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図書館本 16冊目 『燃えよ剣 下巻』司馬遼太郎

17冊目の『ゴールデンカムイ 映画ノベライズ』を休日に一気読みして、そちらを先に投稿してからの『燃えよ剣 下巻』、読み終わりました。
(やはり、と言うか結局「新選組」と「新撰組」の表記の違いを調べていません…)

新選組についてほとんど何も知らないので、この戦はどうなるのか、この人はどうなるのか、誰なんだこの人は、と新鮮な気持ちで読んでいました。
(頭に浮かぶのは『銀魂』の面々なんですが、永倉新八さんだけは『金カム』のお姿で…)

監察の山崎さん、『燃えよ剣』読後に『銀魂』を読み返すと、格好良さが倍増してます。

時代ものは、人の名前を覚えるのがちょっと大変ですね。
出てくる地名も、場所もよくわからずに読んでましたが、鉄道や飛行機もない時代によくもこんなに移動できたものだとびっくりします。
人の足、馬、船の機動力はすごいです。

そして沖田さんと土方さん、二人の場面がいいですね。
漫画のように沖田さんが土方さんをからかいます。
特に、沖田さんのセリフのあとに続く、微笑のバリエーションが面白いです。
「くすくす笑った」り、「くすっと笑った」り、「うふ」と笑うときもあり、土方さんの俳句を見て、のどの奥で「ふふ」と笑ったりもします。

上巻では「聞きわけのいい坊やのような微笑を残して」など、元気で明るい笑顔の表現が多かったのが、下巻で病状が悪化してくる頃には「笑顔が透きとおるような美しさになって」と、死を予感させる微笑に変わってきました。
笑顔の表現だけでページをパラパラ見返しましたね。(上・下巻ともに)

また、土方さんは、市村鉄之助という若者を「沖田に似ている」から採用したと言い、鉄之助さんはそれを喜び、鉄之助さんに看病された沖田さんは「似てないし…」と思ってるのも楽しいところです。
鉄之助の笑顔に、沖田さんの笑顔を重ねている場面もありました。
(『銀魂』に出てくる鉄之助は瞳がキラッキラですね。)

時代物はあまり読まないんですが、漫画のようにスイスイ読んじゃいましたね。司馬遼太郎さんの本を初めて読んだのですが、他もこういう感じなんでしょうかね。重厚というより軽快な雰囲気でした。
(沖田さんの描かれ方が明るかったから?)

土方さんの、お雪さんや沖田さんとのやりとりにホッとしながらも、2週間ほどのちょっと血生臭さ感のある電車読書でした。





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