09/16〜17プレミアリーグ 第五節プレビュー 2/2(MUN・BHA、BOU・CHE、EVE・ARS)

 1/2から続いてる投稿です。
ですが、一試合毎にフォーカスしてるため、気になる試合のみを読んでいたも構いません。それでは早速プレビューへ。

09/16
23:00 H MUN vs BHA A
予想スコア 1-2


 11位・二勝二敗であるマンユーが6位・三勝一敗であるブライトンを撃ち落とそうと迎える。
今季はCLに出場するもサッカー以外で懸念があるマンユーと、クラブ初のEL出場するも攻守がひっくり返った時に懸念があるブライトン。
 また過去の戦績でも特殊な事情があり、マンチェスターユナイテッド相手に四連勝したチームは、リヴァプール・マンチェスターシティで史上にチームしかいない。
更に加えて、マンユーが負けてしまえば89-90シーズン以来の開幕五試合中三敗となる。
ましてや、夢の劇場と呼ばれるオールドトラッフォードで。
 そんな歴史を踏まえても、両者が今後の流れを手繰り寄せるためにも是が非でも勝ちたい、今節二つ目の『BIGMATCH』になる。

 マンユーとしては、二節トッテナムと四節アーセナルにアウェイであるが二試合を落としてしまった。これは優勝レースに名乗りを上げようとするクラブにとっては致命傷だ。具体的に言えば、前季のマンシティは五分五敗の二十ポイント。最低でも五敗しか許してくれないトップへ追いつくのにはやはり痛い結果だ。
ただ、マンユーの痛い話は順位だけでは終わらない。
 まず試合に関しては、補強した11番ホイルンドの負傷により10番ラッシュフォード、または9番マルシャルを起用せざる負えなくなり、仮にラッシュフォードをトップ起用するとなると一番輝く左サイドをガルナチョが埋める。
しかし、スタメン起用されたガルナチョは空回りを続けて得点は増えずロースコアな試合を量産。合わせて新加入のオナナも当初の目的であるビルドアップ参加はするも、中盤で行き詰まり結局は従来のカウンターに戻ってしまう上、前節では蹴り出す際にボールを長時間保持し遅延としてイエローまで配られる始末。
 加えて、7番マウントや4番アムラバト、19番ヴァラン、23番ショーと怪我人が続出。そしてサッカー外での問題で21番アントニー(現段階では疑い)、25番サンチョという戦力の損失。スカッドが序盤であるが、他のコンペディションによって選手が出せないような状況に陥ってしまった。
そんな暗いニュースばかりの中、アーセナル戦ではホイルンドの出場でポストプレーが可能なことを証明。これはビルドアップが行き詰まった時の一つの解決案になる。
 ただそれでも、守備の要と攻撃の起点の負傷にウィンガー二名の不在と、チームには問題事が多数発生してしまった。
今節のブライトンとの試合から五日後にはバイエルンと試合をするため、早くも難局を迎えつつある。この状況をどう打開するのかテン・ハグ監督の手腕その物に注目したい。

 ブライトンとしては、前々節でのウェストハムの堅守で苦労した以外ではその攻撃力を遺憾無く発揮している。特に前節ニューカッスル戦では両サイドを封じられ息苦しい試合展開の中、トップ起用された28番ファーガソンによるハットトリックは前季の活躍を思い出させるには十分なインパクトだった。ただし、対照的に守備では、ハーフライン手前でボール奪取された際にカバーし切れる選手が多くない。
 得点傾向では、後半以降に点を取るが、それはつまりボールを持って場面が多くなると同義であり、オープンな試合展開へと移るため、失点の数も多くなる。
 チーム全体でのビルドアップからの遅攻と、ボール奪取時に発動する速攻を巧みに使い、ジャイアントキリングも多い。彼らは大量得点による勝利、点を奪い合うシーソーゲーム、大量失点による敗北、そのどれかになりやすい紙一重の試合が今回はどう転がるのか注目したい。

09/17
22:00 H BOU vs CHE A
予想スコア 1-1

 16位・二分二敗であるボーンマスが12位・一勝一分二敗であるチェルシーを狩場に引き入れ、勝ち点を狙う。
 フラットに見れば、間違いなくチェルシーの方が戦力として格上、ただし増えすぎたスカッドによる連携不足がいつどこでミスを誘うのか予測できない。

 ボーンマスとしては、今季勝てていないこの状況と、降格圏から離脱するためにも勝利が欲しい。前季、今季ともに開幕付近で監督を解任、ただ冷静に結果を見返すと、BIG6であるリヴァプールとトッテナムの二試合を落として、中位常連のウェストハムとブレントフォードに引き分け、スコアを振り返っただけだと上出来だと感じる(なお次節より、アウェイでブライトン、ホームでアーセナルと苦笑いしまうラインナップが続いている)。
 前季の印象を思い返しても、ボトムハーフの中では瞬間的パス回しによる敵のバックス攻略が上手いと感じる。しかし、得点傾向では、時間そのものは幅広いものの全四節で4得点とあまりデータとしては参考にできない。
 筆者としては突如スイッチが入ったような軽快なパス回しで敵の守備を翻弄し、点を取り切るという長所を活かしつつ、全試合で必ず失点してしまっているバックスの活躍が不可欠なためそこへ注目したい。

 チェルシーとしては、何よりも怪我人が多発している。18番エンクンクや17番チュクウェメカ、24番ジェームス、33番フォファナ、5番バディアシル、45番ラヴィアと、マンユーと比にならない数が負傷した。これを踏まえて思い返すと、昨季ポッター招聘時に上層部が行ったクラブ内部大改革が今もなお問題を起こしてるように感じる。
そんな怪我多発と同時に試合内容も右肩下がりになった。特に7番スターリングの覚醒があったものの、前節ではトップ起用されている15番ニコラス・ジャクソンがクリアとも言えるシュートを放つなど大不調に襲われている。
選手個々のクオリティは前所属チームからプレシーズンマッチ、今節までと継続して素晴らしいが、肝心なチームとしてのクオリティでは今夏注目柄になった25番モイセス・カイセドですら簡単なミスによりPK、決勝弾の付与を起こしてしまった。
 得点傾向は、どの時間でも取れているもののこちらもアタッカー陣が爆発したのは、5バック採用のルートンに対して3点を取ったのみ。
一節リヴァプールや二節ウェストハムのトップハーフにいるチームには前半1得点のみでアタッカー陣が沈黙してしまった。
 スタメンでは勝負出来ても、交代後に個人技ベースの単調な攻撃になってしまうあたり、スカッドの大きさによる交代後のチーム練習すらままならないように感じる。昨季からの大金を使用したことを踏まえると、ここで是が非でも必要な勝ち点を取るためにどのように試合を動かすのか注目したい。

09/18
00:30 H EVE vs ARS A
予想スコア 1-3

 18位・一分三敗であるエヴァートンが5位・三勝一分であるアーセナルへと挑戦する。
 今季も優勝レースに参加しているアーセナルが大方有利であるも、直近の試合ではロースコアなところを踏まえ、カウンターが得意なエヴァートンが喰べてしまうことも考えられる。
 またエヴァートンはクラブ売買が確定した。
ただ買収側によるクラブ運営や従業員への問題などがあることもあり、問題が無くなったと言い切れず、のちのち問題が出てくる恐れがある。

 エヴァートンとしては、前季招聘したショーン・ダイシは一節フラム、二節アストンヴィラ、三節ウルブスでのアタッカー陣の沈黙を四節シェフィールドでは改善しつつあるが、得意戦術である堅守が耐えきれず各試合でゴールを許してしまった。
 得点傾向、といえど四節シェフィールドでの2点しか無いため割愛する。前季最終戦での劇的ゴールによる残留が印象に残る中、得点不足による難しい序盤を過ごしている。
ただし、ホームグラウンドであるグディソンパークではアーセナルに三連勝中、昨季での対面ではダイシ監督の初陣だったこともあり、ここで浮上の切っ掛けになる可能性は大きくある。
 他の降格圏付近のチームも復調しつつアタッカー陣を支えるためにも、得意戦術を復活させるためにも、バックスの改善が必須になる。ダイシ監督がどう立て直すのか注目したい。

 アーセナルとしては、今季もマンシティとの優勝レースを演じるためには落とせない試合が長く続いていく。今季はフラム戦にて不覚を取られ、早くも立場が真逆になっている。
そんな一因になったのは補強した選手の力を加えて、より強いチームへと変化しよう実験していた事だと考える。特にハヴァーツは問題に感じ、ジャカのようなポジショニングをせずビルドアップの放棄、ゴール前での得点もないのであれば、左右へのパスコースを絶対確保するライスを一列上げて、パーティをアンカーに据えた方が機能する(パーティの怪我にて現状は不可能だが)ように思ってしまう。
 また少し話したが、ライスにもポジショニングがボールを振るためのパス経由への意識が高すぎるため、どうしてもパーティの相手をいなして攻撃参加する姿と比較してしまう。バックスは豊富といえど序盤も序盤でティンバーが早期離脱してしまった。
アタッカー陣ではトロサールが起用されないことにも疑問が生まれるも、直近で選手とアルテタ監督とで直接会話し、特段問題なしという結論に至ったようだ。
 得点傾向は、試合開始から20分後と試合終盤が多く、基本的にボールを保持し、敵の守備の穴を探る戦法のため失点も少ない。その上、押し込まれてもエンケティアやマルティネッリの単独高速カウンターもある。
 スタメンを固まる傾向があるアルテタ監督としては、ハヴァーツを出し続けフィットさせなければ、優勝レースにもCLにも関わる問題だとは筆者も理解している。
ただそれでも、仕方なく外す場面が来るとも思っているため、戦術をいじるのか、スタメンをいじるのか注目したい。

総括

 以上が、今節のプレビューになります。
どうしてもBIG6同士の対決はない分、それらとぶつかる好調ウェストハムとブライトンのマッチがフォーカスされる。好調なトップハーフと不調なボトムハーフで明確に線を引かれていることもあり、オープンな展開を試合前半にするか後半にするか、もはや撃ち合いは避けられないことを考えると、全試合面白くなると思う。

 今後は、書く内容も減っていくため、各チームより深く話せればなと思います。合わせて、今節のエヴァートン対アーセナルが終了した月曜に試合の振り返りを行えたらと思います。

 それではここでペンを置かせてもらいます。
次回も一読していただければ幸いです。

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