政局日記(10月27日)

日程窮屈、延長も視野 国会運営に自民から不満―与党(時事)

⚪︎ 総合経済対策の裏付けとなる補正の提出は11月にずれ込む。岸田文雄首相は11月中旬に東南アジア歴訪を予定しており、衆院予算委員会を開けるのは早くても国会終盤の11月21日からとなりそうだ。
⚪︎ 今国会で目立つのは官邸と自民党国対の連携不足だ。そもそも会期途中に補正を出し、予算委を再び開く日程の組み立て方に党内から「おかしい。首相のスタッフが悪い」との恨み節も漏れる。
⚪︎ 自民党幹部は国会日程について「窮屈だ」と認め、1週間程度の会期延長の可能性に言及した。別の幹部は「延長は間違いない」と述べた。政府が今国会に予定する提出法案は18本だが、成立を見送らざるを得ない法案が出る可能性もある。

失態続きの自民国会運営 官邸との連携不足(産経)

⚪︎ 後藤氏の任命ミスは政府と党の連携不足が露呈した。三権分立の観点から、閣僚は国会の役職に就かないのが慣例だが、後藤氏は25日の衆院本会議で裁判官訴追委員会委員に選任されたのだ。
⚪︎ 首相は28日の参院本会議でも、山際氏の辞任について野党の質問を受ける。首相が本会議で閣僚交代の質疑に応じるのは異例だ。自民幹部は「国会は前例主義だ。首相は閣僚が辞めるたびに説明しなければならなくなる」と懸念する。
⚪︎ 自民参院幹部は「国対と首相側近が膝詰めで話していればこうはならなかったが、話している形跡がない。首相の近くに、首相のために泥をかぶろうとする人がいないのではないか」と苦言を呈した。

 以前から指摘されていた官邸と国対の弱さが露呈してきている。ただ、個人的には官邸のメンバーを入れ替える必要はないと考える。というのは、現在のメンバーより適任な人物が思いつかないこと、そして安易に変えてしまうとかえって不安定になるからである。松野は率先して泥を被り、木原は政策案件だけでなく国会対策もしっかりやらなければならない。
 さらに、寺田総務相、秋葉復興相、岡田地方創生相、大串副内閣相、杉田総務政務官と次から次に集中砲火を受けている。かといって会期中の内閣改造はできない。会期末まで耐えなければならず、情勢は厳しくなりつつある。
 この局面を乗り切れれば、岸田政権が長期政権になり得るだろう。今が正念場、耐えるしかない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?