占いに行かなくなった日

占いと付くものが好きだった若い頃。
ある時に訪れた女性占い師のところで言われた決定的なひと言が刺さり過ぎて、私は占いに頼るのをやめた。

「あなたは占いで人生を決めるの?」

このひと言、見事に刺さりました。
占い師がAにすればいいといえばそちらを選び、Bがいいといえばそちらを選ぶ。そんな人生など私の人生ではない。与えられた台本通りに、役目を終えるまでの年月を演じるだけだなと。

そこには冒険も刺激もない。
ましてや自分の気持ちなどどこにも。

それからは自分を信じて、歩みを進めた。平坦ではないけど自分が選んだ道だから仕方あるまい。

それと若い頃に宗田理さんの本を買おうとして見間違って原田宗典さんの本を買ったら思いのほか面白過ぎて、沢山買って読んだ。

「黄色いドゥカと彼女の手」というタイトルの本もあってとても気に入っていた。この本を手にしてから10年後くらいに、本当にドゥカ(色は赤だったけどドゥカティ)に乗った人が私の前に現れたのである。
それが現在のパートナー。

またある時は「潮騒の家」という本を買おうとして、またしてもタイトルを見間違えて三浦綾子さんの「塩狩峠」という本も買って読んだ。
これは人生のバイブルになっている。
見間違いも結果オーライでいいものだと思っている。

自分が選んだ道はどれも正しい。

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