09/30〜10/01プレミアリーグ 第七節振り返り (AVL・BHA、TOT・LIV)

全試合を通して

 プレビューから引き続き、開いていただきありがとうございます。今節では大きく順位が変動し、優勝レースへの参加クラブが増えたことが何より大きいでしょう。
 その中でも下記にも記述しますが、あまりに酷いレフェリングがあり、試合そのものが壊れた物もあります。
 多くの波乱があった第七節、その中でもピックアップした二試合から振り返っていきたいと思います。

09/30
20:30 H AVL vs BHA A

確定スコア 6-1

 6位・四勝二敗であるアストンヴィラが3位・五勝一敗であるブライトンを、上位陣へ加わるために迎い撃つ。

 試合展開は、序盤から予想通りボールを奪い合い、チャンスクリエイトしていたが、そこから試合の流れは一気に偏る。
13分にはアストンヴィラが得点するが、エストピニャンがチェックを迷った事が最大の要因だと感じた。
20分にはマンマーク気味に詰め寄って来たホームチームに対して浮かしてでも繋げようとしたアウェイチームがボールロスト、そのまま失点する。
24分、ファウル気味にボールロストし簡単に運ばれ、最後にはディフレクションし失点。
 ブライトン側の攻める姿勢とそれを可能とする繋ぐ姿勢が裏目に出た前半となった。

 セカンドハーフになると、交代策を講じたブライトンが49分に得点。VARチェックもされたがファティの初得点として認められた。そこまでは良かった。
64分にギルモアが簡単にロスト、ワトキンスまでボールが流れ、ゴールする。これでワトキンスはハットトリック達成。
84分、スローイングを受けたペドロがボールロスト、枚数はいたものの失点。
トドメの96分、ハーフラインから三つの縦パスでシュートに持っていかれ、セービングしたものの再度撃たれて失点。
 ブライトンは大量得点かシーソーゲームか大量失点の試合を展開するが、これは純粋にアストンヴィラの力勝ちだろう。

 問題点としてアストンヴィラは、大量得点の気持ちいい試合をしたものの、あくまでカウンター主体。今節以外での中央ビルドアップの機能不全を解消したとは言い難い。とはいえ、快勝のため懸念点としての記述に止める。
 ブライトンは、ストロングポイントを活かそうとする際に起き得る悪い出来事が全て発生したように感じる。更に言えば、ボールから離れる時間も大幅に増え、出し所がないまま狩られる。ただそれは、デゼルビ監督が思い描く展開には必要なため今後も必ず行う。
 ELに対するメンバー選定や疲労蓄積を考慮したとしても、あまりにも杜撰な試合を見せてしまった。

09/30
25:30 H TOT vs LIV A

確定スコア 2-1


 4位・四勝二分であるトッテナムが、2位・五勝一分のリヴァプールを招き入れ、順位を入れ替えようと狙う。

 試合展開は、序盤から互いにチャンスクリエイトするも点につながらない。そんな中でジョーンズの足がボールの上を滑り、ビスマの足を踏んだ事でイエローからレッドへ。そしてその後の33分にはディアスがオンサイドなのに関わらず、審判が「オフサイド」VAR「オンサイド」という認識のままチェックオーバー。審判がそのままプレーを再開、試合中に判断ミスがあったと報告する始末。
このプレーの後に35分トッテナムがマディソン、リシャルリソン、ソンとパスを回し点を奪い切る。
ただ前半アディショナル49分にガクポが足を捻りながらもシュートを決めドローは持ち込む。

 セカンドハーフは、トッテナムの鋭い攻めをアリソンが止め続ける。そんな中で、ジョタが67分のプレスバックで一枚を、68分にボールロスト後に取り返そうと足払いをし二枚目。これによってリヴァプールは9人でのプレーを強要される。その状況下で失点を無くすべく選手を交代させる。
ただ、後半アディショナルに入った96分に相手クロスに対してマティプがクリアミスによるオウンゴール。
 そのまま試合終了。

 互いの問題点としてトッテナムは、問題はなかったように感じる。というよりも試合をどれだけフェアで中立的に観測しようにも、どうしてもリヴァプールに同情してしまう。それを抜きに見てもビルドアップもカウンターも鋭い攻撃ができていたのだからチームとしては問題ないのでは?
 ただ、相手に退場者がいたからこそとも言えるが。

 リヴァプールは、レフェリングに難があったり、そのプレーこそがリヴァプール所以なのだが、あまりにも退場者が多い。ただでさえ、今季のジャッジは遅延行為とプレスバック時の妨害で簡単にイエローが出る。
試合を成立させなくてはならない事を考えるに、ジョタの退場は9人になってしまったと言う焦りがあったとしてもゴール前でも危機的状況でもないため、いらないカードだ。
 レフェリングに問題があり試合が壊れたことが事実としても、更に壊してしまった自覚がなければこの先も一名退場した後の逆転劇しか起こさない。

その他の試合

 上記の試合の間にあった三試合から振り返ります。
 ボーンマス対アーセナルは、四発無失点で快勝したアーセナル。ハヴァーツの初得点やホワイトの駄目押し弾、スミスローの惜しいシュートがあり、アーセナル目線では満足のひと言で締め括れる。
ガナーズは、怪我人も少なからず出ていた中、勝ち点を落とすことなくCLへと目を向ける。

 マンユー対クリスタルパレスは、クリパレの一得点のみで試合がクローズ。前後半ともにチャンスは作れていたもののクリパレのFKで左右に振られたシュートに屈した。これによって早くも四敗になったマンユーは波にならないままCLは挑む。
 ここで起きるとしたらテンハグの解任だが、筆者としてそれは愚行と断言する。悪夢に囚われているチェルシーと同じ道を歩む羽目になる。そうわかりきっててもクラブ価値を上げたいグレイザーがどう動くかまでは読めない。おそらく次のホーム開催によるブレントフォード戦で敗戦すれば解任されるだろうが、どうなるのか。

 ウルブス対マンシティは、2対1でウルブスが逃げ切り成功。これは浮上したいウルブスにとっては大事なポイントでもあり、マンシティにとっては優勝と言う目標に雲がかかる試合だった。序盤から優勢だったマンシティだったが、相手はカウンターを磨きに磨いているウルブス、少しのズレから早速失点する。後半にゲットしたFKでアルバレスが決め試合を振り出しにするも、サイドからのクロスに振り切られ二度のシュートを放ったファンヒチャンが勝ち越し弾を上げた。
 これによって1位から4位までがフラットになり、優勝レースは早くも正念場へ移る。

 フラム対チェルシーは、序盤からチェルシーがボールを握り攻めていく中、コルウィルのクロスからムドリクが遠のいていた得点を得る。その勢いのまま、フラムのパスを掻っ攫い復帰したブロヤが得点するも後半で負傷交代してしまった。得点差以上にフラムはチーム戦術が見えず、チェルシーは負傷交代を二人も出てしまった事に加えてファーストストライカーがいないことも痛い。
 今後の対戦クラブが連戦できついチェルシーにとって今回の勝利は大きい。
 

次回のプレビューについて

 次回第八節との間に、CLが行われますが、軽く触れる程度にしか話しません(xでは話すかも)。そして代表ウィーク前、最後の試合に大きな山場が二つあります。
10/08 22:00ブライトン対リヴァプール、大敗を期したチームとレフェリーによる試合を壊されたチームが互いにELを戦い抜く中で上位陣に残るためにぶつかり合う。
10/08 24:00アーセナル対マンシティ、優勝を取りに行くチームと優勝を守りに行くチームが衝突。ロドリが出れなく怪しい試合を展開するディフェンディングチャンピオンは、若い選手で構成されているチャレンジャーにどう勝つのか。
 上記の二試合をピックアップします。
また筆者が体調不良のため、投稿が遅れる場合があります。その際は申し訳ありません。

 それでは次回お会いしましょう。
 

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