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母が死んでしまうのではないかという恐怖

おはようございます。ふと思い出したので。

私の母は非常に教育熱心な人でした。私に質の高い教育を受けさせようと必死に身を削ってくれていました。うちは貧困という位置付けになる家庭でした。それでも母は、私を個別の塾に入れ、1コマ1万円の授業料を約2年間捻出してくれました。おかげで私はその頃受かるとは思いもしなかった、中高一貫校に進学することが出来たのです。とはいえ、特待生でもない私の学費は私立ということもあり決して安い物ではなかった。

さらには、私は医者を目指していました。塾の授業料、学費、低額所得の家庭にはとても見合わない金額が私の学費に消えていきました。

母は、私が小学4年生の時から体を壊すまでの数年間、早朝から夜勤まで掛け持ちで肉体労働をこなしていました。

受験期には母の顔を見ることも少なかった。塾の往路の電車から見える母の職場を見ながら、どうか母が死にませんようにと祈っていたのを覚えています。それでもお金が足りず、トリプルワークをすることにした母。私は怖くて夜布団の中で声を殺して泣きました。

途中で体を壊し、手術、入院を経てもなお、今でも母は働き続けてくれています。私は医者の道ではなく、看護職を目指して私立の大学に通っています。

大学生になると同時に始めたアルバイト。働くこと、出勤し続けることがどれほどのことなのか、日々痛感しています。

働く全ての人へ、今日も本当にお疲れ様です。

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