09/16〜17プレミアリーグ 第五節プレビュー 1/2(WOL・LIV、WHU・MCI、TOT・SHU)

 最初の投稿からはBIG6をメインに投稿させて頂きます。合わせて、長文のため三試合で分けての投稿になります。
今後としては、ブライトン(今節はマンユー戦のためまとめます)とニューカッスル、アストンヴィラ、ブレントフォードによる上位陣へのプレッシャーは魅力もあることから加えられたらと思います。

プレビュー本編

 本文へ移る前に、今節までの全四節の各試合を通して、率直に感じたのは『ホーム有利』
その事例として、第一節マンユーvsウルブスの最終盤、第三節フラムvsアーセナルの冨安退場等の審判によるジャッジの不透明さ。そして続く四節五節では上記のジャッジ基準は無かったような無反映。
 ホームチームに対して審判が助力してしまい、また審判員が主役になるような場面が今季も多いため、当たり前であるホームを落とさないことが優勝争いに大きく関わってくると考えています。

 それを踏まえて、今節の展望を考察していきたいと思います。

09/16
20:30 H WOL vs LIV A
予想スコア 1-2

 15位・一勝四敗であるウルブスが3位・三勝一分であるリヴァプールを倒すべくアドバンテージを今回は活かして挑戦する。
 やはり有利は前季の結果を払拭しようと猛追している高火力を有するリヴァプール、ただウルブスによる番狂せが無いとは限らない。昨季での対戦は同じくファンダイクの未出場により3-0でウルブスが勝った実績がある。
また、互いに試合が荒れる傾向にあり、特にリヴァプールはレッドによる一発退場を二回経験している。両チームは前節でもオープンな試合を経験し、ホームチームは競り負けてアウェイチームは競り勝った。今回はどのような展開になるのか。

 ウルブスとしては一節マンユー戦、二節ブライトン戦を終え、三節以降運用している4411を継続するのか。
また四節通してセカンドハーフに移ると得失点が増え、オープンな展開になることがわかっており、試合をどう制御して行くのかが鍵になる。
特に、中盤がボールを奪取し、アタッカー陣へ渡す8番ペドロ・ネトが要になっている。
 結果を出している11番ファンヒチャンによるサイドアタックやファール後のセットプレー、ロングカウンターという武器が発揮しつつ、どのように守備陣を立て直すのか注目したい。

 リヴァプールとしては二回立て続けに10人という難しい試合を乗り越えた。それを踏まえてプレシーズンマッチから運用し結果を出している10番マクアリスターのアンカー起用なのか、それとも継続していたスタメンを崩して一度は起用した3番遠藤や未だに無出場の38番フラーフェンベルフ起用なのかはとても気になる所になる。
そんな中、前日会見ではコナテの復帰にフラーファンベルフの起用示唆もある。今節でのスタメン変更は既定路線のようだ。
 またウルブスとは逆にファーストハーフによる得失点が多く、早い段階で試合を決めることも、三節ニューカッスル戦で起こした劇的な大逆転まで演じれる。
 鋭いカウンターによる得点はある。
しかし、その際に行われるネガティブトランジション時にプレスを用いたボール奪取を回避された時、ファールで止める以外の対応に注目したい。

同日
23:00 H WHU vs MCI A
予想スコア 1-1

 4位・三勝一分であるウェストハムが1位・四勝であるマンシティを迎え撃つ。好調を保ち切りたい両者がぶつかり合う今節二つある『BIGMATCH』の一つ。
 スコアに関しては予想しづらく、ウェストハムのセットプレー回数が多ければ、マンシティによる完全攻略が早い段階で終われば、試合の様相は大きく変わる。
それでも筆者としては、ロースコアでの同点決着になると結論を出した。

 ウェストハムとしては、一節のボーンマスで引き分けてしまったものの二節で復建目指すチェルシーには4231、三節でブライトンには4141の布陣を用いて相手のアタッカー陣を沈黙させ、四節でも複数得点して勝ち切ることが出来た。
 得点傾向では幅広い時間帯での得点があり、セットプレーとカウンターが大きく影響している。
率直に言うと、開幕時から移籍ウィンドウ終了時までのクラブ状況からして、この大浮上を予測は出来なかった。しかし、試合ではそれを裏付ける素晴らしいサッカーをしている。合わせて、消極的だった移籍では今夏ブライトンの噂が上がっていた14番クドゥスの加入もあり、試合を握ろうとする気配すら見せている。
 特に、9番マイケル・アントニオによる単独高速カウンターと7番ウォードプラウスによるピンポイントセットプレーで得点を演出した武器は他クラブにはない魅力である。この強力な武器と堅牢な守備を携えて、ディフェンディングチャンピオンに対してどのような結果を出すのか注目したい。

 マンシティとしては、毎度勝利を要求されても、その期待に応えるようにこのチームは、二節ニューカッスル戦は堅守を攻略して試合を制し、三節シェフィールド戦は終了間際に追いつかれたが最後には劇的逆転劇を演じている。
ラポルトやパルマー、ギュンドアン、マフレズと主力を放出しても、24番グヴァルディオルや8番コヴァチッチ、11番ドクを獲得。既に既存戦力と融合を果たし、全四節で勝ち切っている。
特に、9番ハーランドの活躍と同時にサブに甘んじていた19番アルバレスの同時起用が増え、ますます歯止めが効かない。
 こちらも得点傾向がまばらで、ビルドアップなどで長時間パス回しをしていたと思ったら、瞬きを許さない速さであっという間に得点をしている。
 CL優勝して主力級の選手を引き抜かれてもなお、結果を出し続ける。前季からいる選手はより輝きを発揮して、今夏移籍から中盤の潤滑油になりつつある8番コヴァチッチ(出場は怪しい)や即スタメンとなった11番ドクなどの新戦力も遜色なくフィットしており、誰が出ても同じ色を出し続けているこのチームが大物喰いを達成している堅牢な相手をどう攻略するのか注目したい。

同日
23:00 H TOT vs SHU A
予想スコア 3-1

 2位・三勝一分であるトッテナムが17位・一分三敗であるシェフィールドを歓迎する。
 ホームチームであるトッテナムは既存戦力、新加入全員がフィットし全四節で二得点以上奪うアタッカー陣の好調に対して、ここでもシェフィールドがサプライズを起こすかもしれない。

 トッテナムとしては、今季招聘したポステコグルーの用いる戦術と移籍後早くも司令塔となった10番マディソンによる効果が大きい。一時怪我による離脱も予想された中、出場し勝利を勝ち取った試合もある。
 得点傾向でもどの時間帯であっても得点を奪えていることも踏まえると、ビルドアップが機能している証明になっている。
 ただ好調の裏に懸念点が隠れている。それは、マディソンが絡まないビルドアップではボールロストが多くその際のトランディションでは8番ビスマによる強引な解決をしてしまう点や守備時に狙われる左サイドを37番ファン・デ・フェンがどう締めるのか。ビルドアップと守備に注目したい。

 シェフィールドとしては、昇格後の今季では波に乗れない序盤を過ごしている。前節では降格圏で争っているエヴァートンとは引き分けたものの他の3チームとは一点差で競り負けている。
そんな試合内容でも、三節マンシティ戦は支配率もシュート本数も僅かしかない中、終盤で同点に並んだ。半ば捨て身での得点だったこともありその後に劇的逆転を起こされてしまったものの、王者を大いに慌てさせることが出来た。
ただ、代表ウィーク中にも負傷者が出たことで手痛いチーム事情になってしまった。
 得点傾向は後半立ち上がりと試合終盤で、ハーフタイムによる修正の勢いで攻めるも、その分の失点も多い。
 問題は平均一点の得点力にもあるが、何よりも5Bを敷きながら必ず失点をしてしまうところにある。例として、前季での爆発的な得点力がなかったニューカッスルはその分堅守による試合コントロールで上位浮上したことを踏まえると、5バック(5Bと記述する場合があります)を用いる以上バックスの整備をどう推し進めていくのか注目したい。

1/2の総括

 やはり気になるのはウェストハムとマンシティの衝突。引き分けであっても、優勝レースに大きな影響を与える好ゲームになると思います。
 それを踏まえて、二位集団でホーム開催組はもちろん、アウェイでも戦略的に有利なチームも落とすわけには行かない。ここで説明されていない積極補強を敢行したアストンヴィラと高順位を保っているクリスタルパレスも互いにボトムハーフに所属するフラムとルートンも好調を保つため、不調からいち早く抜けるためにも勝たないと痛い。
 続く2/2は時間空けずに投稿できると思いますので、合わせて読んでいただければと思います。

 内容としては問題事に揺れるマンユーとシーソーゲームメイカーなブライトン、前季に続き厳しいスタートのボーンマスと大補強しても安定しないチェルシー、攻撃大不振のエヴァートンと前節に劇的勝利を果たしたアーセナルになります。
 それでは2/2でお会いしましょう。

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