09/23〜24プレミアリーグ 第六節 振り返り(BUR・MUN、ARS・TOT)

全試合を通して

 プレビューから引き続き、開いていただきありがとうございます。今節は劇的な順位変動がないまま、全試合が終了した。ただそれでも、主力の怪我や一発レッドで数試合出れないという次節以降に不安を残す試合が多かった。
 予想がひっくり返らなかった第六節、その中でもピックアップした二試合から振り返っていきたいと思います。

09/23
28:00 H BUR vs MUN A

確定スコア 0-1

 19位・一分三敗であるバーンリーが13位・二勝三敗であるマンユーを刈り取ろうと迎えた試合。

 試合展開は、序盤から予想を裏切る形でバーンリーが握った。
というよりも、ボールを握った時に効率的な攻めをしているのがバーンリーと言った方が正しい。15分にはポストに嫌われたものの素晴らしい縦パスで決定機を演出した。ただマンユーも黙らずにCKから得点と思ったがオフサイドで取り消し。その後もバーンリーが握り、軽快なパス回しはマンシティやアーセナルを彷彿させる代物だった。
 ただそれでもボールの奪い合いが続き前半終盤にロングから8番ブルーノが決め切った。

 セカンドハーフになっても、バーンリーが攻めてマンユーがカウンターをする構図は変わらない。落ち着き始めた試合、その象徴はバーンリーのアンカーも休み始めたことで左右に振るしか攻撃手段がなく、かと言って個人技は高くないから右往左往することが増えた。その後も互いに決定機があったものの、問題を改善することなく時間を消費しタイムアップ。

 問題点としてバーンリーは、冷や汗をかいたCKでの幻の失点はマークが振り払われてしまった印象だった。また綺麗なパス回しによるビルドアップは見るものを魅了するが、距離が近いためドリブル突破もワンツーで剥がすこともできないのは改善点だろう。
 マンユーは、24番オナナまで戻して組み立てれるのに、周囲が足を止めてるから結局は帰ってくる。これに痺れを切らしてロングキックで相手に回収されるのはナンセンス。またゲーム展開以外で、レギロンが負傷しヴァランが帰ってきた。これによりアムラバトがスクランブルで左SBに導入された。DFメンバーの管理がより難しくなってしまった。

09/24
20:00 ARS vs TOT A

確定スコア 2-2


 4位・四勝一分であるアーセナルが、2位・四勝一分のトッテナムを招き入れ、順位を入れ替えようと狙った試合。

 試合展開は、序盤から433と4231がぶつかる。アーセナルはハイプレスを、トッテナムはカウンターを発動してボールの奪い合いが発生する。
ライスがマディソンを潰し、流動的なマークが機能するアーセナルは12分にはサカからジェズスの決定機、15分のバックパスをエンケティアが狙ったがそれぞれヴィカーリオのナイスセーブによって防いだ。その後もボールを奪い合う中で、25分にジンチェンコが奪った際にアーセナルがカウンターを発動。最終的にはサカがマークを振り切り、放ったシュートをロメロがディフレクションして点が決まった。
そのまま試合が進み、マディソンまで届かないトッテナムのビルドアップは機能不全を起こしハイプレスに引っかかる場面が散見した。強引に崩したトッテナムも37分に決定機もラヤによるナイスセーブで止め切る。41分にも右から崩して左のジョンソンの一撃は止めるものの、孫興民に決められてしまった。続いて奪い合う中、互いの持ち味とセービングを見せて前半終了。
 セカンドハーフは、開始早々でハヴァーツとジョルジーニョを投入。試合が流れると52分アーセナルのCKでロメロがハンド、得たPKをサカがど真ん中に蹴り再度先行する。しかし54分すぐさまカウンターから孫興民が流し込む。これにより孫興民はハットトリックへ挑戦する権利を得た。ジョンソンが交代しソロモン投入。ジョルジーニョのプレス耐性が低いことが露呈してからは狙われる対象になる。
その後互いに選手交代で流れを変えようと試みるも低調になったのはトッテナム。優勢になったアーセナルが攻め続けるも点を取れることはなくタイムアップ。

 互いの問題点としてアーセナルは、ハイプレスを躱された時、容易にエンドラインまで持って行かれるのは相手の数少ないアタックチャンスになってしまう。中盤での対応でマディソンのような選手へのマークがジョルジーニョでは力不足とジンチェンコが中に入らない時捌き切れないというのが露呈してしまった。
 トッテナムは、マディソンという司令塔に入らない時のビルドアップはやはり機能不全。これを突く形で相手はボールプレゼントをし、ハイプレスで刈り取られるのは改善したい。

その他の試合

 マンシティ対フォレストはノッティンガムフォレスト戦で序盤で試合を決め切った。ただ後半立ち上がりにロドリの一発レッドは余計なプレーでしかない。これによって10/08のアーセナル戦に出ることは無くなった。 
 恐らく、当面はフィリップスが務めるが前季のプレー時間やプレーそのものを踏まえると不安材料でしかない。また二週間後ではあるもののもしコヴァチッチとベルナルドシルヴァも合わせて欠場なら中盤の強度は下がる前提で挑まないといけない。
 この難局を名将はどう乗り切るか。

 リヴァプール対ウェストハムは結局3-1で勝ち切った。リーグ初戦のチェルシーとの1-1以外では失点はするものの複数得点を取り、逆転劇を演じている。堅守だったウェストハムをアタッカー陣が蹂躙し、終始流れを握った展開だった。
次節トッテナム、ブライトンと他の優勝レースに絡むクラブとの競争が待っている中、マクアリスターをアンカーとして取ったのか真偽は不明だが、純粋なアンカーをもう一人欲しいところ。
そこについては一月のウィンドウにも注目したい。

チェルシー対アストンヴィラはやはり、という一言だった。低迷するクラブが浮上するためには、同じボトムハーフのチームを倒すのではなく、トップハーフに所属しているクラブをどこかで必ず勝たないといけないタイミングがある。
 これに成功したのは前節のニューカッスルで、失敗したのが今のチェルシーとマンユーだ。
熱意があることは問題ではない。ただ空回りして一発退場はそういう次元の話じゃないし、現に流れを持ってかれて失点している。それに加えてクラブに不満を持つチャロバーが出てこなければならない状況になってしまった。
 次節のアウェイでのフラム戦では勝ち切れることを期待したい。

 ブライトン対ボーンマスは、初めてのEL初戦をホームで落としてしまう屈辱を経て挑んだ。
自陣でボールを持ついつもの時間が続くも、キーパーがミスして失点したのはデゼルビの至高とするサッカーには不必要な要素だった。そこから試合は硬直するも、ギルモアのクロスがディフレクションしてゴールに吸い込まれてしまった。
三笘は後半投入して1分も経たずに点を取り切った点からして筆者が思ったのは、サイドでボールを確保するドリブラーや供給する中盤がいないとデゼルビのサッカーは機能しないのは弱みでしかない。

 日曜開催の四試合全てが前半終了時点で同点なのは驚いたものの、大きな順位変動がなく三ポイント差だとリヴァプールとブライトンだけがマンシティへ食らいついてる。

次回のプレビューについて

 次回第七節との間に、リーグ杯三回戦が行われますが、軽く触れる程度にしか話しません(xでは話すかも)。そして困ったことに、09/30に試合が集中している。そのため、20:30のアストンヴィラ対ブライトン、25:30トッテナム対リヴァプールの二試合をピックアップします。

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