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【緊急企画】松山和希の残留により変わる?エースが5年目突入による影響を分析、予想してみました。


こちらの記事で発表されたように東洋大の4年生松山和希がもう1年東洋大で大学生を続けることになりました。私自身以下の記事にて東洋大の戦力分析と展望を予想してみましたが彼の残留により何が変わるのか考えてみましょう。

松山和希ってどんな選手?

実績紹介

学法石川高校で都大路1区区間2位、都道府県駅伝5区区間タイ記録を達成した松山和希は東洋大に西山和弥、大森龍之介以来3年ぶりの13分台ルーキーとして鳴り物入りで入学しました。
大学の4年間で持ちタイムとしては
5千は13:50.56 1万は28:42.17 ハーフは1:00:43
となっておりトラックは主力級ロードは学生でもトップレベルのタイムを持っているといえます。
また2022年の関東インカレ1万で6位入賞や全日本大学駅伝予選会の最終4組で日本人TOPなど非常に勝負強い1面を持っているといえます
また駅伝実績では以下の通りです

以上の様にかなりロードで強い選手で下級生のころから花の2区2年連続区間上位。下級生のころには押しも押されもしぬエースとしての名をほしいままにします。ただ3年生以降は怪我などに苦しみ3年時は3大駅伝全休など苦しみました。

選手としての特徴

松山和希の選手としての特徴は以下の2点があげられます。

  • アップダウンを苦にしない

  • 周りにいる選手の使い方や追いかける走り方が巧い

  • ハイペースに強い

1つ目ですが箱根2区の終盤3㎞のアップダウンや箱根4区の残り3㎞など
終盤の登りで前の選手に大きく近づいたり、追いついたりすることできます。
2つ目ですが高校時代の都道府県5区でのごぼう抜きや1年箱根2区序盤など周囲に選手がいる状況で非常に巧みな走りを見せます。例えば1年生の時の箱根2区の権太坂で集団がばらけた時には当時4年の神奈川大・井手に食らいつき最終的にはその前にいた東海、日体、創価まで射程圏内に入れて襷を渡しました。
3つ目ですが2年生の箱根や特別参加の実業団ハーフではハイペースの中レースを進め結果を出すなど非常にオールラウンダーな才能を持っているといえるでしょう。

チームの戦力にどのような影響を?

松山和希は稼働率に少し難があるもののかなり圧倒的な力を持つ選手で練習ではチームのエースである小林亮太や梅崎蓮より強いと酒井監督も評しており、出る駅伝ではエースとしての働きが期待されます。
そんな松山和希がチームに残ることでどんなことが戦力的に影響が出るのでしょうか。レースに分けて考えていきましょう。

関東インカレ&全日本予選

2年前の東洋は全日本予選に多くのコストをかけ全日本予選を走った7人が関東インカレからの連戦。ここでいったんピークを持っていきすぎたことでキーマンである松山和希、児玉悠輔の怪我や不調に繋がり箱根駅伝大苦戦の1因になりました。
そのため今年は関東インカレと全日本予選で選手を使い分け疲労を減らすことで夏合宿への流れをスムーズにすることが考えられ、そうなると下級生主体の関東インカレと上級生主体の全日本予選が考えられます。
松山は出走できれば全日本予選の最終組で起用されることが予想され、その場合主力選手を前半組で起用できることになります。例えば現メンバーだと小林、梅崎、緒方、西村らのうち1人を前半メンバーに回せる公算が高くなり、また松山本人が全日本予選にむけて日本人留学生のカズマ・マエダを除いた日本人TOPを狙える力を持つため予選通過に向けて大きなアドバンテージになるでしょう。

全日本大学駅伝

出雲駅伝に彼を出走させる可能性は近年の傾向から考えると低いため全日本における彼が戦力になれそうな区間を考えてみましょう。
彼の特徴から1番可能性が高そうな区間は2区といえます。昨今の全日本大学駅伝における最重要区間で松山は1年生のころにここの区間で出走しています。この区間は東洋としては適任選手が不足しており、小林亮太、石田洸介らはいずれも2区よりは3区向きの選手であり、ハイペースの中で突っ込む勇気とスピード持久力が求められる区間です。そのためこの区間に松山和希という人材はかなり適任といえる選手でしょう。

箱根駅伝

恐らく松山和希が競技面で最もやり残したことだと思っているのが箱根2区なのではないでしょうか。彼は1年生のころから大学での目標を高校、大学両方の先輩である相澤晃選手の箱根2区の日本人記録の更新を掲げ公言し続けました。そのため彼は箱根2区でのオールアウトを希望するでしょう。
また個人的に彼の1番の適正区間は箱根駅伝1区だと考えています。ハイペースにもスローペースにも対応でき、集団での駆け引きもうまいため適任といえると思います。

総評と後書き

彼は学生でもトップクラスの勝負強さを備えているためエースとして彼が残るのは今年のチームにとって大きなアドバンテージになるでしょう。しかし裏を返せばレギュラーを狙う下級生にとって壁はさらに大きくなるため、関東インカレや男鹿駅伝や出雲駅伝での活躍を期待したい思いが一層強くなりました。
今回の記事を読んでいただきありがとうございました。最近それ以外のことが忙しくなかなか記事を更新できずに申し訳ございません。
だいぶ時間は空きましたが次回は国士舘の分析記事を挙げようと思っております。次回の記事もよろしくお願いいたします。
改めまして誠にありがとうございました。


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