10/21〜10/23プレミアリーグ 第九節振り返り (LIV・EVE、MCI・BHA、CHE・ARS)

全試合を通して

 プレビューから引き続き、開いていただきありがとうございます。今節では優勝レースのトップ陣でも、何とか安定の位置に留まろうとする中位陣でも変動があった。
 大方の予想通りに進んで行った第九節、その中でもピックアップした三試合から振り返っていきたいと思います。

10/21
20:30 H LIV vs EVE A

確定スコア 2-0

 試合展開は、ボールを握るのはリヴァプールで序盤からハーフラインへ入り込み、そこから崩す展開が散見される。そんな中12分エバートンのCKからリヴァプールの強烈なカウンターが発動するもギリギリな所で失点はしなかった。互いに守備が輝く場面が続く中でディアスの足に引っ掛けたヤングが2枚目で退場。相手が退場するという展開になった。前半を見ているとサラーを止めていたミコレンコに昔の冨安を重ねた。

 セカンドハーフになると、引き続きで展開変わらず常に攻めるリヴァプールと一発を狙うエバートン。状況が変わらない中で、60分互いにカードを切る。リヴァプールはより攻勢に、エバートンはより守備的に変更。5分後にコナテの怪しいプレーからマティプと交代。
両者を殴り合わせるようなジャッジが続いた中、73分ハンドによるPKをゲットしたリヴァプールはサラーが決めリードを得る。この得点でより前へ出たホームとより後ろへ下がったアウェイという構図が確定してしまった。
アディショナル6分程で、チャンスを迎えたエバートンを抑え切り、鋭いカウンターで強襲。
そのまま試合終了した。

 問題点としてリヴァプールは、左や中央で機能する反面、ビルドアップを飛ばすサラーへのロングが読まれて機能しなかった。数ある武器の中で一番火力がある人が精彩を欠いているのは目に残ってる(得点者は彼だが…)

 エバートンは、試合展開でも堅守前提のカウンターサッカーではいつか綻びが出ることの証明になってしまった。押し込まれた時にカード度外視のプレーで人数を減らし、ただでさえ連携が芳しくない攻撃を更に停滞させた。また特に完全に後ろへ下がった時の攻撃はあまりにも枚数がいない。

10/21
23:00 H MCI vs BHA A

確定スコア 2-1

 試合展開は、互いにボールを奪い合う展開で、7分にドクがエンドラインまで潜り込みアルバレスが冷静に打ち込んだ。その後18分、スローイングからミスでハーランドが決めた。クオリティーの差を見せつけるように王者が暴れ回る。そんな中でロドリがオフサイに苛立ち蹴ったことでイエロー一枚が提示された。

 セカンドハーフになると、有利は変わらずマンCにあり難しい時間を過ごしていたブライトン。交代したファティによる浮かしと直後のCKでも三笘が仕留めきれなかった。攻め込まれたことで相手が前に出る、これによって73分に三笘の速攻、相手が掻き出しきれなかったボールをファティが流し込んだ。これで士気的にはブライトン有利に変わり、押し込まれるもののカウンターの脅威を発揮していた。が、ブライトンはマーチの負傷交代で怪我人リストが増え、マンCは2枚目でアカンジが退場。
士気も状況も熱を帯び始めたがあまりにも遅かった。
点数は動かずクローズ。

 問題点としてマンCは、完璧な試合運びをしていると、対戦クラブやジャッジによって気持ちよく出来なくなると不用意なカード付与をもらうことは悪癖としか言えない。また敵陣へ攻め込んだ後のカウンターでドタバタするのは致し方のないことと無視してもいいのだろうか。

 ブライトンは、相手のカウンター起点になるロストや引っ掛け、ミスを起こさない中盤が居てこそ機能する。
アストンヴィラ戦での大量失点のようなミスが続き、ボール離れが前節に比べて遅くなっていることを指摘せざる負えない。中盤をクオリティーで殺され、綺麗なビルドアップから単調なロングボールに変えられてしまった。

10/21
25:30 H CHE vs ARS A

確定スコア 2-2

 試合展開は、鋭い攻撃と固い守備を互いに見せてシーソーゲームになる。そんな中でスターリングからムドリクの飛び込みに対してサリバのハンドでチェルシーPK獲得し、パーマーが得点。これによりチェルシーはスムーズに、アーセナルは苦労して試合へ入っていく。
決定機の到来もチェルシーの方が多く進めるも、一失点で何とか持ち堪えたという内容だった。

 セカンドハーフになると、後半立ち上がりから冨安を投入。流れを変えたかったアウェイチームだったが、被カウンター時にポジションを前に取ったラヤのミスによりムドリクが2点目をゲット。
57分には、ラヤの怪しさ満点のパスとセービングを披露。65分にはチェルシー、67分にはアーセナルが交代を切る。そのまま静かに時間を経過していた中で77分にライスがサンチェスからのプレゼントパスを沈めた。そして計画していたトロサールとハヴァーツを投入。
その後も流れを掴んだアウェイは、83分にサカからトロサールへ振り2得点、これで試合を振り出しへ戻す。
互いに殴り合う形で混戦へ持ち込む。しかし、タイムアップとなった。完全にチェルシーの試合を前季優勝争いをしたアーセナルが折れなかった。

 問題点としてチェルシーは、サンチェスがチェイスされた時に繋がらない所をどう消し切れるか。逆にそのぐらいのミスと終盤まで言えるはずだったが、一つのミスから失点しそのまま大崩れし、失点時のアーセナルを見ているようだった。

 アーセナルは、機能しないハヴァーツを外したが、今度はジンチェンコが幅をとるという別の機能不全が生じる。またライスよりも加速がないジョルジーニョにスピーディーなゲームはフィットし切れていないことは今後も出るだろう。加えてラヤのミスと多くの問題が露呈し、選手の悪癖なのか戦術の犠牲なのかわからないが個人の爆発に期待するのは改善策でも何でもない。

その他の試合

 上記の試合の前にあった三試合から振り返ります。
 シェフィールド対マンUは、前半にはマクトミネイが得失点両方に関与するも、後半にはダロトのロングシュートで勝ち切る。守備硬い相手にはコンビネーションを見せてからのロングシュートが効くことを戦術相性から実行できたものの、怪我人の多さからやりたいサッカーを封じる時間が長い。付け加えてアタッカー陣に得点がないのも中々厳しいところがある。

 アストンヴィラ対ウェストハムは、BIG6ではないものの今後を見るのにいい試合と選出した。結果としてはホーム優勢で4-1まで点差を広げる。互いにコンセプトを発揮し、攻め込んでは守り続けていた中で、堅守前提のカウンターだったウェストハムが根を上げ、徐々に攻略されていったと思える。

 トッテナム対フルアムは、2-0とホームチームが快勝。これによって王者マンC、宿敵アーセナルを抑えた上で首位浮上。次節はクリパレと難しく無く、ここで一気に勝ち点を重ねていきたい。

 順位としてみれば、上位四チームが一ポイント差で固まり、二位集団も2ゲーム差で追いかけている団子状態。特にリヴァプール、ニューカッスル、マンUが浮上をし、序盤好調組を追いかける。

次回のプレビューについて

 次回第十節との間に、CLとELを挟みますが、軽く触れる程度にしか話しません(xでは話すかも)。
10/28 20:30チェルシー対ブレントフォード
10/29 24:30マンU対マンC
 上記の二試合をピックアップ(増える可能性もあります)します。

また筆者が体調不良のため、投稿が遅れる場合があります。その際は申し訳ありません。

 それでは次回お会いしましょう。

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