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それでも日々は過ぎて行く〜乳がんになりました⑥

みなさん、こんにちは。
やっと最後の顕微鏡検査の結果が出まして、全身治療が始まりました。

術後の病理診断結果

わたしが罹患した癌の種類は『浸潤性小葉癌』
初めて夫がこの『浸潤性』という文字を見た時、相当印象が怖かったようです。
本人曰く「だって、染みて広がって行くんだよ。凄くマズイっていう感じがする」との事。
そこのところはあまり深くは考えていなかったけど、言われればそんな気がする。
がん細胞が乳腺等に沿ってじんわりと広がって行く光景を頭の中で想像してみて、ちょっと身震い…当たり前ですが、がん細胞も生き物なんだと改めて認識。

大きさ15㎜
パラパラと広がって行く小葉癌としては、小さめとの事。
リンパ節への転移なし。
進行速度も比較的遅め。
グレード(癌の顔つき)1
ホルモン剤の効果が期待でき、抗がん剤の必要性はなし。
病変も全て取り切れている。
ステージⅠ初期がん。

早期発見出来て、かなり良い状況だと思います。まずは一安心。

先生にへし折られる

前回、手術箇所の確認で受診した時の事。
傷の状態も順調で腕に浮腫みも出ず、病変も全て取り切れているだろう、と先生から言われて、かなり嬉しかったので「ありがとうございます!」と言ったところ、先生からあっさりハッキリと、
「でも、最後の顕微鏡の結果が出てませんからね。それ次第ですよ」
はい、知ってます。それ、分かっていますけど、考えるとやっぱり不安になるので、その時まで気にしない様にしてたんです…
先生的には、最後の最後まで何かあるかもしれないので、悪いパターンも言う必要性があるのんでしょうが…ちょっとへし折られた瞬間でした。
あっさりサバサバ、でも時間を掛けて丁寧にお話してくれる先生、信頼している主治医です。

ホルモン療法開始

最終結果も出て、全身治療が始まりました。
ホルモン剤のタモキシフェンの服用です。
現在、服用が始始まって6日程ですが、主な副作用としては、とにかく倦怠感が酷い、です。
朝食後の服用でしたが、そうすると午前中は使いものにならない怠さ。
それで、寝る前の服用に変更してみました。寝ている間に倦怠感の山場が過ぎるのを願ってです。
結果は、大分良い感じです。
確かに午前中はまだちょっと辛い。午後に向けて徐々に体調が上がっていく感じですが、朝飲むよりは格段に動けるようになりました。

後は、ホットフラッシュですが、元々首の後ろが5歳児並の汗のかき方なので、特段汗のかき方が増えたのかどうか、現段階では不明です。季節的にも、仕事的にも常に汗をかいているので、これがみんなそうなのかわたしだけなのか謎。
もう少し季節が進んで涼しくなれば、分かるのでしょうか?それとも、まだ飲み始めたばかりでコレからなのかしら?

その他、重篤な副作用の説明もありました。
やっぱり薬なので、色々と歪みは出る可能性がありますね。

仕事への復帰

8月の最終週から仕事に復帰しました。
手術を受ける前に決めた予定ですが、もともとは術後の状態をもっと軽症だと思い込んでいた時期の判断。
実際は思っていたより、痛みも痺れもあるし腕は上がらないわ体力は落ちてるし、一瞬お休みの延長も考えましたが、脇の下の違和感は一生のお付き合いの様だし、数日延期した所で劇的に改善される訳ではないでしょうから、予定通りの復帰です。

職場は小売業の接客業で、立ちっぱなしでかなり動き回る体力勝負。重い荷物も運ぶので、強制的に体を使いまくる状況。
お休み中に貯まった仕事も担当者不在で荒野と化した担当エリアの手直しと気楽に予定していた売り場の入れ替え、そして目前に迫る棚卸しの準備。
出勤初日から入院前と変わらないシフトというか、いつもより多い業務内容をいつものシフトに詰め込まなければイケないフルスロットル状況…
痛い!とかちょっと座りたい!と言っている暇は皆無の状況で、強制的に動かし続けた腕は、スパルタのお陰かちょっと可動域が広がりました…ハハハ。
ホルモン剤の倦怠感もぶっ飛んで行きました。
もちろん、その後の反動はバッチリ。仕事が休みの日にはどっと疲れが出て、頭には霞が掛かって目を開けているのも辛い…

腕痛いなーとか、胸苦しいなーとか思いながらも、今日もニコニコ笑顔を振り撒きながら、地声より若干高めで接客頑張ってます。
我が親がよく『銭取る病、死ぬ病』と言っていましたが、意味はちょっと違うのかもしれませんが、働くって本当に大変。
強制的な社会復帰は、吉と出るのか凶と出るのか。いや、吉のはず!

次は2週間後にホルモン剤が体に合うかどうか、今後続けていけるかどうかの確認になります。




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