リステリンオリジナル中毒
この記事を読んでいる人は、歯磨きを終えた後、洗口液を使っているだろうか。
私はというと、使い始めたのはここ一年くらいでそれまでは全く使用していなかった。
厳密に言うと洗口液自体は購入していたのだが、歯磨きした後に使うのが面倒くさくて放置していた。
当時使用していた洗口液は、お口クチュクチュでお馴染みモンダミン。
特に洗口液について知識も拘りもなかった私は洗口液といえばモンダミンだろうという先入観だけでこれを使用していた。
「洗口液使うのが面倒くさいってどゆこと?歯磨きした後は歯磨き粉洗い流すのに嗽をするんだし、その流れで使えばよくね?」と思われるだろうが、その通りである。
私がモンダミンを使う事に対して面倒だと感じていたのには理由がある。効果を感じなかったからだ。
アース製薬とモンダミン、そしてモンダミン愛用者の方々には申し訳ないが、これを使う1分にも満たない時間がもったいないと思うくらいには、効果を感じなかった。
なんというか、使用した直後のミントの爽快感だけというか。
その後もモンダミンの効果が持続している気がしない。
私が使っていたのは画像のペバーミントなので、上位グレードのプレミアムを使っていればまた違ったのかもしれないが………
そんなわけで自然と洗口液を使う事がなくなっていき、モンダミンは洗面台の床で這いつくばりしばらく埃を被ることとなった。
そんな彼が再び私の目の前に姿を表したのは、洗面台のどこかにあるカビキラーを探している時だった。
完全にモンダミンの存在を忘れていた訳だが、すっかり色褪せた彼の姿を見て「邪魔だな……」と思ってしまった。
斑鳩ルカやB'zのLOVE PHANTOMの如くいらない何も 捨ててしまおうと考えたが、流石に中の液がほとんど残っているこいつを捨てるのはもったいない。
確か600円くらいしたし。
ということで邪魔なモンダミンを破棄する為に歯磨きをした後に水でするのとは別にお口クチュクチュすることになった。
元々ちょっと使用していたのもあって1ヶ月かからずにモンダミンは使い切ることとなった。
うん、やっぱり効果感じない。
これで私の生活で今後洗口液を使うことはないだろう。明日からはまた水での嗽だけの生活に戻る。ああ、どんなに楽なことだろう………
……………
なんか物足りない………!毎日の歯磨きが…!!
私はただ、床に転がっていた邪魔なモンダミンを処理するために…あくまで‘処理‘するためにモンダミンを使っていた。
なのにいざ使い切った途端、なんだこの喪失感は。
先程から往々にしてモンダミン使っても効果を感じなかったなんて言っているが、こんなに喪失感を覚えているのなら効果はあったのではないか?
いる。必要だ。私には洗口液が。
そう思い立ったのも束の間、私はいつの間にか近所の薬局に降り立っていた。
そしてすぐに購入し、光の速さで家に帰宅した。
この約1ヶ月間、私を支え続けてくれた洗口液、モンダミン………
…………ではなく、リステリンオリジナルを。
洗口液といえばモンダミンであるが、リステリンもモンダミンに並ぶ……いやそれ以上かもしれない知名度を誇る洗口液だ。
何故モンダミンではなくリステリンを次の洗口液に選んだかというと、やはり私の中でのモンダミンに対する信頼の無さが理由である。
確かに、モンダミン1ヶ月生活で私は洗口液なしでは生きられない体になってしまった。でもそれモンダミンじゃなくても良くね?他の洗口液でも。
モンダミンの効果が使用した直後だけで、その後持続しているように感じないのはなぜか。
私が考え抜いた末に辿りついた結論が、アルコール(エタノール)の量か濃度の問題である。
東海電子株式会社さんが公開しているデータの中に、飲食物・医薬品のアルコール数値に関するものがあり、その中にモンダミンとリステリンのものもあった。
モンダミンの数値は使用直後で1.068。
対してリステリンは2.000。
まさかの約二倍ということで、これはリステリンオリジナルしか勝たんだろうということで購入した。
とにかく使ってみよう。
ごくり……っ!?
まっっっっっっっっっっっっず!!!!!!!!!!!!!!!!かっっっっっっっっっっっっっっっっら!!!!!!!!!!!!!!!
リステリンオリジナルを初めて口に含んだ時、モンダミンに「ミントの爽快感だけ」なんて思ったことを後悔した。
不味い。本当に不味い。そして辛い。
洗口液に限らず、歯磨き粉の味でもお馴染みミント味がここまで恋しくなったのは初めてのことだった。
そしてきついのは味だけではない。エタノールの刺激だ。
いや、お前がエタノールの量や濃度が高いやつがいいからそれ選んだんだろ?
はい。その通りです。その通りなんですけど……その………想定以上というか……
効果持続云々の前にエタノールの刺激と味の辛さで口の中が焼け落ちそうというか……
10秒くらいでゆすぎと嗽を終え、私はすぐリステリンを吐き出した。
これ毎日使うの?1Lもあるんだけど?
モンダミンは良いこともなければ悪いこともなかったが、リステリンは今のところ悪い所しかない。これで効果の持続が悪かったらシンプルにゴミである。
が、流石にそんなことはなかった。口内が焼け落ちるとまで感じた強いエタノールは、口内の粘り気を全て消し去り結構な時間その状態をキープしてくれた。
朝昼晩3回歯磨きをすると考えると丁度いいくらいの持続時間であった。
効果を確認できたのは良かったが………それでもこれを使い切らなければいけないと考えると頭痛がしてくる。
しかし捨てるわけにはいかない。こっちはモンダミンより200円も高いのだ。
そんなことを考えているとあっという間に次の使用機会がやってきた。
意を決して私はリステリンを口に含む。
うっ………からっ………まずっ………
………くない!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
おかしいぞ。最初に口に含んだ時のあの不味さと辛さはなんだったのか。
なんか全然耐えられるぞ!?
いや、不味いことは不味いし、辛いのだ。でも、何故か今回は耐えられる。
エタノールの刺激のキツさは最初と同じく健在であるが、これなら全然使っていけるぞ。
それからというもの、私はリステリンオリジナルの「虜」になってしまっていた。
最初の一本はあっという間に使い切り、すぐさま再購入。
その次もすぐに使い切り、またリピート。
もうリステリンオリジナル以外の洗口液は考えられない。選択肢に入らない。
このまま私が死ぬかリステリンが何かしらの要因で市場から消えるまでずっとリステリンオリジナルを使い続けることになるのだろう。
そうしてまた私は使い切ったリステリンオリジナルを買いに、スーパーを訪れた。
入店して真っ先に向かうのは、オーラルケアコーナー。
さあ、どこに置いてあるかな?
……ない。ないぞ!?リステリンオリジナルが!!!!!
私がその日訪れたスーパーに、リステリンオリジナルの姿はなかった。
リステリンの洗口液はオリジナル含め全部で6種類あるのだが、そのスーパーにはリステリンクールミントしか置いてなかったのだ。
ノンアルコール系のリステリンなら流石に他の店に行くことにしていたが、このクールミントにはオリジナルには劣るもののアルコールが含まれている。
まあ、これでいいか。そう思い仕方なく私はこのクールミントを手に帰路についた。
歯磨きを終え、いつもと同じように洗口液を含んだ。
美味しい。いや、美味しくはないのだが、いつもオリジナルを含んでいた私にはミントの味がとても美味に感じた。
しかし、足りない。まっったくもって刺激が足りない!アルコールの刺激、痛みが!
美味しいだけではオリジナルに勝つことはできない。
ミュウツーの逆襲に登場する幻のポケモン、ミュウもこう言っていた。
クールミントは、所詮オリジナルを飲みやすくするために生まれたコピーに過ぎない。
オリジナルの味を改善した代わりに、洗口液本来の目的である口臭を抑え、虫歯や歯周病を予防するという効能に関してはオリジナルよりも遥かに劣化している。
いくらミントの味という小賢しい「技」によって口触りをよくしても、本物であるオリジナルには「洗口液」として勝つことはできないのだ。
深夜テンションで色々書いてしまったが、要はオリジナルに慣れてしまった私的にはこれはうーん……ということである。
というか、クールミントはアルコールの刺激だとか持続時間とかがどうでも良くなるほどの致命的な欠点を抱えており、それが液体が青すぎるせいで使用すると口内の全てが群青に染まってしまうことである。
特に歯が青くなるのが本当にきつい。お前はD'ERLANGERのXXX for YOUのサビか?ってくらいに青くなる。
そんなことがあって今はクールミントを使用しているが、オリジナルが恋しくて仕方ない。早くオリジナルに戻りたい。
とまあ、この記事では散々リステリンオリジナルを褒め称えてきたが決してオリジナルが洗口液の最適解!これ以外は等しくゴミ!というわけではないので悪しからず。
あくまで私にはオリジナルが1番合っていたというだけである。
アルコールがダメな人からしたらオリジナルが1番のゴミである。
洗口液は化粧水と同じで色々使ってみて自分に合うものを使おう。
私も数年後にはオリジナルを超える最適解を見つけて乗り換えているかもしれない。
では、良い洗口液ライフを。
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