PTAって不思議

PTAに関わって早1年と少し。会長が任意加入を目指しているのに共感したのもあって、お手伝いのような形であれこれ関わって来た。

なんだかPTAという組織が摩訶不思議すぎて、オンライン座談会に参加したり、近隣の学校がどんな感じなのか聞いたり、PTAの体験談の書籍を読んだりしてみた。

なんだこの同じ名前なのに全然違う組織!

それでいて、「半分以上強制」、「何のためにやっているのかわからない作業が多い」、「公平性を重んじるが故に全てがギスギス」、「アナログ」という点で共通している不思議さ!

細かいところは点でバラバラなのに、方針的なものがあまりに似通っている上に、「どうしたいか」という方針がごそっと抜け落ちている点も共通。そりゃあ怖い団体って思われるよね。目的もなく強制されるって、何の罰ゲームよ。

実際、私が関わっているPTAも、なかなかブラックだった。常任委員会で役員が泣いていたとか、OGがカチコミ入れに来たとか、メンタル壊して脱落とか。色々過去の話を聞いて震え上がった。でも、私が関わりはじめた年から会長が新しくなって、ガラッと雰囲気が変わったように思う。

ものすごくフットワークの軽い会長で、同性ということで仲良くなって、たまに会うと、PTAってなんなんだろうねぇという話をしたりした。

必要なのか、必要でないのか。会長は、いろんな人を繋ぐ場として絶対必要だと思っているようだった。私は、あってもなくてもいいかな〜と思っていたけれど、PTAをなくした学校について調べてみて考えが変わった。

なんとPTAを無くした学校、そんなに多くないけど確かにあって、
・不死鳥のように準PTA的な組織になって戻って来ている
・逆に一切戻らなくて、先生がその都度ボランティアを募集してるけど先生があまりに大変
・何か問題が起きた時にPTA対学校ではなく、一保護者対学校になって大変、だけど困るのはそれくらい
・なくても全く問題ない

などなど、これまた様々。

個人的に、先生を大変にさせたくない。そして、親として、学校とのつながりを何らかの形で持っておきたいし、それにはPTAが割と便利。一度なくしてから準団体として戻すくらいなら、PTAのまま準団体に限りなく近づけたいなと思った。

要するに、私にとってもPTAは必要、というわけで。

それを他の人に押し付けたくはないので、できるだけ「やりたい」「やってもいい」と思っている人を委員会活動に集められるようにしたい。ということを会長に話したら、本当に必要な子どもの見守り当番なんかの委員会は残して、それ以外の人が集まらない活動は、なくすか、集まった年だけ活動でいいのでは?と鶴の一声。

その後の会長の動きは本当に早かった。委員の決め方とか、委員会の在り方とか、大きく変えるのではなくて、微調整して行った。

ほんの少しの変化のように見えるけど、委員会の担当として集まった人を見ると、雰囲気がガラッと変わったなという印象。内部の人間だからそう思うだけなのかもしれないけど。

日本の学校の体制や教育環境が変わったら、PTAは必要なくなると思う。でもそれまでの間は、あった方が便利なこともある。貴重な機会を得やすくもなる。

PTA活動をするためのPTAじゃなくて、親子&学校のためになる、でも負担の少ないPTAに、もっともっとなっていくといいな〜と思う。

来年には次の人にバトンタッチして私もお役ごめん!それまで会長のもたらす変化を楽しみたい。

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