見出し画像

【ギャラリー冬青 写真展】2024年6月期 加納満

ギャラリー冬青 6月期 写真展
加納満 写真展
Personal Signals

会期:2024年5月31日(金)~6月29日(土)
11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 休廊 入場無料
*クロージングパーティ:6月29日(土)18:00〜20:00 ※要予約
*6月8日(土)午後にトークショーを開催いたします。


オリジナルプリント
Copyright (c) Mitsuru Kano All Rights Reserved



<作家の言葉>
全ての線を切られて電流を流すことのなくなった電柱。紛れもなく電柱であったものを見続けることで、それが何かを発しようとするアンテナのように見えはじめた。

「写真を撮る」ということは、まず視覚への刺激があり、そこから撮りたいという欲求が生まれ、撮るという行為に繋がるのが一般的だ。

しかしカメラという機械に依存するその宿命から、例え意図や欲求が希薄であっても撮れてしまう偶然性を内包し、また撮影者の思考がまとまる前に記録されてしまう場合があることも知られたところだ。
それ故、撮影の場では認識できなかったことが後々存在感を増したり、違った意味を持って迫ってきたりということもある。

撮るにしろ見せるにしろ表面だけで存在することが写真の本質でありその奥底などない。だが、ごく稀に、見続けることで増していくなにかしらの意識が、その写真からの静かな主張ではないかと感じると言えば、私と写真との関係性が少し見えてくるだろうか。

今回は、それら私に向けてなにかを伝えてきた写真を「personal signals」としてまとめてみた。

                               加納満
 
<作家略歴> 
加納満 Mitsuru KANO
岡山市生まれ。天晶雅彦氏、奥宮誠次氏に師事。1985年雑誌媒体の撮影を主として独立し、後に広告撮影へと移行。近年はアナログプロセスでの作品制作を中心に活動している。
特に魅力を感じている国・イタリアには1991年から今まで30回ほど訪れており、そこで撮影した写真作品を精力的に発表している。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?