を思い出す

ひなげしの花言葉
心の平穏 いたわり 思いやり 恋の予感
別れの悲しみ 慰め 休息
 「まっくらな おしいれの中でしか見ることのできない星ですよ
 だれも手にとることのできない星ですよ でも 見るだけで 
 心が あったかくなるでしょ やさしい気持ちに なれるでしょ」

自分が困った時には 赤い足輪のめんどりが たすけにきてくれる
←めんどりさん(生みの母)のことは 忘れなくてもいいんだ
 

絵 味戸ケイコ 北見葉胡

1981年9月 遠い野ばらの村 童話集 筑摩書房
1990年9月 遠い野ばらの村 童話集 ちくま文庫
2004年4月 安房直子コレクション⑦ 偕成社
2011年3月 遠い野ばらの村 偕成社文庫



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