09/23〜24プレミアリーグ 第六節プレビュー (BUR・MUN、TOT・ARS)

挨拶

 今回も読んでいただきありがとうございます。
前節の第五節では、順当に勝ったチームや怪しい展開をしながらも勝ち切ったチームが存在して面白い試合だったと思います。CL・EL初戦もあり、今節から出場させる選手の管理が難しくなっていきます。
 既にマンシティは5人目の負傷者になる20番ベルナルドシルヴァなど、各チームで今後も怪我人が出てくるのは既定路線。そこを弱点とせずにうまく誤魔化しつつ、勝ち点を落とさないで先に進むかが問われる。

 今回は土曜日、日曜日から一試合ずつピックアップし展望を、他のチームは次の状況確認で書かせてもらいます。
 それでは早速、移りましょう。

チーム状況確認

 
 まずは上位グループ1位マンシティから5位ブライトンまでは好調を保ちながら優勝レースに参加していくが、今週はノースロンドンの二チーム、来週にはトッテナムとリヴァプールが衝突する。
つまり、三チームの内最低でも一チームはここから落ちてしまう。引き分けでも首位を奪くためには許されないこの状況でどこが残るのか。
 また中位グループ、6位ウェストハムから13位マンユーまでは勝てるが負けてもいるチームがここに所属する。ましてやここにCLへ出場する二チームがいるなんて開幕には想像できなかった。
ここに所属するチームは「相手が手を抜いたターンオーバーをすればすぐ勝ち点を奪える」。この集団と対戦する際は上位陣も油断できない。
 最後に下位グループ、14位チェルシーから20位ルートンタウンまでは複数回負けていること以上に「点を取れる攻撃が出来ていない」チームが所属している。
未だに攻撃が噛み合っていないのであれば、まだ中位まで浮上できるが、現状で通用する攻撃がないからこそここにいる。大補強を続けているチェルシーがここにいる時点でプレミアリーグの難しさが見える。

 それぞれのチームが思惑を持って挑む第六節はどうなるか。

09/23
28:00 H BUR vs MUN A

予想スコア 0-1

 19位・一分三敗であるバーンリーが13位・二勝三敗であるマンユーを刈り取ろうと迎える。
 同日に気になる試合が少なかった点も含めて、不調から抜けられずにいる名門へと目が入ってしまった。
マンユーはBIG6以外で初めて戦績四連敗し、89-90シーズン以来の開幕五試合中三敗と言う問題に陥った。

 バーンリーとしては、リーグ杯で勝ったノッティンガムと前節で引き分け、他の試合では2点差以上の敗戦をしている。また9月シーズンに入ってからは複数得点を取れる様になったものの、バックスが崩壊しているのは継続中。得点以上の失点をしている。
布陣は442が基本になる彼らは速さがあるカウンターと行き当たりばったりなビルドアップで攻めていた彼らは今節ではどの様な変化見せれるのか注目したい。

 マンユーとしては、前説のブライトン戦で体調不良だった29番ワンビサカを試合終盤に出すも怪我によって離脱。更に練習中、5番マグワイアのケガも発表された。これによって現状無傷なバックスは5枚。両SBは替えがもういない。両ウィングも同様に替えがいない。
ブライトン戦での前半のパス回しは目を張る物があったが後半まで持続しない、交代選手もいない。これでは瞬間火力すら出せずに単調なカウンター攻撃で終わってしまう。
 CL予選バイエルン戦でも前半はボールを握るも、徐々に押し込まれ最後まで反発したが競り負けている。チーム全体を見れば自信すら無くなり始めた現状を打開するためには勝つしか無い。
今節、ここを落とせば、進退問題も出てきかねないテン・ハグ監督の手腕へ注目したい。

 ボールを握るのはマンユー、カウンターを狙うのがバーンリー。マンユーは攻撃が停滞しない前半と停滞後の劇的な最終盤の二局面に点を取る可能性が高い。ただ、バーンリーも得点時に型がない。
つまり、守備が拮抗すればロースコアで試合が終わると思い、このスコアを予測します。

09/24
20:00 ARS vs TOT A

予想スコア 3-2

 4位・四勝一分であるアーセナルが、2位・四勝一分のトッテナムを招き入れ、順位を入れ替えようと狙っている。
ノースロンドンダービーとも呼ばれるこの一戦は、両選手、サポーターともに血眼になって戦う。前季はアーセナルがダブルを達成したものの、基本はホームゲームを互いに落とさず決着することが多い。
 そして何より、今回は互いに好調。アーセナルは前季と今夏補強からして予測は容易かったものの、ポステコグルー招聘したトッテナムはどこかで躓くと多くの予測が立っていた中、2位と言う位置に立っている。ただそれでも互いに不安材料はある。

 アーセナルとしては、前節で11番マルティネッリを怪我によって失った。ただ、それでも19番トロサールや24番ネルソンが控えているため、そこまでの火力減少は起こらない。というよりも更に無理が効くトロサールの方が脅威になりつつある。
CLでの選手選考については、ホームであることと、初戦を落としたく無いことがわかるメンバーが選ばれた。そして何より「試合を支配して点を決め、試合を終わらせる」という意志を強く感じた。
 そして前のプレビューで記述した41番ライスへの指摘だが、マンユー戦で劇的な得点を決めたこともあってかポジショニングが改善されつつある。今までは5バックと言えるほどDFラインの位置にいたが、左右の中継役になりつつ、8番ウーデゴールが空けた位置に走ってペナルティボックス付近にまで顔を表す様になった。これによって、多数していた無理にでもウーデゴールがビルドアップする事象が減る。
 とは言ってもネガティブトランディションは未だに弱点だ。ライスが居ようとフィルターにならず、エンドラインまで簡単に運ばれ、最後は2番サリバや6番ガブリエルが処理するのが鉄板だ。前季の悪癖とも言える「PK付与」を無くすためにも、ペナ外での処理をしたい。
 スタメンに関しては、ラムズデール、冨安、サリバ、ガブリエル、ジンチェンコ、ライス、ウーデゴール、ヴィエイラ、サカ、エンケティア、ネルソンの433を予測する。これはCL予選で出場した選手を休ませるという想定の元に出したスタメンになります。
ただ、それでも火力は落ちずに、それでいて怪しくなったら主力を投入する。もしくは勝っていれば試合を締める選手を投入する。
 綺麗なパスワークと崩しに加えて、高強度のハイプレスは既に周知の事実。あとはカウンター時の処理をどうするのか。そこに注目して試合を見たい。

 トッテナムとしては、欧州コンペディションがない。ましてやリーグ杯も早期リタイア。これで全力を出すのはリーグ戦とFA杯の二つに絞られた。
 試合数も劇的に変わり、チームの修正もしやすいトッテナムの状況は優勝に照準が向いているのかもしれない。
 更に前節では、チームでも代表でも長期的な不調に陥っていた9番リシャルシソンがCKから重要な一点を取るなどチームも個人も調子が上向きになりつつある。
鋭いカウンターを保持しているのは前政権のコンテ自体からわかっている。そこに絶対的司令塔10番マディソンがタクトを振り、素晴らしい試合を創造している。他にも8番ビスマ、29番サールも巧みに試合に絡みながら前進していく。
 ただビルドアップには怪しい場面がある。それは相手がハイプレスを使用する際に中盤は躱し切れるのかと言う問題。マディソンが躱せれば問題無いものの、彼が躱し切れなかった時のネガトラではビスマが特に無理をしてしまう。
ここを乗り越え、問題が生じなかった際のビルドアップは高火力を発揮する。

 問題は守備にもある。コンテ時代から偽前半とまで呼ばれる程に失点の多さは今も改善点だ。
CKも含めたバックスの処理が優勝を目指す上で重要な要素になるため、前記事から変わらずにビルドアップとバックス陣に注目したい。

 この試合では、ホームチームは433でアウェイチームは4231が相対すると予測できる。それを踏まえて中盤でのボールの奪いが多発、高度なパス回しが敵味方どちらも仕掛ける。こうなるとやはりバックスの守備強度が懸念点であるトッテナムの方が不利だ。
 ただ鋭利なカウンターでシーソーゲームになると筆者は感じる。

プレビュー総括

 たった二試合しか記述出来ませんでしたが、ノーロンと同時刻にはホームでのEL初戦でシーソーゲームを制することが出来なかったブライトン対ボーンマス、アウェイでのEL初戦で勝ち切ったリヴァプール対ウェストハム、絶賛大不調なチェルシー対アストンヴィラという好ゲームが開催される。
 ハイライトレベルで振り返れると思うので、次回はそのような形で書ければと思います。

 ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回の月曜に再度開いていただけると幸いです。


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