ガールズバンドクライを2話まで観た感想

2話時点でガルクラ面白かったので文章にして溢れる気持ちを発散したい!空の箱エモい!春日影レベル!深夜で目がしょぼしょぼしてるため全部太字にしてます
※ギターの扱いについての疑問はクリエイター批判みたいになってしまいそうなので一旦置いときます 

⚠️️ ボーイズドントクライという映画のネタバレがあります
⚠️ガールズバンドクライ(以下ガルクラ)というアニメの、2話まで視聴済みの方にしか伝わらない感じのネタバレ含む駄文です

◆題名について 
・家族との会話 
・仁菜、素直にボーカルにならない問題 
◆サブタイについて 
・「空の箱」の歌詞ついて
◆まとめ 

用語解説
・肥後もっこす:熊本県民に対する差別用語
例:いきなり馬肉かよ🖕肥後もっこすらしいな🖕
(全国的に見ても治安の良い川崎で中指を立てるのは、友達同士で気軽に感謝を示しているとアニメ内で解説がある)

・あたんみゃーたい:当たり前だろ
・えずか〜:こわいよ〜→熊本県民で使ってる人あまりいない印象(サンプル少、桃香のガーターニーソ絶対領域射爆了でしょ)

◆題名について
最初題名を見た時はもじっただけなのかな?と思ったら意識してる気がしてきた(ちなみにガルクラはバンド名ではなく、リアルバンド「トゲナシトゲアリ」と演者も含めリンクしてるとのこと)

1999年の映画に「ボーイズドントクライ」という作品があって、事実に基づいて作られており、性同一性障害に悩むブランドンが主人公の物語。偏見によりかなり胸糞悪い目に遭う(後味の悪さがダンサーインザダーク的な意味で閲覧注意)
ブランドンは女性の身体に生まれた人間がどう生きるべきかという社会の、周りの声に反発して街を出る。その先で出会ったラナという女性だけは理解してくれて、ブランドンにとって居場所になる
ところが他に男性として仲間だと思ってた奴らに秘密がバレると掌を返され、蔑まれ、最終的に銃で撃たれ社会的に排除される
一方、ガルクラの主人公仁菜(にな)は地元でクラスメイトからいじめの標的にされ、学校を辞めて上京し、勉強しながら大学を目指す。「どこにも居場所がなくて、私は間違ってないのに、まるで私が悪いみたいな空気になった」と語っており、クラスから排除されたというのは多感な時期の高校生からすれば、あるあるだけど相当傷付いたと思う。しかも親に相談したら事を大きくしたくないから表立って助けてはくれなかった(上京支援はしてくれた)

「負けたくなくて」と桃香に話したように、推しである桃香の所属するバンドの曲「空の箱」を聴きながら上京し、路上ライブの情報から桃香とオフ会を果たした仁菜だったが、大好きなその曲はすでに権利を譲渡し、バンドは解散、作曲者のギターボーカル桃香は大都会旭川に帰る前日だった

・家族との会話
家族からは「大学にも入んなかったらどうなるか分かってる?」とか心配される仁菜
周りに恵まれていたならいざ知らず、大事なときに助けてもくれなかった親に対しては、もしかすると「どうせ私を心から心配してるわけじゃなくて、世間体を気にしてるんでしょ?いじめの標的になんてならなけりゃフツーに大学入ってた。私だってかつては天才だった。ボールと友達になれた。」ぐらいに思ってるのかな、と妄想

・仁菜、素直にボーカルにならない問題について
これからバンドのボーカルとして活動することになるであろう仁菜が、推しの桃香たそに「ボーカルやってくれよ」と言われても受け入れられなかったのは、「なんで私?だって桃香たゃの歌に支えてもらいながら上京してきて、憧れの桃香てゃの曲を自分が代わりに歌うっておかしくない?いや、解釈違いじゃん。桃香ティアッ!が歌ってよ、私勉強もバイトも頑張んないとだらかさ。え、待って🖐️いま肥後もっこすって言った???」みたいな感じなんだと思う

◆サブタイについて
脚本の花田十輝先生曰く、「サブタイに思いを込めた」とのこと

その前にまず、主人公の親父は時代の取り入れ方が絶妙にズレてて(たぶん意図的にそうしてるんだと思うけど)その姿は「それっぽい正論を子どもに言ってると捻くれるぞ」というメッセージでもあるのかもしれない

要するに、親父は仁菜を理解しようとしたり向き合おうとしていないように見える。んでそれはお互い様なとこもある
「早めに社会に必要な考えを教えておいてあげないと」「お前の為を思って言っている」という親から見れば親心、でもそれは子どもから見ればお節介で、余計なお世話で、レンチキュラー印刷なんですね。いつの時代だってそうなんだと思う。な?田中あすかママ?(花田十輝繋がり)

・「空の箱」の歌詞について
コタエはだいたいカタチばかりの常識だろう
空っぽなんだひとつも無いんだ
無くなったのか始まったのか分からないけど
あたしは生涯あたし以外じゃ生きられないよ
まさに今の仁菜を歌ったような曲を、桃香が過去に作っていて、それに支えられてきて、やたらと仁菜を可愛がる(気にかける)のも、昔の自分を見てるみたいでほっとけない、的な。バンドで一緒に発散しようぜ、的な。先輩のセリフあるある「お前意外と可愛い顔してんじゃん(ジュルリ」的な。
他にもたくさん思うところはあるけど、特に「コタエはだいたいカタチばかりの常識だろう」ってところで、コタエもカタチもカタカナなのは、使ってる大人たちが形骸化してることに気付いてないだろ?っていう皮肉に込めてるのかなと(現国の成績で煽らないでください)
1,2,3話サブタイが「おっさん層がターゲットなの?」と思えるような曲なのも「若い子が大人の何気ない、いかにも正しそうで、でも実は何も考えていない、本人たちにとってはノートの端を千切って丸めて投げつけられたような、そんな空っぽの言葉をどう受け取ってるか、それでどんくらい傷付いたり無性に腹が立つか、俺たちの若い頃思い出してもっかい考えてみない?俺たちもそうじゃなかった?」みたいなのもあるんじゃないかな 
これから全部サブタイの曲名がそうなら全体的にそうとも受け取れるし、どんどん年代が近づいていったならまた別の意味が生まれてきて、妄想できる

大人の経験論は社会の変化が少ないならとても有用だけど、ぶつかって、失敗したり挫折したり、それでいろいろ学ぶのも、その子の権利なんじゃないかなと思う
そういうのに価値を感じない子もいて、でも効率重視で生きていきたいならとっくに大人の言うこと取り入れてるはずなんだよね
反発してるなら、本当に危ないことだけ注意して、あとは信じて見守るという考え方もありなのかもしれない 

◆まとめ
ここから新しいメンバーともいろいろあるだろうけど、バンドが仁菜の居場所になってくれればいいな、と。ボロボロになったシーリングライトは、まぁ今の仁菜や他二人との関係を表してる的なあれだよね
だからこそ、2話時点でのガルクラのまとめは
メンバー全員がそれぞれの形で「自分という人生を生き、不満や自分を曝け出すための居場所を作る話」だと思う

ここで「バンドなんかにかまけてないでバリバリ勉強してバイトこなして大学入れよ」とか真顔で言える視聴者はいないワケで
彼女たちが「本当は自分という人生を生きていたい」と願うことは、許されないことなんだろうかって、彼女と一緒に葛藤して応援していければいいな、と個人的に思ってます

こんな文章を最後まで読んでくれた方ありがとうございました

どうぞ深夜テンションの長文駄文製造機なキモオタを罵ってください


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