保護犬サリーより愛をこめて
先日、この家に来て3回目の誕生日を祝ってもらいました。
私の名前はサリー。ビーグル雑種7歳の女の子です。
私は3年前の小雪が降る日に宮崎県内の西部にある保健所から来ました。
以前暮らしていた家で生まれ育ったのですが、可愛がってくれていたおばあちゃんが施設に入ることになり、私はお母さんと一緒に保健所に連れられてきました。
お母さんが先にどこかの家に貰われていき、私はひとりでクリスマスと正月を保健所で過ごしました。ここではご飯ももらえるし、散歩も連れていってもらえるけれど、決まりごととして、名前で呼ばれることはありません。
とても不安で寂しく過ごしました。
年明けに、サトちゃん、しのぶくん、お母さんの3人が私に会いに来てくれました。
私の大好きな車に乗せて、ここから1時間半くらいのところにある家に向かいました。車の中でサトちゃんが私を「サリー」と呼びました。
アルプスの少女ハイジのようなフカフカ藁のベッドをお父さんが用意して待っててくれました。
この家は、ひだまりの匂いがしました。
次の日には新築の家が届いて、テラスに家ごと住めるようにしてくれました。
朝から夜まで24時間、甘えん坊の私は楽しく過ごせています。
散歩はもちろん、ご飯を手のひらに乗せて食べさせてもらい、毎日のドライブ、管理している別荘に父さん母さんと行って畑仕事の間は現場監督をしたり、買い物に行ったり、マッサージをしてもらったり、歌を歌ってもらったり、寝かしつけもしてくれます。
近所の子供たちと遊んだりもします。サトちゃんとしのぶくんの会社スタッフえびちゃんと年越しのお泊まり会もしました。
私は声が太くて通る声ですが、小さいボリュームで鳴くことが出来るし、普段は大人しく、とても人懐っこいのでよく可愛がってもらっています。家族をはじめ、周りの皆の笑い声が私の一番の癒しと喜びです。
今、私はサリーという名前です。サリーのお母さんは幸せに暮らしていますか?
先日は、地元新聞に私の写真と記事が載りました。保健所のみなさんにお礼を言いたいからとサトちゃんが応募してくれたそうです。
今後、寂しい思いをする犬や猫やペットたちがいなくなりますように祈っています
大好きな皆へ。ありがとう、サリーより。
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