11/04〜11/06プレミアリーグ 第十一節振り返り (NEW・ARS、TOT・CHE)

全試合を通して

 プレビューから引き続き、開いていただきありがとうございます。今節で上位陣と中位陣で大きな変動があった。
 「大方の予想通りの結末になった試合」や「番狂せとも言える試合」の二つがあった第十一節、その中でもピックアップしたニ試合から振り返っていきたいと思います。

11/04
26:30 H NEW vs ARS A

確定スコア 1-0

 試合展開は、互いにボールを握ろうとプレスを掛けて、相手の穴を探そうとボールを回す。良い流れを掴んだのはサポーターの後押しもあるホームチームではあるものの、守備を突破する事は出来ないまま時間が流れる。その後、ハヴァーツが後から滑り込みロングスタッフの足を払った事に対してホーム選手に複数枚イエローが掲示された。これを契機にホームグラウンドもフィールドもヒートアップ。両者譲らず時間が経過し、前半終了。

 セカンドハーフになると、互いに強度が高いまま入ったものの、ニューカッスルが流れを変えるするために交代選手を投入。直後の65分ニューカッスルがゴールに詰めて得点。長いVARを経て得点を認められた。その後もニューカッスルは強度を下げずに、試合を継続。これを受けてアーセナルも交代を敢行。それを皮切りに猛攻を仕掛けるも、得点の匂いが唯一していた速さを潰して試合はクローズ。

 問題点としてニューカッスルは、主力を含めて怪我人が出てしまったのが痛い。逆に言うとそんぐらいしか無いほどに素晴らしい試合をしたと感じる。

 アーセナルは、チーム全体でハヴァーツだけが入り切れなく、終始ワンテンポ遅れたプレーを続けている。またアーセナルの十八番であるハイプレスを逆に掛けられた時、ラヤが慌てる事で相手ボールとまでは言えないにしても、落ちた先で五分五分の状況になるのはビルドアップの放棄とも捉えられる。他にも攻撃陣を操る選手が後方にいること、複数人いることでそのタクトの奪い合い、交代後にゲームチェンジャーがいないことは試合の停滞を招く原因だと感じる。

11/06
29:00 H TOT vs CHE A

確定スコア 1-4

 試合展開は、開始早々にトッテナムが自陣からのパスワークで繋ぎ、クルゼフスキーがディフレクションしたものの得点。その後もトッテナムが優勢に試合を運んでいたが、徐々に流れをチェルシーが手繰り寄せ、ホームチームのビルドアップを引っ掛けてからカウンターを何度も発動するチェルシー。そんな中で28分、長いVARの末にロメロの足裏がエンソに入ったことで一発レッド、トッテナムはダイアーを投入し、PK付与されたチェルシーは引き分けに持ち直す。そこへ追い打ちをかけるようにマディソン、ファンデファンの二名が負傷交代。その後はチェルシー優勢で試合が進むも前半終了。

 セカンドハーフになると、コルウィルよりもゲームメイクが出来るククレジャを投入。そして予想通り、チェルシーが攻め入ってトッテナムがカウンターを狙う構図になる。皮肉にも前半と真逆の状況だ。54分にはチェルシーのカウンターを止めに行ったウドジェが2枚目のイエローで退場。その直後の危機をダイアーが救う。そのまま耐えつつ、スキップとベンタンクールを投入。何とか踏ん張っていたトッテナムだが74分に裏抜けしたスターリングがジャクソンに折り返し、これを冷静に沈める。カウンターを狙うトッテナムは90分に孫興民が決定機を迎えるもサンチェスが抑え、逆にチェルシーが裏抜けから同じ形でジャクソンがゲット。97分にも裏抜けからジャクソンが得点、ハットトリックを達成。そのまま試合をクローズ。

 問題点としてトッテナムは、一試合に何かと話題になるロメロを今後ポステコグルーはどう判断するのか。またマディソンまでの経由が未だに定まらず、低い位置でボール奪取されカウンターを受ける場面が散見された。そしてこの試合で一番問題になった控えの薄さは、優勝争いで大ダメージになる。

 チェルシーは、三得点したがジャクソンには折り返しのドフリーフィニッシュ以外を求めたい。またチームとして自分のところはパスが来ないと主張しプレーを止めてしまうのが問題になる。合わせてGKサンチェスの足元は相変わらず怖い。決定力が低く得点が伸びない試合は特に。

その他の試合

 上記以外の試合を振り返ります。

 フルアム対マンUは、0-1で試合が終了。開始早々に際どいジャッジによって取り消されたマンUは相変わらずセンターラインから自陣まででビルドアップが機能しない。落ち着かせているとも前に進めないとも言える。その後も試合展開は変わらず、互いにロングボールとカウンターの応酬。フルアムのミスから終了間際に劇的な得点したマンUは首の皮を繋げた形になる。
 ただ、カウンターしか出来ないチームのテコ入れとマンUらしさとは何かというアイデンティティの模索が続く事に変わりはない。

 マンC対ボーンマスは、6-1と大差を付けて勝利。ドクの加入によって、既存戦力が見せていたパスワークに加えて、試合の流れをより強く支配するドリブルという武器を得た。さらに単独でも攻撃力を有するドリブラーであることから盤石が固まりつつある印象。

 ルートン対リヴァプールは、1-1と互いに勝ち点3を落としてしまった試合という印象。アウェイチームの方が決定機が多い中で、一瞬のチャンスからホームチームが綺麗なカウンターを披露し、試合をリードしたもののそのタイミングで渦中のディアスを投入。決め切れなかった決定機を少ない時間で決めてチームを救った。

次回のプレビューについて

 次回第十ニ節との間に、CLとELを挟みますが、軽く触れる程度にしか話しません(xでは話すかも)。
11/12 23:00リヴァプール対ブレントフォード
11/12 25:30チェルシー対マンC
 上記の二試合をピックアップ(増える可能性もあります)します。

 筆者が体調不良のため、どうしても見たい試合以外はハイライトでの記載となります。

 それでは次回お会いしましょう。

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