11/11〜11/12プレミアリーグ 第十二節振り返り (WOL・TOT、LIV・BRE、CHE・MCI)

全試合を通して

 プレビューから引き続き、開いていただきありがとうございます。今節では全体的に大きな変動があった。
 「大方の予想通りの結末になった試合」や「番狂せとも言える二試合」の二つがあった第十二節、その中でもピックアップした三試合から振り返っていきたいと思います。

11/11
21:30 H WOL vs TOT A

確定スコア 2-1

 試合展開は、トッテナム有利な状態の中で立ち上がり早々2分、ウルブスの守備が少しずつズレたことによって、クルゼフスキーからジョンソンが得点。ただその後ウルブスもトッテナムも脅威を見せつつ、パスのズレでチャンスを捨てる場面が多い。そのまま試合が膠着し、特にヴィカーリオが輝いた前半だった。

 セカンドハーフになると、立ち上がりからウルブスが攻め込んで、寸出の所を守るトッテナムという構図が出来上がる。ウルブスは全体的にもあと一歩というところまで押し込んでいるものの、どうしてもゴールまで辿り着けない。しかし90分にワンチャンスを掴んだサラビアによる素晴らしいトラップとボレーで得点。その後トッテナムによる猛攻を仕掛けるも捌き切り、サラビアが起点からレミナがフィニッシュし逆転。アディショナルに得点をし、試合を一気に変えた。

 問題点としてウルブスは、自陣に引いて守りを固めるという意識が高いことで詰めるのが遅れ、そこから徐々にズレていった。また攻撃時でもズレが生じ、相手へボールをプレゼントする場面が多発。

 トッテナムは、中盤3枚の内で誰かが剥がされた時のカウンターは変わらず怖い。また自陣中央まで押し込まれた際に起点を作られ、それを潰す力がないのは懸念点だ。またマディソンが居ないことによる攻撃の停滞は気になる内容。何より得点場面が再現性がなく、

11/12
26:30 H LIV vs BRE A

予想スコア 3-0

 試合展開は、ボールを握るリヴァプールとハイプレスのブレントフォードという構図を形成。互いに決定機を演出しつつも有利はリヴァプールで試合が進む。39分にブレントフォードの攻撃を潰し、最後はサラーが流し込んで得点。

 セカンドハーフになると、ブレントフォードが交代を実施。前半から継続してリヴァプールが有利なものの、ブレントフォードもチャンスが増加した。少し落ち着くとリヴァプールがカウンターとショートパスで試合を作る。そんな中で61分にはツィミカスがエンドラインギリギリで上げてサラーが沈め得点。再度互いに攻め入れる展開の中、73分に猛攻を仕掛けたリヴァプール、なかなかこじ開けられない中でジョタがロングシュートで得点。その後、ブレントフォードの四連続CKをアリソン筆頭にバックスが防ぎ切る。継続してブレントフォードが攻め込むも、防いでカウンターを仕掛けるリヴァプールのまま試合がクローズ。

 問題点としてリヴァプールは、マクアリスターに比べてボールを散らす力が無い点や、今もなおプレミア基準のジャッジに翻弄されている遠藤の起用をどう判断するのか難しいところ。他だとツィミカスが運んだ際にロストしたら、左サイドがガラ空きになるのをケアできていないのは弱点でしかない。

 ブレントフォードは、ハイプレスにキックアンドラッシュというカウンターに重きを置いた戦術を選択したことにより、結果論だが守備時間の増加と体力消耗が多くなってしまった。また強力なアタッカーをロングボールでの供給では封じられてしまったため、ショートパス経由での攻略にシフトしても良かったように感じる。

11/12
25:30 H CHE vs MCI A

予想スコア 4-4

 試合展開は、チェルシーはアーセナル戦のように良い入りをした事で有利に、マンCが受け流しながらビルドアップする形になる。そんな殴り合いの中、ククレジャがハーランドをボックス内でホールドした事でPK付与。24分に決めてリードする。その後はチェルシーのFKをエデルソンが一度は逃れるものの、続くCKでチアゴシルバが合わせて28分に振り出しに戻す。これにより展開が再度殴り合いに戻り、互いにゴール前へ近づく。そんな中で、より強度を高めて攻め込んだジェームスがスターリングへ折り返し得点。チェルシーが前を歩く。そのままシーソーゲームを進めるも、アディショナルにCKでトリックプレーをしたマンCはアカンジがゴールゲットしセカンドハーフ前に振り出しに戻す。その勢いのままマンCが攻め込むもタイムアップ。

 セカンドハーフになると、開始早々自陣からロングカウンターで攻め込みハーランドまで届けてマンCが47分に得点。再度リードする。そんな中でも互いに次の点を取ろうとゴール前まで迫る。焦ったい展開の中でチェルシーは交代を敢行、同時にエデルソンがしゃがみ一度試合が切れると、再開直後にムドリクが運び、ギャラガーが打ったシュートを入り込んできたジャクソンが沈めて三度目の振り出しに。押し込むマンCにカウンターするチェルシー、一進一退の展開を披露しながらも、停滞した試合をロドリがロングシュートで決めて再度リードする。後が無くなったチェルシーが交代カードを切りつつ、猛攻を仕掛けて91分にクロスを収めようとしたブロヤにディアスがスライディング、これによってPK付与されパーマーが決めて四度目の振り出しに。最後まで互いに攻め込むも試合終了。

 問題点としてチェルシーは、上手く入ったもののアーセナル戦のようにサンチェスの怪しいロングフィードはやはり信頼できない。またククレジャのホールド守備は以前から問題になる要素だった。ジャクソンは裏抜けの際に一辺倒のプレーと周りと合わずに孤立するのは指摘点。

 マンCは、パスワークの終着点がハーランドとわかりやすく、前半では相手のミスやCK以外でゴールに近づくものの得点の匂いはしなかった。試合の中で修正できたが、前半の停滞は致命傷になり得る。守備では前半に左サイドがパスワークで崩され、後半には守備の要であるディアスが安易なスライディングでPK付与してしまった。

その他の試合

 上記以外の試合を振り返ります。

 マンU対ルートンは、1-0とロースコアで決着。ゴールに迫るマンUという印象はありつつ、序盤はルートンと殴り合いをする場面が多い。全体的に見ても複数得点が出来る場面は多いがその攻撃は実らず、それでいて得点を取らなければならないFWが点を積めていない現状は誰に頼ればいいのか、誰が引っ張るのかわからず今後が怖い。
 個人的にはオナナは指摘されているが、インテル時代の引く守りじゃない時点で低評価はするべきではないし、よく止めていると思う。そんな中でホイルンドとエリクセンの怪我は現状をより悪化させる。序盤ではDF陣で試行錯誤していたが、今度は中盤と前線となると計算できる戦略は残っているのか。

 アーセナル対バーンリーは、3-1で試合をクローズ。波状攻撃を仕掛けるアーセナルと守りながら粘るバーンリーという構図で試合を進める。45分にサカの折り返しにトロサールが詰め得点するも肩を負傷したように見える。53分にはバーンリーが決め切るが、56分にCKからサリバが得点。73分にはCKからジンチェンコがダイレクトで決める。ただ82分ヴィエイラが一発退場。
 ジョルジーニョが数度フィルター役になれた事や、トロサールのゼロトップも火力があることを証明し、ジンチェンコのポジショニングにガブリエルがコーチングするという好事象が現れた。セーフティなのかウーデゴールがいないからかわからないがやはり右サイドの攻撃力低下は指摘として上がり、パスしか出さない(それが例え、監督の指示であっても)ハヴァーツに怖さがない。

次回のプレビューについて

 次回第十三節との間に、インターナショナルウィークを挟みますが、軽く触れる程度にしか話しません(xでは話すかも)。
11/25 21:30 マンC対リヴァプール
11/26 23:00 トッテナム対アストンヴィラ
 上記の二試合をピックアップ(増える可能性もあります)します。

 筆者が体調不良のため、どうしても見たい試合以外はハイライトでの記載となります。

 それでは次回お会いしましょう。

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