12/2〜12/10 プレミアリーグ 第十四・十五節・十六節振り返り (NEW・MUN、MCI・TOT)(MUN・CHE、AVL・MCI)(AVL・ARS、TOT・NEW)

全試合を通して

 プレビューから引き続き、開いていただきありがとうございます。今回複数の節で大きく動いたのは上位陣と中位陣だった。
 「大方の予想通りの結末になった試合」が多い中で「勝ち切れたチーム」と「勝ち切れなかったチーム」による結果が大きく反映されたと感じた。

12/02
29:00 H NEW vs MUN A

確定スコア 1-0

 試合展開は、ニューカッスルがボールを握り、マンUがカウンターを狙う構図が形成される。互いにベストメンバーを並べることが出来ない中で、CLでの勢いがこの試合にも表現された。予測していた中盤での殴り合いをホームチームが悉く勝ち続け、アウェイチームが耐え凌ぐ中で、55分にはゴードンによる得点が決まり、均衡が破れる。それを受けてマンUは選手交代を行い打開を試みる。終盤89分にアントニーがネットを揺らしたもののマグワイアのオフサイドによって取り消し試合は決着。
 これによってマンUはニューカッスル相手に三連敗を喫した。

 問題点としてニューカッスルは、チームの性質上仕方ないとも言えるが、常に全力のような高出力で攻守を行うため、選手の損耗が激しく感じる。今回のように有利を握り試合を動かす以外の試合展開があればさらに厄介なチームになる。また今後を考える際、今回の守護神ポープの負傷は選手事情が厳しい彼等に新たな頭痛の種になるだろう。

 マンUは、全体で戦ったのが相手なら個人で戦ったのが彼等だろう。ビルドアップが出来ないからカウンターを狙うもどこで奪い切るのか決め切れず、攻撃陣は個人の判断で体力温存をし守備を怠る。プレスもしなければブロックも作らないため守備が破綻し、カウンターすらも狙えない。と数多くの問題が表面化した一線だった。

12/03
25:30 H MCI vs TOT A

確定スコア 3-3

 試合展開は、開始早々から正面からぶつかり合う。マンCはポゼッションを高め攻略を開始し、トッテナムはその攻略を逆手にロングカウンターを狙う構図の中、5分にカウンターを発動しそのまま孫興民が得点。しかし8分にマンCが得たFKで孫興民がオウンゴール、これによって振り出しに戻ってしまった。30分にはパスワークでホームチームが翻弄し、そのままフォーデンが得点し突き放す。そのまま後半に入り、68分にハイラインからボールを奪取したトッテナムが攻撃を組み立て、最後にはロチェルソが決め、再度振り出しへ。しかし80分にアウェイチームの不用意なボールキープから奪い、グリーリッシュが仕上げ二度目のリードを奪う。だがトッテナムも諦めず89分に自陣からパスワークで攻略を開始、そのままゴール前はクロスを上げ、クルゼフスキーがゴール。93分にはマンCがカウンターを狙うがサイモンフーパー主審がプレー続行のジェスチャーを出すも、笛を鳴らし止めるなどの奇行で試合終了。不利だったトッテナムが踏ん張りドローは持っていた印象だった。

 問題点としてマンCは、フィールドプレイヤーのほとんどが敵陣に入った後に相手が繰り出すカウンターへの答えが未だに出なかった。

 トッテナムは、やはり怪我人による影響か押し込まれた際の守備力は低下している印象だ。相手の高いポゼッションもあり全体で連携する動きを封じられ、各個撃破されてしまった。

ーー第十五節ーー

12/06
29:15 H MUN vs CHE A

確定スコア 2-1

 試合展開は、ポゼッションを捨てカウンターを狙うマンUとボールを握らされたチェルシーという構図が出来上がる。そんな中で7分にアントニーが倒されマンUはPK獲得するもサンチェスの好セーブに阻まれる。互いにカウンターの応酬をするも、より練度が高かったマンUが18分にマクトミネイが先制点を決める。前節と打って変わって、中盤でボールを奪い切るのが明確になり鋭さが出ている。しかし44分に自陣から攻略をしたチェルシーがパーマーの得点で振り出しへと戻す。後半に入ってよりオープンな展開になる中で68分にサイドからのクロスに合わせたマクトミネイが再び得点し、突き放す。その後も互いに撃ち合うが、時間は流れタイムアップ。

 問題点としてマンUは、機能しないビルドアップを捨てカウンターを選んだことは評価したい。失点時ではタイトな守備が出来ずにズルズルと引きずられるのは改善点になる。サイドからクロスを上げて中へ侵入してくる中盤が決めるとはいえ、アタッカー陣に得点がないのはやはり今後のことを考えると痛か感じる。

 チェルシーは、空回りするビルドアップの影響から多くの不用意なアフターチャージが発生させられた。3トップのパス・シュート精度は続くリーグ戦でも頭を抱える要素になるだろう。両ウィングがどれだけ守備を行うか、ここが敵に容易なクロスを上げれる要素だった。

12/06
29:15 H AVL vs MCI A

確定スコア 1-0

 試合展開は、殴り合いから入るも互いに好守備とセーブを見せつつも試合が進んでいく。均衡崩れずに後半へ突入する中で73分に自陣から攻略を開始。チェックが甘く付いてくるだけのグバルディオルを無視する形でバイリーがドリブルからフィニッシュし、ディフレクションしたもののそのままゴールを揺らす。アストンヴィラはさらに得点を、マンCは振り出しに戻そうと互いに攻勢のままぶつかるも時間は過ぎていき、アストンヴィラに軍配が上がった。

 問題点としてアストンヴィラは、いつかに指摘した中央の崩しが可能になった反面、フィニッシュワークの所で躓く場面が多い印象だった。とは言え相手はディフェンディングチャンピオン、ホームというアドバンテージを活かして勝ち点を積めたのは大きな自信にもなるはず。

 マンCは、パスワークが前節の疲れなのか敵のハイプレスなのかどちらの原因せよズレる場面が生じるが多発した。またロドリ不在のため、出場した中盤のルイスとストーンズが狙われ潰されて続けた。敵を押し込めたとしても決定的な仕事が少なかった。特に後半の守備時には壁になるためとは言え、足が止まる選手が多い印象を受けた。合わせてウォーカーにディアスがいる右を攻略せずに、左が攻略される場面が多くテコ入れが必要に感じる。

ーー第十六節ーー

12/09
26:30 H AVL vs ARS A

確定スコア 1-0

 試合展開は、アストンヴィラはロングパスとショートパスを上手く混ぜて、アーセナルはハイプレスとウィング攻撃で互いにゴールへ向かう中で6分自陣から攻略したアストンヴィラが得点。その後は一気に形勢が変わり、アーセナル主導の試合運びに対してアストンヴィラはハイラインとカウンターで殴り合う。後半に入ってもその形は変わらず、互いに決定機を演出しそれを防ぐ形で試合終了。

 問題点としてアストンヴィラは、やはり強者との対戦時に少しでもチェックが遅れると致命傷になることが多く、連戦の疲れがある中よく耐え切ったとも言える。また勝っている中で相手が攻略の糸口にするツーボランチを潰された際の逃げ道をどう設けるかは課題。他にも純粋に裏抜けが狙われ、ハイラインとマルティネスに大きなプレッシャーを与えるが、今後も続けられるか。

 アーセナルは、攻略停滞時の改善が未だに明確な課題として残っている。ジンチェンコ、ライスが出し手になるも受け手を抑えられたらただただ時間浪費になり、裏抜けでも上位陣では警戒され効果的ではない。またその話と絡むが、交代選手の長所や信頼が無いことが多いたて冬の移籍で少しでも改善できれば。

12/10
25:30 H TOT vs NEW A

確定スコア 1-1

 試合展開は、互いに武器であるカウンターを狙いつつオープンな状態で進む中、やはり有利になったのはトッテナム。25分には左サイドからマイナス気味に入れた鋭いクロスをウドジェが決め切る。その後も同じ形で37分にリシャルリソンが追加点。後半58分にはポロのロングフィードを同じくリシャルリソンがゲット。84分にはPK付与された孫興民がゴールを揺らして仕上げに掛かる。失点無しで終えたかったが91分にジャエリントンが決めて一矢報いたニューカッスル。そのままホイッスルがなり試合終了。

 問題点としてトッテナムは、ハイラインを敷く意識が強いため、押し込まれた際にぽっかり空く中距離をどう抑えるかは議題に上がるだろう。

 ニューカッスルは、中盤の殴り合いという特徴を避けられた時にどう戦うのかが明確にならなかった。また守備では高さがある分、下がってゴール前を固めることもあり中距離やポケットを取られた際に、止めようが無くなる。

気になる点

 今回は一週間に三試合ということで別の記述枠を作りました。ざっくり言えば優勝レース、中位、降格全ての箇所で大きく話が変わり、好調アストンヴィラや伸び悩むチェルシーにポイント剥奪されたエヴァートンの追走は目を張る内容だ。
 他には怪我人で不調に陥ったトッテナムやニューカッスルなどチームの台所事情も一試合一試合で変わっていく中、一月の補強で誰を取りに動くのかが争点だ。

今後のプレビューについて


12/17 25:30 リヴァプール対マンU
12/23 26:30 リヴァプール対アーセナル
12/26 29:00 マンU対アストンヴィラ
1/1 未定 リヴァプール対ニューカッスル

 ですが

 筆者が体調不良な点や文章だけでは伝わりにくい部分が生じてきたため、少し模索することを視野に入れて一旦投稿を止めます。
TwitterもといXの方で文字数制限の中で指摘や改善点を呟いていきます。

 ご了承頂ければ幸いです。

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