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あだちワールドの魅力

私はあだち充作品が大好きだ。
両親の素晴らしい嗜好、感性のお陰で、
小学生の頃に「タッチ」を読んだ。

この出逢いをきっかけに他作品を読み漁り、
まんまとあだちワールドの虜になったのである

しかし、なんということだろう。
友達とこの好きを共有しようと試みても、
そもそも皆あだち充作品を読んだことがないという。

タッチの有名なシーンしか観たことなーい
曲はわかるよーって何度言われたことだろう。。

たまにやるTVの特番などで流れるあのシーン

「ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで‥」 

とか

「上杉達也は浅倉南を愛しています。
 世界中のだれよりも。」

とかでしょ?!?!

勿論!そこ確かに超名シーンだけど!
最初から最後まで読んでこその名シーンなのですよ。
そして他にも素晴らしい場面がいくつも散りばめられているわけです。

勿体ない!と言わざるを得ない。
若者はあだち充作品を読むべきだ!とつくづく思う。

とはいっても、現在私も21歳なので代表作「タッチ」発売時にはまだ生まれていなかったし、同年代の若者がこの名作、あだち先生の作品を読んだことがないのは仕方のないことだと分かってはいる。

ので、ここで少しプレゼンしたい。
(烏滸がましいのは百も承知)
プレゼンというほどでもないかな。
とりあえずあだち充作品の魅力を語りたい。

あだち充ファンの皆様は、
わかる〜って共感してくれたら嬉しいです。
(お手柔らかに)



1.登場人物が魅力的すぎる〜!!!!!!

メインキャラクター達は勿論、
イヤなやつが出てこない。まじで皆イイ奴。


私は

あだち充作品のヒロイン(のような人物)になること

ひいては

あだちワールドに相応しい人間になること

を人生の目標にしております。


というのも、

私の中のあだち充のヒロイン像
🟰可愛い。スタイル良い。頭良い。努力家。運動できる。明るい。優しい。自己主張が激しくない。けど感情は素直に表す。しっかりしてる。芯がある。親しみやすい高嶺の花。他人のことを自分のことのように思える。

そんな完璧だけど人間味溢れる人間、
自己形成の期間に出逢ってしまった以上、
女の子として流石に憧れざるを得なかった。

自分をあだち充ヒロインと仮定すると、
結構なんでも頑張る気になるし、
立ち振る舞いも自分の好きな自分でいられる気がした。
外見的なものについても(実際にそうかはさておいて)そうなろうと努力することはできるのだ。
おすすめ。

そんなヒロインに対して主人公の男の子はみんな少し間抜けな感じがあって、決して2枚目キャラではない、男に好かれる男という感じ。なのに大体いつもヒロインの愛が先行してる気がする。それは隠れた不器用な優しさに、ヒロインがちゃんと気付いてるからなんだけど。
このバランスも良いんだよな〜〜

どっちとくっつくの?!誰を選ぶの?!
っていうのが青春ラブコメとしての主軸となる面白さであるんだけど、あだち充作品って、登場人物たちの関係値、なんだかずっと平行線のままのような気がするのに、気が付いたらしっかり進んでる。という良さがありますよね。


イヤなやつがでてこない、ってさっき書いたけど

一見、ムムッと思う登場人物はどの作品にも出てくる。ただ、悪いヤツじゃない。憎めない。。そこがミソ。

というか、取り巻く登場人物たちが、人間として出来すぎているお陰で、そのムムッとなるキャラクターも最終的に浄化されてる。なんて魅力的な世界。

これこそ人間関係における理想的な形だと思う。

そうです、あだちワールドに相応しい人間になるという私の人生の目標は、つまりそういうことなのです。

周囲にいるちょっとイヤなやつも、
自分の振る舞い、見方次第で変わるかもしれない。
(どうしようもできない悪人はスルーしよう)
偏見に惑わされないで素直に相手を見たいですね。



2.日常がよりリアルに描かれてるところ


風景描写が多いので、季節感や情緒をより受け取ることができるんですね。
なにより作品内での「日常」にリアル感が増す。


ほんとにどこかでこの物語が起きてるんじゃないか
って錯覚を起こさせる。(もちろん願望も含めて)

フィクションなのに
読者にそう感じさせるって凄くない?

読者が物語をより身近に感じられるのもあだち作品の特徴だと思っていたけど、これが要因な気がします。


3. 台詞が粋!!!!オチが凄い!!!!!

多くを語らない。語らない美学、的な。 
いちいち台詞が粋。会話のテンポが良い。

これは乏しい私の文章力では説明することが難しい。
とりあえず読めばわかります。

恩着せがましくないという登場人物の魅力的な要素にも繋がってると思うのだけど、
短いセリフ・描写でしっかりと読者に伝える。

あるいは、文字に起こさず、表情とか、絵だけで表現したりする。

セリフがないコマがとっても多いんですね。

ちょっと遠回しに読者に伝えてくる。
そこが良いのです。
私はあだち充作品で、行間を学びました。


毎話その話のなかで、しっかりオチをつけるのも凄いところ。あだち先生、その話内の伏線をちゃんと回収していく。
このオチの秀逸さは尊敬の域。
感心しながら読んでしまう。



あ、セリフとは少しずれるけど、
私は話ごとのタイトルも好き。
大体その話の中で出てくるセリフがそのままタイトルになってるんだけど、そのチョイスが絶妙。 
ってずっと思ってた。共感してくれる人いるかな。。 


これらの要素に加えて
どの物語もストーリーの面白さは言うまでもない。

兎にも角にも、私はこれらの魅力で構成されている
あだち充先生の描く世界観が、大好きなのです。

ちなみに、どれも大好きなのは前提として、
一番好きな作品は「H2」かなあ。

「MIX」現在進行形で発売中だよ。

まだ読んでない人、絶対読んでよ!!!!!!!

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