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介護の仕事をはじめた理由② 学生の頃の実習

テレビ番組に衝撃を受け、介護福祉士育成の学校に進んだ自分。実習は、老人ホーム系2回、身体障がい者施設一回と実習にいかせてもらいました。

最初は、老人ホームで期間は一週間、基本的な生活介護の見学が主だったのであっという間に過ぎて気がつけば終わりでした。

次は、身体障がい者施設でした。学校も半年以上好き、知識もちょっとあると思ってた時期。学んだことも活かせると思って陰キャながら前に向かおうとしていたら、ある事件が起きました。

なんと遺書を書いて欲しいと頼まれてしまったのです。その時はどうしようかと頭が真っ白になってしまいました。

学校ではそんなこと習わないし、普通そんなこと頼まれない。ましてや高校卒業後の若造にはもて余る問題。悩んだすえに、職員に相談するもとりあえず利用者さんの話を聴いてあげてとのこと。丸投げなのかと不安になってしまいました。 

 とりあえず話を聞き内容をまとめて実習ノートに記録し、実習担当の指導者に報告しました。

その後、実習担当の指導者から話があり、『職員では、遺書とか、そんな話を聞き出せなかったかれない、利用者さんに寄り添ってくれてありがとう。』とコメントと話がありました。ないがしろにされたり、ほって置かれたのかと誤解した自分が少し恥ずかしかったです。きちんと見てくれていて、考える機会も与えてくれた。

そしてもう一言、『すぐに相談してくれてありがとう。利用者さんの思いもわかったの鑑賞しています。』との言葉もありました。そんな話もあり、実習期間中安心して頑張れました。

今になって教える立場になってマニュアルだけでなく、教える相手の思いもきちんとくみとる難しさを感じます。

福祉の仕事をはじめて約30年、いろいろあります。利用者さんのこと、職員のこと、きちんと配慮できる職員になりたいと思います。

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