図書館本 借りるのをやめて買った本①

図書館で、借りようとして何度も手に取ってはパラパラめくり
「今日はやめとこ。」
と棚に戻してきた本があります。

「重い。」「太い、いや厚い。」「電車に持ち込むのは苦行…」「何日も通勤バッグに入れて持ち歩くなんてつらい。」「弁当箱入らない…」
「上半身を鍛えてからでなければ無理。」「文庫本になったら置いてくれるかな。」「でも、話が長過ぎるから(1083P)独占し続けるのもつらい。」
「カバーどうするよ。装着できるのか?タイトルが物騒じゃないか?!」

頭の中でたくさんの言い訳がグルグル回ります。

その本は、『ヒトごろし』京極夏彦/著 2018年
ハードカバーの手強いやつです。
家で読むなら、太くても(いや、ぶ厚くても)、重くてもいいんです。

結局、文庫化されても図書館の蔵書に加わることは無く、わたしが筋トレに励むことも無く、図書館で手に取っては戻すを何年も繰り返し…
(何年もっ!直近の図書館通いでも手に取って…、戻した…)

けれど、そんな生活も終わりです。
ネットで、古本で、文庫本で、文庫本の上・下巻を別々に注文したのです。
『嗤う伊右衛門』『覘き小平治』『数えずの井戸』(これら3部作は早々に買って)を読んでからの『ヒトごろし』、えらく長い年月が過ぎました。
まだ『燃えよ剣 下巻』を読んでる途中ですが、もうすぐ終わりそうだし、平行読みしてみるか、と。

そして、昨日届いていた商品の封を開け、「おお…」とちょっと感慨にふけりながら、もう読んじゃおうとページをめくると、『下巻』でした…
表紙を見直しても『下巻』でした。(当たり前だ。)
そうか。お知らせメールで、更に数日後の「12日お届け予定」となっていたのが『上巻』の方だったのでした。

『下巻』から読んでみるか。いや読まんな。先に「解説」読んじゃうか。
いや、読まんな。
晴れて積ん読の仲間入りとなりました。





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