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リゼロの世界に誘おう。【Re:ゼロから始める異世界生活】

(※ 短くまとめたかったのに3000文字オーバーになってしまいました・・・。
リゼロの魅力を短く語るのは私には難しかったようです。嗚呼。)



アニメを見よう


~事の始まりは「鬼滅の刃」だ。
アニメを見るのは何年ぶりだろうか。
私は鬼滅の刃で今のアニメを知った~

「アニメってこんなに面白いのか」
「他に面白いアニメはあるのかな」
私はアマゾンプライムビデオで面白そうなアニメを探し求めてリゼロと出会いました。

アニメ版の視聴を終えた私は
”原作も面白いのだろうか”
そう考えずにはいられませんでした。

しかしどうやら原作はまだ完結していないらしい。

当時の私は完結した物語を一気読みする派だったのですが、紆余曲折あってそんな拘りを何処かに追いやり、今や未完のラノベを読み漁るマンに様変わりしていたのでした。


書籍版を読もう


そして、先日ようやくアニメ第2期終了時点までの書籍版を読み終えました。
15巻までです。
アニメで内容を把握していたにも関わらず、やっぱり面白い。

アニメを楽しめた方は、書籍版を手にとっても十分に楽しめると保証します。(と言うかアニメ2期については原作の内容が濃すぎた為キャラの心境含めた全てを表現しきれていなかった感すら窺われます。)

白状しますが、私の所持するリゼロは近所の古本屋で一冊80円で15巻まで購入した代物です。
合計1,200円也。

1,200円で極上の小説を堪能できるわけですから、沢山の方にリゼロを手にとって読んでいただきたいのですが、実はこの作品、少々クセがありまして、このクセを理解しないまま読み始めてしまうと恐らく4巻ぐらいで挫折します。(その後も大なり小なりの挫折ポイントが存在します。)

この物語は本当に素晴らしいです。(15巻までしか読んでいませんが断言してしまいます)

ですから、これから「Re:ゼロから始める異世界生活」を読み進めていくであろう方々に挫折ポイントでうっかり挫折しないが為の指南書をここに書き記していきたいと思っております。


アニメ版も見よう


挫折ポイントを語る前にアニメ版も少々語ります。

アニメ版は2期の終わりまで一気見しました。
アニメ版を一言で言うと、OP曲とED曲の数々の演出とレムがヤバかった。

しかしアニメ版の”スバル”も相変わらずです。

この”スバル”であるが故に一定数のアンチが生まれでてしまうのは、アニメのコメント欄を眺めると理解せざるを得ません。

しかし"スバル"が"スバル"であるが故にリゼロがリゼロ足らしめているので、彼と上手に付き合う以外にリゼロを楽しめる方法が無いのがまたリゼロらしくて好きなところではあるのですが・・・。

"ナツキ・スバル"
彼こそが、リゼロ評価の分岐点となる避けては通れない本編の主人公なのであります。


ナツキ・スバル


リゼロの挫折ポイントの最大の要因は主人公のナツキスバルであると思っています。

彼の言動は読んでいて痛い。

作品のコメント欄でも見かけますが、彼の最大の痛さはエミリアの事を「エミリアたん」と呼ぶことだと思っています。
物語を読み進めていくとその理由が出てきますが、彼の名誉の為に弁解するとエミリアの事を「たん」付けするのは単なる照れ隠しです。
しかし痛い。

レムりん、ラムちーも痛い。

もう何と言うか、本を読んでるこっちがむず痒くて恥ずかしくなる。

元々スバルは空気を読まない偉そうなやつなので、ベアトリスを「ベア子」と呼ぶぐらいの図々しさが丁度良く、妙に卑屈になって媚びへつらうかのように「エミリアたん」と呼ぶスバルに、心の奥底で虫酸が走ってしまうのです。(エミリアと呼びつけにする方がしっくりくる)

しかしそれでもどうかスバルを許してやって欲しい。

彼は元々引きこもりで、人間関係を上手に構築できなくなっている設定なのです。
この設定のお陰で、タメ口で話しまくるわ、怒りの沸点は低すぎるわ、自分本意で自己中心的だわ、周囲の空気を読めずに浮きまくるわ、とまー色々あるのですが、困った事にスバルの行動の描写が上手すぎるのが災いして逆に読んでいてもスバルに対して感情移入が出来ない。

エミリアの為に文字通り死にまくって頑張っているのに感情移入出来ない。

しかし、だからと言ってスバルを理由に本を閉じてしまったら勿体無さ過ぎます。

この物語はナツキスバルの数々の愚行を堪え忍んだ先に、初めて壮大な物語が広がるからです。
更にその壮大な物語はスバルと言うスパイス無くして成り立たないのです。

そしてスバルを徐々に認め始める登場人物達を見ると逆に「自分には読解力がないのか」と自省を促され、スバルに毒を吐き続けるラムに唯一の救いを見出すまでがセットなのです。


我々はスバルの行動を俯瞰して見ることが出来るが為に、スバルの選択の一つ一つにイライラしてしまいますが(オットーをもっと大切にしろ!とか)、そこで感情を動かしすぎると作者の思うつぼ、もといイライラが募りすぎて本を投げ出しかねないので深呼吸してスバルを見守って行く必要があるのです。




決して気にしてはいけない事を語ろう


・過去のループを振り返る
に聖域に入ってからは考えてはいけない。
考察するのであればループを紐解く必要がありますが、物語を読み進めるだけならループを振り返ると混乱の元です。
頭を空っぽに読む方が楽しめるかと。

・理解できない皮肉はドンドン読み飛ばす
作中色々な人物が様々な皮肉を言い合います。が、その多くは私には理解出来ませんでした。(言い方が遠回しすぎる)
但し、そんな皮肉が飛び交うなかでラムの皮肉だけは実に分かりやすく、ラムの発言を心待にしている私がいました。

・難しい言葉は読み飛ばす。
作者の語彙力には驚かされます。
意味不明な単語が作中に飛び交いまくりますが、気にせず読み進めた方が賢明です。
リゼロでは兎に角立ち止まらずに読み進めた方が楽しめると思います。

・スバル
上で語った通りです・・・。



リゼロを誉めちぎろう(ネタバレ)


・登場人物が素晴らしい
主人公であるナツキスバルを除いて、出てくるキャラクター全員が素晴らしい。
全員です。
彼らが今後物語にどう関わっていくのか大いに気になります。
それだけに、スバル一人の愚行の為に、この物語を卑下するのは少々勿体無い。
それにスバルも徐々に成長していくので暖かい目で見守っていきたいです。

・敵が強すぎる
これはマイナスポイントでは決してないです。
魔女教徒、王選候補者やその騎士、それこそ魔女。
もうあんな面子にどうやって対抗していくの?壮大に広げた風呂敷は本当に畳めるの?と作者の手腕に期待せざるを得ないです。
15巻でエミリア陣営もようやく人材が揃いだし、いよいよ物語は門番突入って感じの盛り上りです。

・泣き所が多い
これを語ると一冊の本になるので、割愛。

・魔女が素敵
エキドナはアニメの方が魅力的(制服パワー)でしたが、ミネルヴァは書籍の方が素敵でした(異論は認めます)。

・ベア子が可愛い
ベア子の扱いを登場時から考えていたのなら、いや途中で閃いたとしても作者は天才としか言いようがない。胸熱展開は大好きです。




つまりアニメ第3期の製作決定を祝福しよう

アニメ第3期のスバルはもう少しましになっているはずだ(多分)。
エミリアたんと言い続ける事に関してはもう諦めましょう。(ラムが一言でも「ハッ。気持ち悪い。」とか言ってくれたのなら心救われるのですが。)

そしてアニメ第3期で一緒に泣きましょう。
リゼロのビックウェーブに乗ってリゼロを一緒に楽しみましょう!


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