No.35 ひさしぶりのお盆の鐘撞き

 8月15日16時から、お盆の鐘撞きを行いました。旧本堂の解体に伴い、しばらく安置していた釣り鐘(梵鐘〔ぼんしょう〕といいます)でしたが、昨年より鐘楼建設をはじめ、8月の頭に鐘を吊るすことができました。

 クレーンとフォークリフトを駆使しての吊るす作業は、空間の制限がある中での職人技でした。久々に鐘が吊るされた瞬間は、なんとも感慨深いものでした。

クレーンで梵鐘を移動
フォークリフトで吊るす様子
吊るされた梵鐘

 そんな中でのお盆の鐘撞きです。久々に撞きたい、初めて鐘を撞くという方々が、鐘楼建設にご協力くださった方が、また近所の子どもたちが来てくれました。
 15時半ごろにすごい大雨が降りました。びちょびちょになりながらお越しくださった方、こんな雨降っててもやるん?と心配で電話くださった方、心配したけど来られてよかったと話してくださる方等、足元が悪い中でも、皆さん足を運んでくださりました。

お勤め前

 16時、本堂にて讃仏偈のお勤めをしました。そして、少しだけ挨拶のようなお話をしました。
 「今あげたお経には、『響流十方(こうるじっぽう)』とあります。この字が、今から皆さんに撞いていただく釣り鐘に書かれています。仏さまのおさとり、真実が十方に響き渡る、という意味合いです。これは、私達一人一人が仏さまを大切にしたいと思う心が、他の人にも伝わり、み教えがさらに多くの方に届いてゆくということだと思います。そして、その思いを持つ私達自身も、家族や周りの方々から大切さを伝えられてきたからこそ、仏さまを大切にしたいという思いを持てたのだ、そういただくこともできると思います。
この仏さまの真実(まこと)が広がってゆく様を、鐘の音が響いてゆく様子と重ねて、釣り鐘には響流十方と刻まれているのかと思います。そのことを少し思いつつ鐘撞きをしていただけたらと思います。本日はお参り、ありがとうございます。」
 その後、鐘撞きをしていただきながら、お子さん方には紐引きとお菓子すくいをしてもらい、17時頃まで楽しみながらの実施になりました。

鐘撞き
鐘撞き
お菓子掬いとひもひき


 最後に、鐘楼建設にご協力くださった方々に、この日よりタイルにお名前を書いていただいています。まだ記入いただいていない皆様には少しずつご連絡差し上げます。よろしくお願いいたします。


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