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最強の投資

 諸君は,投資と言われると何を浮かべるだろうか。先物か。仮想通貨か。株か。債券か。それとも銀行の預金か。
 投資というものは,お金をそこに預けることで年利n%プラスで毎年増えていくというものが投資の一般的な仕組みだ。しかし,先物や仮想通貨は何かしらの影響で暴落してしまい、買った時は100万円の価値があったとしても,結局20万円の価値にしかならないということもある。株については,もしもその会社が倒産してしまえば使い物にならない。また,銀行についても先の昭和恐慌では銀行でさえも倒産してしまうことがあった。つまり,お金をどこに置いておこうが結局そういった心配は尽きないということだ。
 では,最強の投資とはなんだろうか。お金をどれに換えておけば良いのだろうか。この質問をした時,人々は金を真っ先に思いつくのではないだろうか。確かに,金は1000年前でも2000年前でも通貨として扱われてきた。実際現在も金の値打ちは上がっており,今の相場は9,766円/g(2023年6月7日調べ)で前日比より+28円上がっている。これを聞くと金は絶対安心な投資先と言えるだろう。しかし,世に聞く資産家は金でさえも投資対象として選ばないこともあるのだ。それはなぜだろうか。
 資産家の人々は,何を考えているのだろうか。どんな思考を持って投資先を選んでいるのだろうか。そもそも,資産家は何に投資をしているのだろうか。
 これを考えることができれば,あなた自身も資産家の人々の考え方を読み取ることができ,彼らとの友好を築くことも夢ではなくなる。

 そもそも,資産家というのは資産が○億円以上ある人のことを指すというような明確な定義はないが,日本ではユニクロの柳井正,キーエンス代表の滝崎武光,ソフトバンクの孫正義がイメージとして湧いてくるだろう。彼らは資産額で言えば2兆円を軽く超えており,彼ら1人1人の資産だけで国が一つ作れてしまうほどのレベルだ。まさに我々からすれば雲の上のような存在であろう。毎日キャバクラで100万円使うことも銀座の鉄板焼やクラブで豪遊することも,ハイブランドの商品を買い漁ることもディズニーリゾートの貸切にすることも彼からしたら,駄菓子屋でお菓子を買うようなレベルなのだ。
 そんな彼らは,実は普段から恐れているものがあるのだ。それは何か。

 大きく分けると2つで,戦争と逮捕なのだ。

 まず,逮捕についてだが日産のカルロスゴーン元社長による逮捕が良い例だろう。カルロスゴーン氏は、個人投資の損益を保証するために、サウジアラビアの実業家に信用状を送ってもらい、そのお礼を日産から16億円送ったのだ。つまり、日産のお金を私的利用したのだ。
 しかし、カルロスゴーン氏のこの私的流用の問題はこれだけでなかった。そもそもこのお金の私的流用において不審を深めたのが、その信用状と言われており、これは、個人負債に対してはほとんど無いのだ。しかし、<ほとんど無い>だからゼロでは無いのだ、。この信用状を個人で扱う組織存在しており、それがマフィアやテロ組織などの犯罪組織だ。彼らは、日本における暴力団や反社・半グレとレベルが違いそもそも扱う金額の桁も組織の大きさも違う。そんな彼らとのやりとりがあることは当然全世界の警察は把握することができている。だから、本来であればこういう信用状の使い方においては、厳重なチェックが入るはずなのだ。にもかかわらずそのチェックがなかったのだ。それによって日産のお金を私的流用に成功しているのだ。つまり、そこに何かがあるとしてカルロスゴーン氏を日本警察はどうしても逮捕して取り調べなどによってそれを聞き出そうとした。しかし、カルロスゴーン氏はその自分の莫大な資産を使って海外に逃亡してしまった。
 そう。こういった犯罪を日本の資産家が絶対行ってないとは言い難い。なぜなら、そもそも資産を数十億から数兆円築くためには並大抵の努力ややり方では絶対に成し得ないことだ。そもそも先述した彼らを含めた日本の長者番付に出てる資産家の多くは一代で築き上げている。つまり、<普通>のやり方ではなく何か法に背くやり方を織り交ぜて築いていることは否定できないはずだ。だから、そういった行為がバレて逮捕されるというケースを恐れているのだ。

 次に、彼らが恐れていることが戦争なのだ。これを聞いた日本人の多くはぶっちゃけあまり馴染みがないだろう。なぜなら、日本は日本国憲法第9条によって非武装を実現させており、実際にこの戦後78年の間に冷戦や湾岸戦争、中東戦争やウクライナ危機が起きても日本における戦火は免れることができている。だから、日本における戦争を心配している人は実はそこまで多くないのが現実だろう。しかし、資産家たちの多くはいつ日本が戦争に巻き込まれても不思議ではないと断言している。
 実際、私自身も資産家ではないがこの日本がいつ戦争になっても不思議ではないと常々感じている。

 では、その二つの事由を恐れた彼らが何に投資をして安心を買っているのだろうか。

 それは、時計なのだ。

 時計と聞くと、多くの人々はロレックスやオメガ、G-SHOCKを思い浮かべるだろう。しかし、資産家の彼らが考える時計はそういったものではない。

 時計の中には、世界三大雲上時計が存在するのだ。


 オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン、パテックフィリップ

 この三つの時計がそう呼ばれている。

 これらの時計は、普通の時計屋さんでは売ってなく一番安いもので1000万円からスタートだ。
 一般の人で、時計で高いものを言うとロレックスのデイトナを想像つくのではないだろうか。そのロレックスのデイトナは基本500万円から1000万円なのでこの世界三大雲上時計のレベルの高さが伺えると思う。

 では、なぜ資産家たちがこれらの時計を投資に選ぶのだろうか。それは、彼らの時計というのは先述したように普通の時計屋では売ってないだけでなく、何度もそれらの時計を買わないと<本物の雲上時計>を売ってくれないというものなのだ。だから価値が絶対的に落ちないのだ。そればかりか5年で1.5倍くらいにまで上がる時計もザラにあるのだ。これだけ聞けば、世界三大雲上時計を買う理由がわかるだろう。しかし、資産家たちが投資に時計を選ぶのはこれだけではないのだ。例えば1億円分の金や仮想通貨に換えた場合、所得税として45%引かれてしまうのだ。しかし、時計は物であるがためにそういった税金がかからないのだ。それだけに留まらず、もしも戦争や逮捕案件で海外逃亡しなければならない時、その自分の資産を海外に持っていくとなれば相当なリスクや難易度を要するのだ。また、金に換えても飛行機に持ち込めるのには限度がある。では、時計ならどうだろうか。そう。身につけるだけでいいのだ。身につければ、そのまま持ち運ぶことができる。そして、持ち運んだ後その国で換金してしまえば容易にそこの国で大金を扱うことができるのだ。

 それが、資産家たちが時計に投資し続ける理由なのだ。

しかし、多くの一般人はこの思考に追いつくことはできない。だから、得てして彼らは孤独の道を進んでいると言える。では、そんな中でこの三つの時計を知っていて、それを彼らにアピールできればどうなるだろうか。

 それは、君たちの想像に任せることにしよう。

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