mbti心理機能　第1-8機能

MBTI（Myers-Briggs Type Indicator）は、個々の性格タイプを理解するために4つの主要な機能を用います。各タイプには、第一から第四までの機能があり、それぞれの機能が個人の行動や思考にどのように影響を与えるかを定義します。以下に、これらの機能の役割と動きを解説します。

#第一機能（Dominant Function）
- **役割**
第一機能は、その人の最も強力で自然な機能です。これは、個人の性格の中核を成すものであり、日常の意思決定や行動において最も頻繁に使用されます。

- **動き*
この機能は、ほとんど無意識に使われるため、最も得意で快適に感じる方法で情報を処理し、判断します。例えば、INTJの第一機能である内向的直観（Ni）は、パターンや未来の可能性を見出すことに優れています。

#第二機能（Auxiliary Function）
- **役割**：第二機能は、第一機能を補完し、バランスを取る役割を果たします。これは、個人が外部世界と効果的に関わるためのサポートを提供します。

- **動き**
この機能は、第一機能ほど自然ではないものの、重要なサポート役として働きます。例えば、ENTJの第二機能である内向的直観（Ni）は、外向的思考（Te）を補完し、長期的な戦略を構築する助けとなります。

### 第三機能（Tertiary Function）
- **役割**：第三機能は、成長と発展の過程でより使用されるようになる機能です。これは、第一および第二機能を補完しつつ、新たな視点を提供します。

- **動き**
この機能は、通常、成人期にかけてより意識的に発達し始めます。例えば、INFPの第三機能である内向的感覚（Si）は、過去の経験や具体的な詳細に対する認識を深めます。

#第四機能（Inferior Function）
- **役割**
第四機能は、最も未発達で、通常は最も苦手とされる機能です。ストレスや困難な状況下で無意識的に現れることが多く、個人にとってはチャレンジとなる部分です。

- **動き**
この機能は、通常は無意識的に現れるため、コントロールが難しく、ストレスを引き起こしやすいです。例えば、INFJの第四機能である外向的感覚（Se）は、感覚的な具体性や瞬間的な対応に対する苦手意識を反映します。

### 具体例

#INTJの機能スタック
1. **内向的直観（Ni）**
第一機能として、未来のビジョンやパターンを見出す力に優れています。

2. **外向的思考（Te）**
第二機能として、論理的な計画や効率的な実行をサポートします。

3. **内向的感覚（Fi）**
第三機能として、内面的な価値観や感情を大切にします。

4. **外向的感覚（Se）**
第四機能として、現実の具体的な詳細や瞬間的な行動に対するチャレンジがあります。

#ENFPの機能スタック
1. **外向的直観（Ne）**
第一機能として、可能性やアイデアの連想に優れています。

2. **内向的感情（Fi）**
第二機能として、内面的な価値観や感情を大切にします。

3. **外向的思考（Te）**
第三機能として、論理的な計画や効率的な実行をサポートします。

4. **内向的感覚（Si）**
第四機能として、過去の経験や具体的な詳細に対する苦手意識があります。

MBTIにおける第五から第八の機能は、シャドー（影）の機能として、そのタイプが持つ逆の機能が配置されます。これらのシャドー機能は、通常の意識的な使い方とは異なり、ストレスや防衛的な状況で現れることが多いです。以下に、シャドー機能の役割と動きを解説します。

#第五機能（Opposing Role/シャドウ第一）
- **役割**
この機能は、第一機能の対極に位置し、ストレス時や防衛的な反応として現れます。第一機能の影響を受けて、無意識的に反応することが多いです。

- **動き**
この機能は、第一機能とは逆の方法で情報を処理し、防衛的または反抗的な態度を取ることがあります。例えば、INTJの第五機能である外向的直観（Ne）は、INTJが通常の内向的直観（Ni）とは異なる新しい可能性に対して防衛的になる場合に現れます。

#第六機能（Critical Parent/シャドウ第二）
- **役割**
この機能は、第二機能の対極に位置し、自己批判や他者批判の形で現れます。ストレスがかかる状況で、過度に批判的になることがあります。

- **動き**
この機能は、第二機能とは逆の方法で判断を行い、厳しい基準を設定します。例えば、INTJの第六機能である内向的思考（Ti）は、通常の外向的思考（Te）とは異なり、内向的な論理に対して過度に批判的になる場合に現れます。


## 第七機能（Trickster/シャドウ第三）
- **役割**：この機能は、第三機能の対極に位置し、混乱や自己欺瞞を引き起こすことがあります。誤解や混乱を引き起こす状況で現れることが多いです。

- **動き**
この機能は、第三機能とは逆の方法で感情や社会的関係を扱い、混乱を招きます。例えば、INTJの第七機能である外向的感情（Fe）は、通常の内向的感情（Fi）とは異なり、社会的な期待や感情に対して混乱を感じる場合に現れます。


#第八機能（Demon/シャドウ第四）
- **役割**
この機能は、第四機能の対極に位置し、極度のストレスや危機に直面したときに現れます。最も否定的で自己破壊的な影響を及ぼすことがあります。

- **動き**
この機能は、第四機能とは逆の方法で現実の詳細や感覚を扱い、破壊的な行動を取ることがあります。例えば、INTJの第八機能である内向的感覚（Si）は、通常の外向的感覚（Se）とは異なり、過去の詳細に過度にこだわる場合に現れます。

#具体例

INTJのシャドウ機能
1. **第五機能（Ne - 外向的直観）
新しいアイデアや可能性に対して防衛的になる。

2. **第六機能（Ti - 内向的思考）
内向的な論理に対して過度に批判的になる。

3. **第七機能（Fe - 外向的感情）
社会的な期待や感情に対して混乱を感じる。

4. **第八機能（Si - 内向的感覚）
過去の詳細に過度にこだわる。

ENFPのシャドウ機能
1. **第五機能（Ni - 内向的直観）
未来のビジョンや直感に対して防衛的になる。

2. **第六機能（Fe - 外向的感情）
社会的な期待や感情に対して過度に批判的になる。

3. **第七機能（Ti - 内向的思考）
内向的な論理に対して混乱を感じる。

4. **第八機能（Se - 外向的感覚）
現在の具体的な状況や感覚に対して過度にこだわる。

##結論
第五から第八のシャドウ機能は、個人がストレスや防衛的な状況でどのように反応するかを理解するための重要な要素です。これらの機能は、通常の意識的な使用とは異なり、無意識的な反応として現れることが多いです。これらの機能を理解することで、自分自身や他者の行動パターンをより深く理解し、適切に対応することができます。