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睡眠中の夢のあとしまつ

2021年2月末日未明の夢だった。私は夢の中で人を殺した。殺した相手は白衣を着た男で、医者だった。明確に殺す意思を持って殺したまでは覚えているのだが、どうしても動機を思い出せない。

殺さなくてはならない理由があった。しっかりとそれはあった。しかし思い出そうとすると、空箱を開けた時のような感覚の前でかたまってしまう。

確かに殺したのだが、どうやって殺したかも思い出せない。

翌日、代診の医師を素知らぬ顔で受診しようとしているところで目が覚めた。

たぶん、あの頃『夢十夜』を読み返したからだろう。


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